本記事では、マーケティング、営業、コンテンツ管理や、カスタマーサービスの業務に欠かせない機能を全て備えた CRMプラットフォームの「HubSpot」のプランについてご紹介いたします。
当社、スパイスファクトリーは HubSpot の認定プロバイダーとして企業への HubSpot 導入を支援してきました。様々な案件の中でプラン選びに悩まれるお客様の話を聞いたり、最適な導入プランの提案をさせていただいたりしてきました。
その経験を活かして記事にしました。HubSpotでどんなことができるのか、いくらかかるのかが知りたい方のお役に立てれば幸いです。
Contents
- 1 HubSpotの製品の種類
- 2 有料プランでできること
- 3 Hubspotプランごとの料金
- 4 最適なプランを選ぶには
- 5 スパイスファクトリーのHubSpot支援実績
- 6 最適な導入と運用
HubSpotの製品の種類
HubSpot には、顧客管理を行う CRM を中心に、マーケティングやセールス、カスタマーサービスなどビジネスを行うために必要となるあらゆる機能を網羅したサービスが存在しています。
この章では、まず HubSpot の各製品とその機能について解説していきます。
Marketing Hub
Marketing Hub は、HubSpot の製品の MA(Marketing Automation)プラットフォームです。
企業が顧客獲得、リード管理、ナーチャリングといったビジネスプロセスの最適化を行うための包括的なツールを提供しています。
具体的には以下のような機能が Marketing Hub で使用可能です。
- マーケティングメール作成・配信
- ワークフローによる自動メール配信
- フォーム作成
- ランディングページ作成
- SNS連携・分析機能
- SEO最適化
- ブログ作成
- スコアリング
- アナリティクス・レポート作成機能
これらのツールを使用することで、たとえば、フォームで顧客情報を獲得し、ナーチャリング施策としてメールマガジンを発行したり、顧客の興味分野や訪問したページに応じたセグメントを作成してターゲットにあったコンテンツを提供したりといった施策を実施することが可能です。
一般的に MA で実施したいと考える領域はカバーしているといえるでしょう。
参考:HubSpot Marketing Hubとは?MA(マーケティングオートメーション)機能や活用イメージについて解説
Sales Hub
Sales Hubは、顧客管理や営業自動化ツールを提供する営業支援ソフトウェアです。
いわゆる SFA(Sales Force Automation)ツールとして、営業活動の管理や、顧客ごとのリマインドタイミングの管理、タスクの自動化や成果の分析が可能です。
以下のような機能が使用できます。
- 案件ステータスのパイプライン管理
- 案件ごとの発生タスクの管理・担当者割り当て
- 個別のフォローアップメール等の自動化
- チームの営業成績のレポートによる可視化
顧客に対する営業活動で個人的なアプローチを効率化するために、Gmailなどのメールツールとの連携や電話、チャット、そしてビデオ会議などの多様なコミュニケーションツールの提供・連携ができます。
Service Hub
Service Hubは、顧客問い合わせやクレームといった問題を、チーム全体で管理し、迅速かつ効果的に解決するためのカスタマーサポート用のツールです。
以下のような機能が使えます。
- ナレッジベース(FAQページの作成機能)
- WEBチャット・チャットボット
- 問い合わせステータスのパイプライン管理
- アンケート機能
- 対応速度や品質のレポートによる可視化
Service Hub を使用することで、迅速かつ正確に問い合わせや問題に対処し、カスタマーサポートの品質を改善することができます。
CMS Hub
CMS Hubは、オールインワンのコンテンツ管理システムです。WEBサイトの作成が可能です。
Wordpressなどをイメージしていただくとわかりやすいかと思います。
以下のような機能が使用可能です。
- WEBページの作成
- ブログなどコンテンツの作成、編集、管理、公開
- WEBページの分析
- ドメインの管理
- SEOの最適化
- 来訪者に応じたパーソナライズ
サイトのセキュリティ、モバイル最適化、カスタマイズなどの機能も備えています。
マーケティング、カスタマーサポートなど他の HubSpot 製品との連携が容易です。
詳細なカスタマイズには技術的な知見が必要ですが、基本的なページ作成はドラッグ&ドロップでの実施もできるため、技術者でなくてもページの作成や編集が行える点は魅力といえるでしょう。
Operations Hub
Operations Hubは、HubSpot のプラットフォーム上でビジネスプロセスの自動化と最適化を実現するためのツールです。
