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【2022年最新】Shopify Flowとは?できることやメリット、実際の使用方法を解説

【2022年最新】Shopify Flowとは?できることやメリット、実際の使用方法を解説

こんにちは。ShopifyExperts (ショッピファイエキスパート:Shopify の公式開発パートナー)として、 Shopify構築を必要とするクライアント様の支援をしているスパイスファクトリー株式会社です。
弊社の詳しいサービス内容はShopify構築に関するページをご覧ください。

この記事をお読みの方は、すでに Shopify を使っている方や、Shopify への移行と共にShopify Flow の導入を検討している方ではないでしょうか。Shopify Flow の活用はストア運営の効率化に非常に有効な手段です。

本記事では Shopify Flow のメリットに加え、活用・設定方法もあわせて解説します。
簡単なマニュアルのように使っていただける記事になっておりますので、ぜひ実践のお供としてご活用ください!
弊社では Shopify の運用コンサルティングも承っておりますのでご相談も大歓迎です!お気軽にお問い合わせください!!

Shopify Flow とは?

Shopify Flow は、Shopify のストア内やアプリ間のさまざまなタスク・処理を自動化する無料のマーケティングオートメーションアプリです。「ストアの在庫がなくなった時、自動でメール通知をする」のように、 Shopify でのEC運用を効率化する自動化機能をノーコード(プログラミング不要)で作れます。
Shopify Flow は、従来 Shopify Plus などの上位プランのみで使用可能でしたが、2022年のサマーアップデートによりスタンダード以上のプランであれば使用可能になりました。これを機に Shopify Flow の活用を検討している方も多いのではないでしょうか。

Shopify 公式が開催した日本の事業者向けのセミナー動画が YouTube に上がっていますので、気になる方はぜひこちらも参考にしてみてください。

Shopify日本向けアプリ合同セミナー #8 Flow編

Shopify Flow のメリット

Shopify Flow を導入するメリットには以下があげられます。

  • Shopify のスタンダードプラン以上の契約で無料で使える
  • 100種類以上の公式テンプレートが用意されている
  • 他の Shopifyアプリとの連携もできるため活用の幅が広い
  • うまく使えば仕事の生産性を高めることが可能
  • ノーコードで作れるため、プログラミングなどの専門知識がない人にも使える

エンジニアでなくとも自動化の仕組みが作成でき、上手く使えば業務効率を格段に上げることができることがメリットといえるでしょう。

Shopify Flow でできること

Shopify Flow では、ECサイトの運営を効率良くするための自動化が実現可能です。これまで手間と時間がかかっていた、多岐にわたるECサイトの運営業務の効率化が期待できます。

続いては、具体的に Sopify Flow の活用でどのようなことができるのか見ていきましょう。

Shopify Flow の設定は、一から自分で作成することもできますが、Shopify が公式に用意しているテンプレートを活用してより簡単に挑戦することもできます。

以下で、詳しく解説します。

Shopify Flow の豊富なテンプレートを活用

2022年8月現在、テンプレートは合計165個も存在します。Shopify Flow 単体で完結するシナリオもあれば、別のアプリの使用を前提としたものもあります。

テンプレートは、いくつかのカテゴリに分かれており、希望の用途に沿ったテンプレートの選択が可能です。以下にカテゴリとテンプレートの例を紹介します。

カテゴリテンプレート例
購入体験お客様のマーケテイング活動の詳細と、お問い合わせ後の調査結果をGoogleシートに追加する。
顧客ターゲットを絞ったロイヤルティとマーケティングコミュニケーションのために、注文回数に基づいて顧客タグを追加する。
フルフィルメントGoogleシートで注文を追跡し、2日以内に出荷されない場合はSlackメッセージを送信する。
在庫と商品ヴァリアントの在庫が特定のしきい値以下になったら、Trelloボードにカードを追加する。
ロイヤリティLoyaltyLionでポイントを追加し、顧客がPlobalモバイルアプリで注文するとアプリのプッシュ通知を送信する。
注文新しい国際注文ごとにGoogleシートに行を追加する。
プロモーションLoyaltylionアプリの顧客の誕生日をトリガーにKlaviyoでメールを配信する
リスク高リスクの注文を自動的にキャンセルし、アイテムを補充して顧客にキャンセルメールを送信する。(キャンセル後に手動で返金する必要があることに注意)

Shopify Flow テンプレートの日本語版リストを作成しました

2022年8月現在で、Shopify Flow にて使えるテンプレートの一覧リストを作成しました。これから Shopify Flow の使用を検討される際や、画面が英語でどのようなテンプレートが使えるかよくわからないといった際にお役立てください。こちらは無料です。フォームに必要事項を入力後ダウンロードください。
ShopifyFlowテンプレートリストはこちらです。

※英語版を翻訳して作成しているため、一部誤訳や文脈が合わないケースがありますことをご了承ください。

おすすめ!使える Shopify Flow のシナリオアイデア

ここまでで、Shopify Flow でできることや Shopify Flow の活用メリットについて感じていただけたと思います。一方で、これまで Shopify Flow に触れたことのない方は、具体的にどんな自動化をすると便利なのか、まだイメージできていないのではないでしょうか?

