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【2021年】SX(サステナブル・トランスフォーメーション)の最新事例を紹介!

【2021年】SX(サステナブル・トランスフォーメーション)の最新事例を紹介!

最新テクノロジー、UIUX、アート、マーケティングなどあらゆる技術・メソッドを用いてクライアントのデジタルトランスフォーメーションを支援しているスパイスファクトリー株式会社です。

こちらの記事では、近年注目を集めているSX(サステナブル・トランスフォーメーション)の最新事例を3つご紹介します。

SXに取り組みたいが、どのように取り組めばいいのかがわからないという方は、本記事を参考にしていただければ幸いです。

また、スパイスファクトリーではシステムの開発、カスタマイズから運用保守まで一貫したサポートを行っています。ご興味がおありでしたら、お気軽にお問い合わせください。

また、SXとは何か、という程度の知識があることを前提に執筆いたしました。
SXに関する知識が少ない方は、本記事を読む前に以下の記事を一読ください。

SXとは一体なに?企業が今、SXに取り組むべき理由とは

Everlane×New York Times

こちらは今年のアースデイ(2021年4月22日)にアメリカでEverlane社とNew York Times社によって行われたプロジェクトです。
Everlane(エバーレーン)社とは、ロサンゼルスで2010年に創業されたアパレル企業で、創業以来環境に配慮した事業を展開してきているなどSXのパイオニア的存在です。

今回のプロジェクトでは、Everlane社がアメリカの新聞社NewYorkTimesとパートナーシップを結び、”The Climate Collection”と名づけられたT-シャツを1枚5,900円で販売しました。

このプロジェクトの画期的な点は、このT-シャツが1枚売れるたびにアメリカの公立学校に通う9人の生徒がNewYorkTimesを1年間無料で購読することができるという点です。

また、このT-シャツの胸には
“Truth. It affects us all”

背中には
“What we buy.”
“What we put on our plates.”
“How we use our energy.”
“What we recycle.”
“What we waste.”
“How we travel.”
“How we stay informed.”
“What we talk about.”
“What we know.”
“How we understand climate chnage.”

“The truth is worth it.”

と、エネルギー問題、気候問題、食料問題への注意を促す文言が印字されていて、今回テーマとなっている気候変動だけでなく、環境問題全体に注意を向けることを促すような内容になっています。

単に売上金の一部を寄付するという取り組みは今までにも多数の事例がありました。
しかし、アパレルと新聞社といった全くの異業界の企業が手を取り合っている点、そして売上金を寄付ではなく新聞の購読という形で社会に還元している点が非常に特徴的な取り組みでした。

さらに詳しい内容に関しては以下のリンクをご参照ください。

Everlane×NewYorkTimes
The New York Times, with Everlane, Are Raising Awareness of Climate Change Journalism

MEGURU BOX

MEGURU BOXとは、サーキュラーエコノミーを推進することを目的として行われている使用済みプラスチックの回収事業です。
K-CEP(九州・サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ)というアミタホールディングスやNTTなど多数の企業からなる団体によって実施されています。

具体的な取り組みとしては、福岡県北九州市の小売店や公共施設3か所に「MEGURU BOX」という使用済みプラスチックの回収箱を設置し使用済みプラスチックを回収を行っています。

回収された使用済みプラスチックはより環境に負荷の少ないプラスチック製品の研究開に利用されます。また、回収品1つにつき5円を地域の社会支援団体に寄付することができる仕組みになっています。

本プロジェクトでは日用品メーカーと協力し、家庭から出るプラスチック容器などを、スーパーや公共施設で回収し、地元の社会支援団体にも貢献しながら限りある資源を守るプロジェクトです。

MEGURU BOXで回収したボトル・パウチ類は、より良いリサイクル方法の検証や環境負荷の低い商品開発に役立てられます。
また、地域の社会支援団体(*1)へ、回収品1個につき5円の寄付(*2)が行われます。

HPより抜粋

回収にはLINEを活用しています。
具体的にはMEGURU BOX公式LINEアカウントを友達追加し、回収品のバーコードを撮影することで回収品を登録、その後MEGURU BOXに投函する仕組みになっていています。

回収の対象でない製品をバーコードの撮影の時点ではじくことができる、5円の寄付をスムーズに行うことができる、普段から使用頻度の高いLINEを利用することで使用済みプラスチックの回収を身近に感じることができるなど、画期的なシステムになっています。

近年問題となっている使用済みプラスチックの被害を、使用済みプラスチックを適切に回収することで軽減するだけでなく、ヘアケア、ボディケア、キッチン洗剤など、使用済みプラスチック被害の主な原因となっている製品を製造している企業がプロジェクトに参加することで、より環境負荷の少ないプラスチック製品の開発を実現しています。

加えて、1つの使用済みプラスチックの回収につき地域の社会支援団体に5円の寄付ができ、地域社会の活性化にも貢献しているなど非常に画期的な事業です。

さらに詳しい内容に関しては以下のリンクをご参照ください。

MEGURU BOX プロジェクト 北九州
新事業共創プラットフォーム | K-CEP_九州サーキュラー エコノミーパートナーシップ

日立エナジー

日立製作所は2050年までにバリューチェーンに関してカーボンニュートラルを達成するという目標を掲げています。
その目標の達成に向けて、アメリカのABB社を 事業融合する形で日立エナジーを発足させました。

ABB社はもともと太陽光エネルギーの開発など、SXの実現に直結する技術開発を行っていた会社です。
具体的な事業としては、アメリカにあるマクマード基地に風力発電を導入し、マクマード基地の電力に関してカーボンニュートラルを推し進めるなど、世界的なカーボンニュートラルの実現に貢献してきました。

そういった企業と日本の大企業が事業融合を行うことで日本全体で持続可能エネルギーの普及、研究・開発が推進され、さらにSX経営の注目度が上がることが期待されます。

経済産業省主導のもと行われたSX研究会で日立製作所は、

  • 2030年までに自社の工場、事務所での活動においてカーボンニュートラルを達成する
  • 2050年までにバリューチェーンに関してカーボンニュートラルを達成する

といった目標を掲げているため、それを達成するための大きな推進力となりそうです。

そして、日立製作所はABB社の事業融合の他にも、日立製作所は2021年1月に電気自動車と運転支援システムの開発によるクリーンモビリティの促進を目的とした日立Astemoの発足や、社会価値や環境価値の創造を加速するためのDX基盤の強化を目的としてGlobalLogic社を買収など、急速にSX化を推し進めています。

今回はその中でも日立エナジーに焦点を当ててご紹介しました。
しかし、その他の取り組みを見ても大企業ということもあり規模が大きく、日本全体でSX経営を浸透させ持続可能な社会を実現するための大きな推進力となりそうです。

さらに詳しい内容に関しては以下のリンクをご参照ください。

Hitachi Energy
Hitachi Energy | Ross island research station

最後に

以上、SX(サステナブル・トランスフォーメーション)の事例を3つご紹介しました。

国内外の企業がどのようにしてSXに取り組んでいるのかがお分かりいただけたかと思います。

皆様もSXに取り組み、持続的な企業そして持続可能な社会の実現を目指してみてはいかがでしょうか。
当社、スパイスファクトリーもSX、SDGsにつながる取り組みを実施していますので、ぜひ当社の取り組みも見てみてください!
また、スパイスファクトリーではシステムの開発、カスタマイズから運用保守まで一貫したサポートを行っています。ご興味がおありでしたら、お気軽にお問い合わせください。

【事例をご紹介】SX推進企業が行っている、SDGsの取り組みとは

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