HubSpot では Marketing Hub などでも使用できるワークフローという機能を使うことで、ビジネスプロセスを自動化しできます。
Operations Hub では、その自動化を更にパワーアップするサービスといえるでしょう。
外部システムやサービスとの高度なデータ連携構築や自動化プロセスを作成することができます。
有料プランでできること
ご紹介した通り、HubSpot はビジネスにおける幅広い領域をカバーしています。
無料から利用できる機能もありますが、無料では多くの機能制限があることも事実です。
有料プランは3つに分かれており、プランによって利用の可否やボリューム(いくつまで作成できる、何回まで使える等)が変化します。
この章では弊社でご支援してきた数多くの HubSpot支援の実績をもとに、有料の各プランごとに使えるサービスから、利用頻度や活用の便利度が大きい機能をピックアップして解説します。(複数の製品で共通して使用可能な機能も含みます)
Marketing Hub プラン別にできること
Marketing Hub Starter
フォーム
フォームは顧客情報の獲得接点として非常に利用頻度の高い機能です。
フォーム作成は無料版から使える機能ですが、有料プランに契約するとHubSpotロゴが削除できます。
地味ですが HubSpot ロゴの削除はブランディングの観点などから影響が大きいポイントです。
ランディングページ
HubSpot では広告などの受けページとなるランディングページの作成が可能です。
作成したページに上述したフォームを設置して顧客情報を獲得するといった使い方ができるでしょう。
こちらも無料プランから使えますが、Starterプランにすると、フォームと同様にロゴを削除することが可能です。
最大10,000件のランディングページを作成できます。
Eメールマーケティング
無料プランでもメール送信はできますが「1か月あたりのEメール送信件数:2,000件(HubSpotロゴあり)」という制限があります。
Starterプランにすることで1か月あたりのEメール送信件数が契約マーケティングコンタクト(CRM に登録されているコンタクトのうちメールマーケティングの対象とするコンタクト)数の5倍までとなります。
また、メールについてもフォームなどと同様に HubSpotロゴの削除が可能です。
Marketing Hub Professional
チーム
自社の部署や担当などに基づいて、ユーザーをチームに分けることができます。チーム単位で各機能やレコードの担当者を割り当てしたり、データの編集・閲覧権限を設定したりすることができます。
最大10チームまで作成が可能です。
ソーシャルメディア
Professionalプランになると使える機能として、SNSアカウントとの連携があります。投稿スケジュール設定や、投稿のモニタリング、フォロワーや投稿のエンゲージメントといったパフォーマンスの分析ができます。
Facebook、Instagram、LinkedIn、Twitter と連携できます
最大50件のアカウントを接続可能です。
1か月あたり10,000件の投稿。最大3年先まで投稿のスケジュールが可能です。
ワークフローによる自動化
ワークフロー機能を使って自動化ができます。
MA といえばこの機能を想像される方も多いのではないでしょうか。
顧客情報や顧客のアクションにもとづいて Eメールを送ったり、顧客情報を自動で更新したり、Slack 等別のツールと連携すれば社内メンバーへのタイムリーな通知なども実装可能です。
Professionalプランでは最大300件のワークフローが作成できます。
カスタムレポート
コンタクト(顧客情報)、会社、取引(営業案件情報)データを使ってカスタムレポートを作成、ビジネス上の重要課題を可視化できます。
たとえば、一定期間に獲得したリードの数などをグラフの形で表示することができます。
最大100件のカスタムレポートの作成が可能です。
Marketing Hub Enterprise
カスタムオブジェクト
HubSpot では標準で用意されている、顧客情報・会社など以外にも任意のタイプのデータをHubSpotに保存できます。たとえば、契約・配送場所・イベントなどの情報を格納するオブジェクトを作ることができます。
他のオブジェクトと同様に、カスタムオブジェクトに関連付けられたデータに基づいてレポートを作成したり、データを条件にしてワークフローの自動化、セグメント作成などができます。
カスタマムオブジェクトは最大10件作成でき、1つのオブジェクトにつき500,000件のレコードの保存が可能です。
カスタマージャーニーアナリティクス
自社ビジネスにおいてカスタマージャーニーを作成している方も多いと思います。
HubSpot にカスタマージャーニーを落とし込み、各接点に置ける歩留まりや影響度を可視化して評価できるカスタマージャーニーアナリティクスを使用できます。
権限管理の強化
