Design Enablement

デザイン・イネーブルメント研修

言われたものをつくる段階から、何をつくるべきかを

自分たちで決める段階へ。デザインの実践研究にもとづく

理論と生成AIの使い方を、実際の業務を題材に身につける研修です。

Our Approach

使い方ではなく、
何に使うかを決められるようにする

「研修を受けても現場が変わらない」「学んだことが業務に持ち帰れない」。
こうした行き詰まりの多くは、ツールの使い方ではなく、何をつくり、どんな価値を届けるかを自分たちで構想する力が育っていないことに原因があります。創造性を仕事で使える形にするとは、この構想する力を育てることです。

生成AIで誰もがアイデアを形にできる時代だからこそ、この構想する力は
職種を超えてすべての人に必要な実践知になりつつあります。

本研修の土台にあるのは、デザインの実践を組織のなかに広げ続けるための考え方、デザイン・イネーブルメントです。異なる現場の一人ひとりがそれぞれに合った形で自分でデザインできる状態を、実践研究にもとづいて設計し、一人ひとりの現在地を診断で仮説立てながら座学と実践で育てます。

重視するのは、研修後にも自分たちで回し続けられる状態を目指すことです。

そのお悩み、スパイスファクトリーで解決しませんか?

Issue 01

生成AIを入れたのに、
現場が使い道を思いつかない。

課題

要約止まりで
業務が変わらない

生成AIの環境は整えたのに、現場から出てくるのは要約や議事録づくりばかりで、業務やサービスを作り変える案が出てこないのではないでしょうか。

進め方

使い道は
目的の側から決まる

何のために使い、それが何のためか。この連なりをたどった先に使い道は決まります。つくる速さが上がった今、問われるのは機能の側ではありません。

解決策

顧客理解から
使い道を決める

潜在的なニーズを捉える練習と、ばらばらな情報を図やモデルに整理する練習を、自分たちの業務で繰り返します。

Issue 02

変える案が現場から出てこず、
決まったことをこなすままになる。

課題

案を形にできず
言い出せない

変えた方がいいと思っても、案を形にして見せる手立てがないため言い出せず、決まったことをこなす状態が続いていないでしょうか。

変化

ラフな試作を
即座につくれる

生成AIを使えば、ラフな試作をその場でつくれます。口頭では通らなかった案も、実物にして見せられます

解決策

思いついた
その場で試作する

生成AIでラフに試作し、実物を見せて意見をもらう進め方を、自分たちの業務を題材に繰り返します。案を口頭だけで説明する必要がなくなります

Issue 03

もっともらしい案がそのまま通り、
あとで作り直しになる。

課題

体裁が整っていて
見抜けない

生成AIが出す案は体裁が整っているため、顧客に必要かどうかを確かめないまま通してしまい、あとで作り直しになっていないでしょうか。

変化

案は何通りも
即座に出せる

生成AIは案を何通りも即座に出します。つくる速さが上がったぶん、どれを選ぶかの基準を持っているかどうかが、そのまま成果物の差になります。

解決策

選んだ理由と
捨てた理由を書く

実テーマで生成AIに複数の案を出し、どれを選ぶかを講師と一緒に検討します。選んだ理由と捨てた理由を書き出し、受講後もそのまま使える形で残します

Feature01

何を形にすべきかを、自分たちで見出せるようにする

何をつくるべきか、どこに価値があるかを構想する力は、3つの力でできています。実際の業務を題材に、生成AIで手を動かし、なぜそう決めたのかを言葉にするところまでを繰り返します。

一つ目は、顧客が本当に実現したいことを引き出す顧客理解力。インタビューや行動観察を通じて、表面的な要望の奥にある潜在的なニーズや前提を捉えます。AIに何を問うかは顧客理解の深さで決まるため、ここが独自の視点を生む起点になります。

二つ目は、頭の中のアイデアを素早く形にして確かめるプロトタイプ思考。生成AIでラフな試作を即座につくり、実物を前に対話しながら検討を進めます。完成度を上げてから見せるのではなく、不完全なまま出して反応を得ます。

三つ目は、複雑な状況を構造として捉え直すモデリング思考。ばらばらな情報や関係者の異なる見方を図やモデルに整理し、議論の土台をつくります。混沌から構造を見抜き、つくったものが価値につながるかを判断できる状態にします。図やモデルで考える力は、顧客理解とプロトタイプ思考を高めます。

この3つで、何を形にすべきか、そこにどんな価値があるかを、自分たちで見出せるようになります。

実際の業務を題材に繰り返す3つの力を示す図。顧客理解力は要望の奥にあるニーズを捉え、プロトタイプ思考は不完全なまま反応を得て、モデリング思考は混沌から構造を見抜き価値につながるかを判断する。この3つで、何を形にすべきかを自分たちで見出せるようになる。

Feature02

一人ひとりの現在地を測ってから研修を組み立てる

私たちは、一人ひとりの現在地を診断で測ることから研修を組み立てます。デザイン・イネーブルメント診断は、これまでの実践研究に基づいて構成した4つの視点・全41問で、診断を受けた本人が、ふだんどれだけデザイン的な振る舞いや行動を積極的に行っているかに関する認識を可視化します。所要時間は約8〜12分で、受講される方に無料で受けていただきます。

