
何のために作るのか」を徹底的に掘り下げ、その時点で最も 重要な価値を見つめる
多くのプロジェクトは「何を作るか」から始まりますが、本当に重要なのは「何のために作るのか」です。実現すべき価値を明らかにしないまま開発が進むと、「作ったけど使われない」「想定と違う」が起きてしまいます。提案段階からクライアントと対話を重ね、その時点で最も重要な価値を明らかにすることを出発点とします。
キックオフでのワークショップやインセプションデッキを通じて、ステークホルダー全員で価値を合意します。スプリントごとに「これは今、最も重要な価値に向かっているか?」を確認し、優先順位を調整します。仕様書に縛られず、その時点で最も有効な手を提案し続けます。
東京都のアジャイル開発プロジェクトでは、「都民サービスの向上」という価値を軸に、4つのプロジェクトを推進しました。
1.動物の愛護に関する問い合わせ等受理簿のデータベース化をノーコードツールである Google AppSheet により高速に DX化
2.Microsoft PowerBI によるVOC(揮発性有機化合物)連続測定データベースの統一化及び可視化
3.地理情報分析プラットフォーム ArcGIS による通学区域デジタルマップ化プロジェクト
4.「シン・トセイ」職員専用ポータルサイトの改修
単なる開発支援に留まらず、組織全体でアジャイルマインドを醸成するためのプレイブックを策定。開発の実践とナレッジの蓄積を同時に実現しました。
アジャイル型方式によるプロトタイプ開発委託
ワークショップを通じたアジャイルマインドの醸成 今回、東京都では初めてとなる本格的なアジャイル開発を採用したプロジェクト。当社では、本プロジェクトを成功させるためには東京都職員の皆さまにアジャイルのマインドを理解してもらうことが重要と考えました。 そこで、プロジェクトの着手前にアジャイル開発に関するワークショップを開催。職員の皆さまと当社メンバーがワンチームになるためのアイスブレイクゲームや、プロ
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受託開発の線引きを超え、クライアントとワンチームで 価値を創る
従来の受託開発は「発注者と受注者」という関係性で、壁が生まれがちです。プロダクトオーナー(PO)を中心にクライアント側と一体となる「ワンチーム」体制を提案します。単なる外注先ではなく、共に価値を創るパートナーとして、ビジネスの成功に本気でコミットします。
クライアント側の現場を最もよく知る方にPOになっていただき、スプリントイベントに参加いただきます。デイリースタンドアップ、スプリントレビュー、レトロスペクティブを共に実施し、対話を通じて認識のギャップを埋めていきます。必要に応じてアジャイル研修を提供し、クライアント側がアジャイルな開発の進め方を自分たちのものにできるよう支援します。スパイスファクトリーには認定プロダクトオーナー(CSPO)や、認定スクラムマスター(CSM)が多く在籍しており、組織全体のアジャイルマインド醸成を後押しします。
ワンチームだからこそ、納得感のある合意形成ができ、手戻りが減ります。プロジェクトを通じてクライアント側にもアジャイルの知見が蓄積され、開発が終わった後も自走できる体制を残すことができます。
変化を恐れず、その時々で最適な手を打ち続ける柔軟な対応力
ビジネス環境は常に変化します。市場のトレンド、競合の動き、ユーザーの声。こうした変化に対応できない開発体制では、完成した頃には期待した価値を発揮できないサービスやプロダクトになってしまいます。従来のウォーターフォール開発では、最初に決めた仕様を守ることが優先され、途中で気づいた改善点に対応できません。アジャイル開発は、こうした変化を「リスク」ではなく「チャンス」として捉え、柔軟に対応し続けることを可能にします。
アジャイル開発の本質は、「計画に従うことよりも、変化への対応を重視する」ことにあります。私たちは準委任契約を基本とし、優先順位の柔軟な変更を前提とします。2週間のスプリントごとに、「今、最も価値の高いものは何か」を見直し、開発の方向性を調整します。
要望に対しては、ただ実装するのではなく「なぜそれが必要なのか」を共に掘り下げます。その結果、より良い解決策が見つかることもあります。また、ビジネスの成長段階が変われば、目指すべき価値も変わります。例えば、初期は「特定ユーザーの困りごと解決」でも、普及が進めば「事業の黒字化」「ブランド価値の確立」「より大きな社会的インパクト」へと進化していきます。こうした変化にも、アジャイル開発を進めていく中で柔軟に対応します。
アジャイル開発は、市場の変化やユーザーの声に素早く対応でき、競争力を保つことのできる有効な手法の一つです。