Professionalプランからチームの作成が可能でしたが、Enterpriseプランでは最大300チームまで作成ができるようになります。また、チームに対して、各機能やデータの閲覧・編集などの権限をより柔軟に設定できるようになります。
SalesHub プラン別にできること
SalesHub Starter
シンプルな自動化
顧客が商談のステージを進んだ際に社内メンバーに通知をしたり、フォローのためのタスクを作成するといった単純な自動化ができます。
レポートダッシュボード
営業活動および業績に関する詳細な指標を確認できます。
このデータを使用して、自分のパフォーマンスと改善の必要があるものを把握できます。
複数のレポートを 1つにまとめたダッシュボードを 10件作成可能です。ダッシュボードあたり 10件のレポートが登録できます。
見積もり
HubSpot の機能で、見積もりをわずか数クリックで作成し提示できます。
SalesHub Professional
フォーキャスト
受注確度や受注時の想定売上から収益予測を作成できます。
製品ライブラリー
販売する商品やサービスを製品ライブラリーに登録することができます。
それぞれの製品の営業パフォーマンスについてレポート作成ができ、データからどの製品やサービスが最もよく売れているかを確認することが可能です。
シーケンス
シーケンスもワークフローと同様自動化機能です。
ワークフローと異なるのは、より営業のプロセスに特化したプロセスである点です。
たとえば、セミナーに参加してくれた人への参加後にフォローメールを送り、その後改めてヒアリングミーティングの設定を提案するメールを送ったり、他社の事例を紹介するメールを送ったりすることはよくあるでしょう。
メールのテンプレートを作成しておくことでこのプロセスを自動化できます。前のメールから何日後に次のメールを送るといった設定ができます。
顧客から返答が来れば自動で後続のプロセスは停止する点も便利です。
アカウントあたり5,000件のシーケンス作成ができます。1ユーザーあたり1日最大500件のEメール送信の制限があります。
プレイブック
営業チーム向けに提案のトークスクリプトや提案マニュアル、他社事例資料など事前に登録しておける機能です。
メールの作成時などに参照が可能で、チームにおける提案品質の標準化や営業活動の効率化を目指せます。
最大5件のプレイブックが作成できます。
Sales Hub Enterprise
カスタム目標
売上や案件数など営業活動の KPI となる指標を登録することができます。
目標はリアルタイムでレポートされるのでチームやメンバーで達成度の進捗の可視化、共有が可能です。
Enterpriseプランでは各社に合わせてカスタマイズされた目標を作成できます。
最大50件のカスタム目標が作れます。
Salesforceカスタムオブジェクト同期
CRMツールとして、既に Salesforce を利用している企業に関しては HubSpot と連携して使用することも可能です。
Salesforce のオブジェクトを HubSpot のカスタムオブジェクトに同期し、リアルタイムに顧客データを共有管理できます。
MA は Salesforce で、SFA は HubSpot で、などツールを併用したい場合に使える機能でしょう。
アカウントあたり最大10件のカスタムオブジェクトをマッピングできます。
Service Hub プラン別にできること
Service Hub Starter
ミーティング設定
予約可能な時間を設定しておくことでミーティングの予約ができるリンクを顧客と共有できます。
手間のかかる日程調整のEメールを簡略化できます。
Sales Hub などでも利用可能な機能ですが、営業だけでなくカスタマーサクセスの活動やお問い合わせに対するミーティングでの課題解決の際に利用できるため、便利との声が多い機能です。
1,000件の個人およびチームのミーティングリンクが作成できます。
実はこの機能は無料プランからの利用も可能ですが、有料プランからは HubSpot ロゴを削除できます。
チケットのパイプライン管理
問い合わせごとにチケットを作成、パイプラインで対応進捗の管理が可能です。Sales Hub でも類似の機能がありますが、Sales では商談管理を想定していたのに対し、Service Hub ではカスタマーサポートの問い合わせ管理を想定しています。
Starter では2種類のパイプラインが作成可能です。問い合わせ内容やチームに応じて別のパイプラインを使った管理も想定できます。
Service Hub Professional
顧客フィードバックアンケート
CSAT(顧客満足度)、NPS(ネット プロモーター スコア)、CES(顧客努力指標)アンケートを簡単に作成できます。作成したアンケートはメール等を使って収集が可能です。サービス品質向上に役立ちます。
50件のフィードバックアンケートが作成できます。