この現在地にもとづいて、どの力から扱うか、どのテーマを題材にするかを設計します。たとえば、ばらばらな情報を図やモデルに整理する力が弱く出た場合は、その回を先に置きます。顧客理解とプロトタイプ思考は、状況を構造として捉え直す力の上に乗るためです。演習で扱うテーマは、受講される方の実際の業務から選びます。

研修の効果は、初回と最終回の課題の成果物を同じ観点で見比べる形で確かめます。研修が終わって半年後にもう一度診断を受けていただき、業務での行動の観察と上長の方のコメントをあわせて、どれだけ認識や行動変容が起こったかを評価します。

診断から研修の設計までの3段階を示す図。STEP 01 測る(デザイン・イネーブルメント診断で一人ひとりの現在地を可視化する)、STEP 02 組み立てる(どの力から扱うか、どのテーマを題材にするかを決める)、STEP 03 変化を見る(課題の成果物を見比べ、半年後にもう一度診断する)。診断が見る4つの視点は、ものの見方の重心・自分の中で使う力・外に出したものを他者へ向ける力・他者に起こす力。全41問、約8〜12分、無料。

Feature03

非デザイナー向けの実践研究にもとづいて設計する

本研修の土台にあるのは、デザインの実践を組織のなかに広げ続けるための考え方、デザイン・イネーブルメントです。異なる企業組織がそれぞれの現場に合わせた形で、デザイン的実践をできる状態をつくることを目指します。

軸になるのは、ひきだす・つたえる・みせるの3つの動きです。ひきだすは、関係者への聞き取りや現場での観察から、実現したいことを言葉と図にすること。つたえるは、講義や対話、資料を通じて、形式知としてのデザインを渡すこと。みせるは、実際の案件に伴走し、手を動かすところを見せながら暗黙知を渡すことです。この3つは、デザイナーがいない現場で周囲を巻き込んでいくために必要な動きです。

対象はデザイナーに限りません。企画・事業・開発など、何をつくるべきかを考える立場の方に向けています。複数の条件が異なる企業組織での実践研究に基づいたアプローチで、より多くの人々がより創造的な発想や業務変革を担う人材となる支援を行います。

研修の設計の根拠を示す図。左は論文 DMI ADMC 2026「Design Systems as Enabling Contexts for Designerly Application」。デザイナーが離れた後も現場が自分でデザインを続けられる条件を事例から検証したもの。右上は軸になる3つの動きで、ひきだす(Pulling)を中心に、つたえる(Pushing)とみせる(Demonstrating)が回り、価値と接点、仕組みと組織へつながる。右下は土台にある考え方のデザイン・イネーブルメントで、専門のデザイナーがいなくても現場の一人ひとりが自分でデザインできる状態をつくることを目指す。

Case Study

実務で活きるデザインの考え方を、
座学で終わらせず身につける
体験型研修

デザインの専門家ではないビジネスパーソンが、使う人を起点に考えるデザインの進め方を、座学で終わらせず自分の業務に活かせるようにしたいという要望がありました。

スパイスファクトリーは、利用者の調査から課題の分析、解決策の試作、評価までの一連の流れを、手を動かしながら体験できるワークショップを設計・提供しました。少人数のグループワークを通じて、デザインの進め方を実感として持ち帰れる構成としました。

一度きりで終わらせず継続的な講座として運営することで、組織にデザインの考え方を根づかせる取り組みにつなげています。

よくあるご質問

どんな人が対象ですか?

デザイナーに限りません。企画・事業・開発など、「何をつくるべきか」を考える立場の方を対象としています。

期間はどれくらいですか?

内容により2〜6か月程度です。短期の体験から、複数か月の本格的な育成まで設計できます。

AIの知識は必要ですか?

前提知識は不要です。生成AIを使いながら進めるため、研修の中で扱い方も身につきます。

受講後、手元には何が残りますか?

研修で使った資料と録画を、社内での利用に限りお渡しします。演習でつくったプロトタイプ、何を形にすべきかを決める基準をまとめた文書、研修後も自分たちで回せる振り返りの手順書も残ります。続く仕組みを組織に実装するには組織基盤開発支援、案件で成果を出すにはAI駆動デザイン支援へつなげられます。

受講後、組織に何が残りますか?

一人ひとりの判断力に加え、共通言語、振り返りの型、研修中につくったプロトタイプが残ります。扱うテーマは、研修後の業務にそのまま活きる設計にしています。

費用はどれくらいですか?

期間と規模によって変わります。短期の体験プログラムで数十万円規模から、複数か月の本格的な育成で数百万円規模が目安です。受講後に組織へ残る共通言語や判断基準まで含めて設計するため、単発の研修費ではなく、自走できる組織づくりへの投資としてご相談ください。

研修の効果はどう測りますか?

研修中は、初回と最終回で同じ型の課題に取り組み、成果物を同じ観点で見比べます。研修後は、半年後にもう一度診断を受けていただき、業務での行動の観察と上長の方のコメントをあわせて、現場で使われているかを確かめます。診断は数値の高さではなく変化の向きを見ます。

研修だけで組織にデザインを根づかせられますか?

個人のデザイン力は伸びますが、組織として続く仕組みを整えるには「デザイン・イネーブルメント組織基盤開発支援」が適しています。具体的な案件で成果を出したい場合は「AI駆動デザイン支援」をご覧ください。

堅いご挨拶も、資料の準備もいりません。
まずはお話を聞かせてください。

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