WORKS

AI活用の現在地を可視化し、チームで「次の一手」を描くワークショップ

Client
日産自動車株式会社
Year
AI活用の現在地を可視化し、チームで「次の一手」を描くワークショップ

Outline

日産自動車株式会社の複数チームを対象に、「Spice AI Enablement」のAI活用ワークショップを実施しました。 スパイスファクトリー独自の「AI活用成熟度モデル」と「AI駆動3軸モデル」を用いて、各チームのAI活用の現在地、半年後に目指す姿、その実現に必要な取り組みを整理。参加者同士の対話を通じて、チームとして取り組むべき課題と「次の一手」を言語化しました。 事後アンケートでは、回答者の90%が「次の一手の明確さ」を5段階中4以上と回答。AI活用についてチームで考え、具体的な行動につなげるための共通認識を形成する機会となりました。

Approach

  1. AI活用の現在地を共通言語にする 独自のAI活用成熟度モデルを使い、現在地と半年後に目指す姿を可視化。
  2. 人材・組織・基盤の3軸から課題を整理する AI活用を個人のスキルだけの問題とせず、組織体制やツール・データ基盤を含めて検討。
  3. 現場の課題から「次の一手」を描く 各チームの業務課題を起点に、実行可能なアクションを対話によって言語化。
  4. 「何に投資すべきか」を意思決定できる状態にする 現在地と目標のギャップを人材・組織・基盤で構造化することで、「AIをもっと使う」という曖昧な号令ではなく、どの業務に、どれだけのリソースを、どの順番で投じるべきかを、チーム自身が判断できる状態を目指します。

AI活用を「個人の工夫」から「チームの取り組み」へ

「AI組織化」を中心に、人材・組織・基盤の3要素を三角形に配置した関係図。3要素は双方向の矢印で互いに結ばれている。

生成AIの活用が広がる一方、ツールを導入しただけでは、必ずしも業務や組織の変化にはつながりません。

メンバーによってAIの知識や利用経験が異なるなかで、チームとして活用を進めるためには、まず自分たちの現在地を把握し、目指す状態について共通認識を持つ必要があります。

今回のワークショップでは、個々の利用方法を学ぶことだけを目的とせず、「チームとしてAIをどのように活用していくか」を参加者同士で考えることを重視しました。

2つのモデルで、現在地と目標を可視化

ワークショップでは、「AI活用成熟度モデル」と「AI駆動3軸モデル」という2つのモデルを活用しました。AI活用成熟度モデルでは、組織のAI活用を次の5段階で捉えます。

1.個人活用 2.チーム活用 3.組織活用 4.AI駆動業務 5.AI自律化

参加者は、チームの現在地と半年後に目指す段階をそれぞれ検討しました。

さらに、現在地と目標の間にある課題を「人材」「組織」「基盤」の3軸から整理。単に「AIをもっと使う」という抽象的な目標ではなく、誰が、どのような環境で、どのように活用を広げていくのかを具体化しました。

多くのAI研修は「ツールの使い方」を個人に教えることに主眼を置きます。しかし現場では、気づきを得られる人と得られない人の差、そして気づきをアクションに移すまでの「崖」が、活用が広がらない本当の原因になっています。だからこそ本ワークショップは、AI活用を個人スキルの問題に閉じず、人材・組織・基盤の3軸で捉えることを重視しています。

現場の業務課題を起点に、次の一手を考える

当日は、ビジネスやシステムに関わる参加者が複数のチームに分かれてワークを実施しました。

問い合わせ対応、情報探索、開発・運用プロセスの効率化など、それぞれの現場が抱える業務課題を共有。そのうえで、AIを活用して目指したい状態と、そこに至るために必要なアクションを検討しました。

チーム内で対話することで、個人のアイデアにとどまらず、実際の業務や組織の状況を踏まえた「次の一手」が言語化されていきました。

AI活用ワークショップで、立って説明するファシリテーターを囲み、参加者がワークシートとノートPCを見ながら意見を交わしている様子
テーブルに広げたワークシートを中心に、スパイスファクトリーのメンバーと参加者がノートPCを開いてディスカッションしている様子

参加者の9割が「次の一手」を明確化

ワークショップ後のアンケートでは、回答者の90%が「次の一手の明確さ」について5段階中4以上と回答しました。

また、9名が現在地よりも高い段階を半年後の目標として設定。多くの参加者が、AI活用を個人の取り組みにとどめず、チームへ広げていく姿を描きました。

ワークショップ後、参加チームの一つでは、特定の社内定常業務をAIで効率化しようという自発的な取り組みが始まりました。個人の工夫として閉じていたものが、チームで語り合うことで「同じ課題にどうAIを重ねるか」という共通の気づきに変わり、具体的な行動へとつながっています。

本ワークショップの成果は、その場でAI活用の結論を出したことではありません。バラバラだった現在地の認識をチームで揃え、目指す姿と次の一手について、納得感を持って対話を始められたことにあります。この共通認識こそが、その後の実践と投資判断を支える土台になります。

自らAIを使いこなし、進化し続ける組織へ

AI活用を組織に根づかせるためには、一度の研修やツール導入で終わらせず、現場での実践と振り返りを重ねていくことが重要です。

今回のワークショップで整理された現在地、目標、次の一手は、各チームが今後の取り組みを検討していくための土台となりました。

スパイスファクトリーの「Spice AI Enablement」では、独自のAI成熟度モデルをもとに、人材育成・組織づくり・AI基盤構築を一気通貫で支援します。知識やツールを提供するだけではなく、組織が自らAIを使いこなし、進化し続けられる状態を、ともにつくります。

Comment

AI活用は「個人で試す」段階から、「チームで活用し成果につなげる」段階に入ってきています。
今回のワークショップでは、各チームの現状や課題を共有しながら、次の一手を具体化できたことが大きな収穫でした。今後は実践を通じてノウハウを蓄積し、継続的な業務変革につなげていきたいと思います。

日産自動車株式会社 日本営業戦略・DX部 豊田様
AI活用ワークシートを手に集合するスパイスファクトリーのメンバー

Credit

Workshop Lead Jun Sunami (AI Consultant)
Facilitator Yuki Kuramoto (Senior Engineer) Mai Sumita (Designer) Yuta Hoshino (Engineer) Yuki Matsumoto (Growth Partner)
Event Support Chiaki Sato (General Manager / Senior Designer)
Planning Advisor Shohei Tai (Co-Founder / Principal Engineer)

堅いご挨拶も、資料の準備もいりません。
まずはお話を聞かせてください。

お問い合わせをする お問い合わせをする