ナレッジベース
いわゆる FAQサイトを作成できる機能です。
よくある質問への回答や操作マニュアルといった情報を登録していくことで顧客が自分自身で問題を解決することができる環境を整えることができます。
専門のサービスを提供している会社も多くありますが HubSpot では Service Hub Professional を契約すれば利用可能です。
ナレッジベースへのシングルサインオン
先述したナレッジベースのサイトは WEB 上に公開できますが、特定の顧客がログインして使う形式にすることが可能です。
専用の ID・パスワードを使用することが基本ですが、ログイン時にシングルサインオンを利用し、ユーザーが1つの ID とパスワードでログインを便利にすることが可能です。
自社サービスの有料ユーザーにだけ FAQ を提供したい場合等に検討したい機能です。
カスタマーポータル
顧客がログインして使用するカスタマーサポートサイトを簡単に作成できる機能です。
この機能を使うことで顧客サポートをより密に行えるようになります。
カスタマーサクセスを重要と考えている企業には重宝される機能でしょう。
ServiceHub Enterprise
コミュニケーションインテリジェンス
AI を活用してチームの通話内容に関する深いインサイトを獲得できます。
関心のある語句を自動的にトラッキングして、通話内容に基づいて詳細なレポートを作成できます。(Sales Hub などでも利用可能です)
フィールドレベル権限
ユーザーによって編集できるデータ項目を細かく指定することができます。
ユーザーに勝手にデータを更新されてしまうと困るといった項目がある場合は有用な機能でしょう。
別のユーザーとしてログイン
管理者権限を持つユーザーが一時的に別のユーザーとしてHubSpotにログインすることができる機能です。
CMS Hub プラン別にできること
CMS Hub Starter
ウェブサイトテーマ
テーマを選択するだけで、設定不要でサイト全体の外観を容易に変更できます。
テーマテンプレートは豊富にあり、無料で使えるものから有料で販売されているものまであります。
HubSpot のマーケットプレイスでダウンロードして簡単に反映することができます。
ローカル環境でのウェブ開発
お好みのツール、テクノロジー、ワークフローを使用して HubSpot で開発や、GitHub などのツールや人気のフロントエンドフレームワークを使用してバージョン管理ができるようになります。
ドラッグ&ドロップエディター
ドラッグ&ドロップエディターを使用してウェブサイトやブログのページを簡単に作成、編集、公開できます。
高度なデザインカスタマイズにはプログラミングが必要ですがテンプレートを用いたページ作成であればエンジニアなしでも対応が可能です。
CMS Hub Professional
SEO推奨(アドバイス)
ウェブサイト全体の SEO の問題を特定し、基本的な推奨をしてくれます。
Starter プランでも利用が可能ですが、Professional プランからはより詳細で高度なアドバイスが受けられます。
A/Bテスト
ランディングページやウェブサイトページで A/Bテストを実行し、最も効果的なコピー文やデザインを見極められる機能です。
スマートコンテンツ・動的なパーソナライズ
コンタクトの情報や URLパラメータ等に応じて表示させるコンテンツのパターンを自動的に変更することができます。
訪問ユーザーによりマッチした情報を提供することが可能です。
CMS Hub Enterprise
適応型テスト
人工知能および機械学習を使用して先述した A/Bテスト機能を強化できます。
ウェブサイトでのコンバージョン率を高めるように自動でテストを最適化してくれます。
一度に最大5件のページバリエーションをテストできます。
ウェブアプリ
計算機、イベントシステム、カスタマーポータル、学習管理システム(LMS)などのウェブアプリ環境を全てHubSpotアカウント内から CRMデータを利用してカスタム構築できます。
メンバーシップ
ユーザー名とパスワードを使用した訪問者のログインを必須にすることで、HubSpot でホスティングされた特定のウェブページ、ランディングページ、ブログコンテンツへのアクセスを制限できます。
Operations Hub プラン別にできること
Operations Hub Starter
既存データ同期
HubSpot は、様々なアプリを使用することで機能が別のサービスとの連携が取れることが特徴です。
既存のデータをすぐに HubSpot に同期し、接続されたサードパーティーアプリ間で更新があり次第更新内容を渡すことができます。
既定のフィールドマッピング
HubSpot の標準フィールドを使用して接続済みサードパーティーアプリから HubSpot に一致する情報を渡すことができます。
Operations Hub Professional
プログラマブルオートメーション
Marketing Hub などで紹介した自動化機能のワークフローに JavaScript やボットアクションを実装することができます。
プログラミングの知見は必要ですが、より複雑なプロセスの実装が可能になります。
最大400件のワークフローで利用が可能です。
データ品質管理オートメーション
ワークフロー内のプロパティーデータを簡単に書式設定して、より高度なデータの書式設定、組み合わせ、計算にカスタム数式を使用できます。
Webhook
Webhookアクションを使用して、HubSpot と他の外部ツール間で情報を送信または取得できます。
Operations Hub Enterprise
Snowflakeデータ共有
HubSpot のデータを Snowflake アカウントと共有できます。
データセット
簡単にレポートできるように HubSpot データをグループ化したり、関数を含むフィールドを作成できます。
20件の派生フィールドと40件のプロパティーの組み合わせ(データセットあたり合計60行)で構成される最大50件のデータセットを作成できます。
Hubspotプランごとの料金
この章では各製品の料金を紹介します。
見積については HubSpot 公式の「価格表」のページでプランや詳細を含めてシミュレーションが可能です。
また、以下に記載する金額は税別金額です。
※本記事に記載している情報は2023年4月時点の情報です。最新の情報は公式ページをご確認ください。
Marketing Hubの料金
Marketing Hub では、機能利用料に加えて、マーケティングコンタクトの数によって課金額が変わってきます。
詳細は本記事では割愛いたしますが、マーケティングコンタクトは簡単にいえば、「マーケティングのメール送信対象顧客」のことを表します。
HubSpot に登録されているコンタクトのうち、メール配信対象と対象外の顧客がいる場合、対象のコンタクトの数に応じて従量課金で課金額が上乗せになる仕組みです。
Marketing Hub Starterの料金
6,000円/月
基本マーケティングコンタクトは1000件まであり。
1,000件〜3,000件につき6,000円/月
3,001件〜5,000件につき5,400円/月
5,001件以上では4,800円/月で上限引き上げ可能。
Marketing Hub Professionalの料金
106,800/月 *別途:HubSpot Japan 公式からの契約時には、初回導入支援360,000円
基本マーケティングコンタクトは2000件まであり。
5,000件ごとに追加可能
2,001~22,000件につき30,000円/月
22,001~42,000件につき27,000円/月
42,001~62,000件につき24,000円/月
62,001~82,000件につき21,000円/月
82,001件以上では18,000円/月でで上限引き上げ可能。
Marketing Hub Enterpriseの料金
432,000円/月 *別途:HubSpot Japan 公式からの契約時には、初回導入支援720,000円
基本マーケティングコンタクトは10,000件まであり。10,000件ごとに上限引き上げ可能。
10,001~50,000件につき12,000円/月
50,001~100,000件につき10,800円/月
100,001~200,000件につき9,600円/月
200,001~500,000件につき8,400円/月
500,001件以上につき7,200円/月
*対象外への変更は翌月の初めまたは契約更新日のいずれか早い方の日付になるまで有効になりません。また、コンタクトティアは契約更新日までダウングレードできません。マーケティングコンタクトのコンタクトティアを超えた場合は、直ちに請求が発生します。
*金額はすべて税別。月額払いの場合(年間一括払いではない)のものです。
*Enterpriseプランは年間一括払いのみしか選択できないため年額を月当たりで計算しています。
Sales Hubの料金
Sales Hub Starterの料金
6,000円/月
有料ユーザーは2人まで含んでいる。ユーザー毎に3,000円/月でユーザー追加可能。
Sales Hub Professionalの料金
60,000円/月 *別途:HubSpot Japan 公式からの契約時には、初回導入支援120,000円
有料ユーザーは5人まで含んでいる。ユーザー毎に12,000円/月でユーザー追加可能。
Sales Hub Enterpriseの料金
144,000円/月 *別途:HubSpot Japan 公式からの契約時には、初回導入支援360,000円
有料ユーザーは10人まで含んでいる。ユーザー毎に14,400円/月でユーザー追加可能
*金額はすべて税別。月額払いの場合(年間一括払いではない)のものです。
*Enterpriseプランは年間一括払いのみしか選択できないため年額を月当たりで計算しています。
Service Hubの料金
Service Hub Starterの料金
6,000円/月
有料ユーザーは2人まで含んでいる。ユーザー毎に3,000円/月でユーザー追加可能。
Service Hub Professionalの料金
28,000円/月 *別途:HubSpot Japan 公式からの契約時には、初回導入支援120,000円
有料ユーザーは5人まで含んでいる。ユーザー毎に9,600円/月でユーザー追加可能。
Service Hub Enterpriseの料金
144,000円/月 *別途:HubSpot Japan 公式からの契約時には、初回導入支援360,000円
有料ユーザーは10人まで含んでいる。ユーザー毎に14,400円/月でユーザー追加可能。
*金額はすべて税別。月額払いの場合(年間一括払いではない)のものです。
*Enterpriseプランは年間一括払いのみしか選択できないため年額を月当たりで計算しています。
CMS Hubの料金
CMS Starterの料金
3,000円/月
CMS Professionalの料金
48,000円/月
CMS Enterpriseの料金
144,000円/月
*金額はすべて税別。月額払いの場合(年間一括払いではない)のものです。
*Enterpriseプランは年間一括払いのみしか選択できないため年額を月当たりで計算しています。
Operations Hubの料金
Operations Starterの料金
6,000円/月
Operations Professionalの料金
96,000円/月
Operations Enterpriseの料金
240,000円/月
*金額はすべて税別。月額払いの場合(年間一括払いではない)のものです。
*Enterpriseプランは年間一括払いのみしか選択できないため年額を月当たりで計算しています。
CRMSuiteの料金
CRMSuite はHubSpot の全ての製品を一括契約するプランです。
個別で製品の契約をした場合よりもディスカウントが入る点がメリットです。
CRMSuite Starterの料金
5,999円/月
CRMSuite Professionalの料金
225,599円/月 *別途:HubSpot Japan 公式からの契約時には、初回導入支援600,000円
CRMSuite Enterpriseの料金
600,000円/月 *別途:HubSpot Japan 公式からの契約時には、初回導入支援1,440,000円
*金額はすべて税別。月額払いの場合(年間一括払いではない)のものです。
*Enterpriseプランは年間一括払いのみしか選択できないため年額を月当たりで計算しています。
プラン検討時の注意点
HubSpot は複数の製品から必要なものを柔軟に選んで契約することが可能です。
一方でオプションやディスカウントなどがあり、複雑なため結局どうするのが一番お得になるのかわからなくなることも多いでしょう。
以下にプラン選定時に金額が変わる(上がる)可能性があり注意が必要な点をご紹介します。
年間一括払いと月額払いで金額が変わる
価格表サイトではデフォルトで年間一括払いが選択されています。
年間一括払いをすることで 10% ほどの割引がされているのですが、月ごとに利用料を支払いたい場合はこの割引が適応されません。
「実際に支払いをする時点で、この点に気づいて困った」という話は時々耳にしますので、事前に理解しておいた方がよいでしょう。
Marketing Hubではマーケティングコンタクト数に応じて金額が変わる
上述した通り、Marketing Hubでは、機能利用料に加えて、マーケティングコンタクトの数によって課金額が変わってくるため、事前にマーケティングコンタクト数をいくつにするべきか考えておいた方がいいでしょう。後から「当初想定と金額が異なる!」となりやすいポイントです。
Service Hub・Sales Hubは有料ユーザーに注意
本記事では詳細は割愛いたしますが、Service Hub・Sales Hub には、有料ユーザーという概念が存在します。
簡単にいえば、同じプランの中でも有料ユーザーでないと利用できない機能があり、有料ユーザーとして設定できるユーザー数には上限があります。(オプションとして、課金することで有料シート数を増やすことは可能です)
弊社の経験上、大量に有料ユーザーが必要な企業様はそこまで多くない印象ですが、ここでも金額が変わるので事前に認識いただいた方が良いでしょう。
その他オプションを選択すると金額が上がる
マーケティングコンタクトや有料ユーザー以外にも追加オプションがあり、ここでも金額が変わります。
作成レポート数やリスト数の上限の引き上げや、データ連携をしている場合の API 呼び出し上限数の引き上げなどがよく議論に出る印象です。
Professional・Enterpriseは導入時に必須で導入支援が追加される
HubSpot 公式で Professional 以上のプランを契約すると必須で導入支援が付帯される場合があります。
Marketing・Sales・Service の製品契約時には注意が必要です。
価格表ページでは非常に小さい文字で記載されているため見落としていたというお客様にも時々お会いします。
加えて、安くない金額がかかるのです。こちらは導入時一回きりの費用ではありますが、Marketing Hub であれば Professional で360,000円、Enterprise だと720,000円の費用が契約時に上乗せされます。
もちろん導入支援をしてくれるのでありがたい話ではありますが、これを考慮しているか否かで想定金額が大きく異なりますので注意が必要です。
余談ですが、弊社のような HubSpotプロバイダー経由で契約をするとこの費用は発生しません。
代わりにパートナー企業各社の支援費用が発生します。
この金額は企業によって様々ですが、パートナー企業の場合導入のみでなく、運用や利活用に踏み込んでサポートしてくれる企業も多い点はメリットといえるでしょう。
気になるようであればパートナー企業の支援を受けることも選択肢に入れても良いかもしれません。
2つ以上の製品を契約するつもりならCRMSuite検討もあり
製品ごとに個別で契約もできますが、複数の製品を契約するのであれば、CRMSuite を契約する選択肢もあります。
CRMSuite は全てのサービスをまとめて契約するプランです。
まとめ買いプランとして割引率が大きい点がメリットです。
たとえば Marketing Hub と Sales Hub の2つの製品を Professionalプランで契約する場合、150,000円/月(年間一括払いの場合)ですが、製品全部入りの CRMSuite で Professional で見積すると143,996円/月(年間一括払いの場合)となり、契約製品数が増えているのに安くなっていることがわかります。
※本情報は2023年4月13日時点のものです。オプションなどは含んでおらずデフォルトの状態での価格です。正式な費用については HubSpotパートナー企業または HubSpotJapanにお問い合わせください。
最適なプランを選ぶには
HubSpot を利用することを検討している企業の方が悩まれるポイントとして、どのプランを選ぶべきかというものがあります。
上記で紹介した通り、契約するプランやオプションによってかかる費用が大きく変わるので当然といえるでしょう。
期待する機能に対して低いプランを契約してしまうと十分に効率化や情報管理が行えずに何のために導入したのかわからなくなってしまいますし、かといってオーバースペックなプランを契約してしまうと使わない機能に対してムダなお金を払うことになってしまいます。
この章では、弊社が HubSpot の導入支援をさせていただいた経験から、プランの検討の際に考えるべきポイントをご紹介します。
どの製品の機能が利用したいか
まずはじめに考えるべきなのはどの製品を利用したいかです。
ここまで紹介した通り、HubSpot は Marketing、Sales、Service、CMS、Operations と、得意とする業務に応じて製品が分かれています。この中で自社が使用したいのはどれなのかを考えるべきでしょう。
MA機能なのか、営業管理なのか、あるいは複数の製品を並行して利用したいのかを検討します。
どのプランを契約するとしても顧客情報を蓄積・管理する CRM の機能はついてきます。
MA はこの製品、SFA は別の会社の製品、と契約していくことが一般的ではありますが、共通の顧客情報を複数の製品で利用することはデータ連携の開発や手動による運用が必要になることもあり、意外と不便を感じるポイントになり得ます。
HubSpot のメリットとして、共通の CRM に対して複数の製品が簡単に連携して使用できるオールインワンプラットフォームである点があり、営業・マーケティング・カスタマーサクセス等を一貫して利用できる点は想像以上に便利な点です。
また、2つ以上の製品を利用したいなら個別で契約するよりも CRMSuite で契約してしまった方がお得になる場合もありますので中期的な運用体制を見据えて、あえて全部入りの CRMSuite を契約する選択もあり得ます。
HubSpotパートナーが各プランを提案する際に考えているポイント
どの製品を契約するかが決まったらどのグレードのプランにするかを考えます。
弊社の導入支援実績から、プランのグレードを検討する際に検討によく挙がるポイントをご紹介します。
Starterプランの検討の際に考慮するポイント
無料版のロゴの撤廃
サービスの印象に影響が出るためブランディングなどを気にするのであれば大きな決断ポイントになります。
一方で本当にスモールスタートでいい、ブランディングは将来的に考える予定だが今は気にしないという方針であれば無料プランから始めることを検討しても良いと思います。
使い勝手や相性を踏まえて課金の決断をしても遅くはありません。
他の無料ツールやExcelやスプレッドシートでの管理ではダメなのか
誤解を恐れずに言ってしまえば、Starterプランでは各製品の体験版の域を出ない場合が多いです。
大きな効率化や生産性の向上を求める場合、経験上自動化機能などが充実している Professionalプラン以上が適しているケースが多くなります。
もちろん Starter でも便利に使える機能は多いのですが、同じことをしたいなら Googleフォーム等のサービスや Excel などの無料で使えるツールを活用することで対応できる範囲である場合も多くあります。
サービスやチームの立ち上げ期であればなおさらコストにはシビアになるべきでしょう。
凄く高額というわけではないかもしれませんが、投資をするからには、「今後のチームの拡大を見据え効率の良い管理体制を作りたい」「Excel での管理は限界が見えてきた」など事業のフェーズに照らし合わせてメリットがあると判断ができてから契約の意思決定をするべきと考えます。
Professionalプランの検討の際に考慮するポイント
自動化がどの程度必要か
Professional で最もインパクトが大きいのはワークフロー機能を使った自動化機能です。
メールの配信や、顧客情報の更新や設定を自動化できる点が魅力です。
HubSpot を導入してやりたいこととして自動化による効率化が含まれる場合はまず Professional 以上のプランを検討するべきと考えます。
Enterpriseプランの検討の際に考慮するポイント
カスタムオブジェクトの利用有無
Enterpriseプランの検討で一番よく話題に上がるのがカスタムオブジェクトの利用です。
コンタクト(顧客情報)、会社、取引(商談管理)などの HubSpot デフォルトで用意されているデータを貯める枠組みを「オブジェクト」といいますが、別のシステムとの連携の際に、標準オブジェクトではデータが当てはまらないといったことがあります。
たとえば基幹システムとの連携や Salesforce のような別 CRM との連携を検討する際に話題に上がることが多いです
カスタムオブジェクトは Enterprise でないと利用できませんので、弊社ではカスタムオブジェクト利用が必須になった時点で Enterpriseプランの契約が必要と判断しています。
権限/セキュリティの詳細設定
主に大企業のお客様に多いのですが、ユーザーが閲覧、編集できる権限を細かく管理したいというご要望をいただくことがあります。
Professionalプランまででもある程度設定は可能なのですが、細かな権限設定には限界があります。
より細かい設定が必要な場合は Enterprise でないと対応できないケースがあります。
スパイスファクトリーのHubSpot支援実績
最後に当社が支援した案件実績の一部をご紹介します。詳細は各事例のリンクからご確認いただけます。
東京エレクトロン デバイス株式会社|HubSpot導入・運用支援
本事例では、HubSpot による顧客 DB の統合や HubSpot Marketing Hub を活用したマーケティングフローの設計と実装を支援しました。
東京エレクトロン デバイス株式会社|HubSpot導入・運用支援
株式会社mct | HubSpot CMSを活用したコーポレートサイトリニューアル
本事例においては、HubSpot CMS を用いたサイト構築を支援しました。細かなカスタマイズを弊社のエンジニアが対応しています。
エンジニアによる開発の領域を含みます。
株式会社mct | HubSpot CMSを活用したコーポレートサイトリニューアル
最適な導入と運用
この記事では、HubSpot のプランごとの機能や料金の違いについてご紹介しました。
HubSpot の対応領域は広く、スモールなスタートから大規模な導入まで可能です。
どのような体制で HubSpot を導入していくか悩まれている場合は、一度知見のある企業に相談してみることをおすすめします。
当社では、HubSpot の豊富な導入実績をもとにお客様のご相談にお答えさせていただいております。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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スパイスファクトリーは世界がより良い⽅向に向かうよう、変化を加速させる “触媒”(スパイス)としての役割を全うすることをミッションとしたDXエージェンシーです。最新テクノロジー、UIUX、アート、マーケティングなどの技術・メソッドを⽤いて、モノゴトを素早く、美しく、本質的に再定義し、幅広いクライアントのデジタルトランスフォーメーションを⽀援しています。