そこで、多くのクライアントの Shopify 運用をお手伝いしている弊社、スパイスファクトリーが「これは使える!」と思うおすすめシナリオを考えてみました。

【Shopify Flow 単独で作れるシナリオ】

社内への通知やストア内の業務効率化を行う場合には、Shopify Flow 単独でシナリオを作成できます。たとえば顧客が注文やキャンセルをすると担当者に通知がいったり、2回目の発注時には顧客にメッセージが飛んだりと、顧客ごとのシナリオを作成できるので、さまざまなケースで役立つでしょう。

・在庫数が一定以下になったら社内に通知メールを送信する

在庫の補充のリマインドとして活用できて便利です。指定した在庫数以下になると、補充および管理のため担当者に通知メールを送信できます。

・在庫数が0の商品を非表示にする

商品の在庫数が0の場合、商品を非表示にします。販売できないのに商品が表示されたままの場合、お客様の購買体験を損なうリスクがあります。そのため、自動で非表示にできるのは助かる機能ではないでしょうか。

・特定のクーポンコードが使用された場合、注文に無料の商品を編集して追加する

あらかじめ用意していた特定のクーポンが使用された場合、自動で編集して無料の商品を追加できる機能があります。販促施策としてキャンペーン等を検討する際に役立つでしょう。

・オーダー回数に応じて顧客の階層(タグ)を設定する

顧客のロイヤリティ向上に取り組んでいる事業者の方も多いのではないでしょうか。タグ付けしておくと、あとで対象のタグが付いている方だけに特別なオファーをするなどの施策が可能になります。

【外部アプリも連携して作るシナリオ】

基本的にお客様に対して何らかのアクションを起こす場合には Shopify Flow のみではなく、別のShopifyアプリも連携して使います。外部アプリとの組み合わせでさらに便利に利用できるでしょう。
以下の記事ではおすすめのShopifyアプリも紹介しています。ご興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
「Shopifyの目的別おすすめのアプリ8選」

・再入荷時にお客様にメール送信する

再入荷時にメールの受信を希望されているお客様には、ご希望の商品が再入荷されると自動でメールを送信できます。Shopify Flow とは別にメール送信のアプリ利用が前提となりますが、かなり実用的なフローといえるでしょう。

・定期購入したお客様にクーポン配布

定期購入を可能にするアプリなどと組み合わせれば、中長期のお付き合いを望んでくれている方のみにクーポンや新商品のオファーを送れます。

・初回注文後クーポンを送信する

リピーターの創出は全EC事業者の課題と言っても過言ではないでしょう。初回注文後に、2回目以降の購入を促進するためのクーポンを送信するアイデアは重宝しそうです。

・お客様の誕生日にクーポンを送信する

お客様の誕生日に合わせて割引クーポンを送るのは、1to1マーケティングの代表的な施策といえるでしょう。手動で行うのは大変ですが、Shopify Flow を活用すれば自動化でき、スムーズに優待を送れます。

Shopify Flow の使い方・設定方法を解説

この章では、Shopify Flow の具体的な設定方法を解説していきます。

購入回数が5回目のお客様にタグを追加する&クーポンメールを送信する方法

今回紹介する例では Shopify Flow の他、Klaviyo というメール送信ができる Shopify のアプリを使用します。

workflowを作成

1.作成画面で select a trigger を選択

2.「Number of order」の condition で条件を入力(今回は購入回数の例として5)する

3.Check if左下のThen > Actionを選択し、Klaviyo(Shopify外部アプリ)を選択する

4.再度 Action を選択し、Klaviyo(Shopify外部アプリ)でメールの設定を行う

クーポンを発行する

1.ホーム > ディスカウントをクリック、画面右上のディスカウントを作成を選択する

2.ディスカウントタイプを選択する

      • 商品の割引金額=商品に対してディスカウントを行う
      • 注文の割引金額=注文全体に対してディスカウントを行う
      • Xを購入するとYをプレゼント=対象商品とプレゼント(あるいは割引)する商品を設定
      • 無料配送=配送料を無料にする

今回は「注文の割引金額」で設定を進める

3.各種詳細設定を行う

4.ディスカウントを保存し、クーポン詳細画面の右上にある宣伝するより、リンクをコピーする

メール設定を行う

1.Klaviyo ホーム画面 > Flow より、メール送信用フローを作成する

2.先ほどShopify Flowで設定したEvent Nameをトリガーに設定する

Klaviyoメール設定画面キャプチャ

3.Action にEメールをドラッグする

下記が実際に作成したサンプルメール。

Klaviyo と Shopify Flow を連携させる

1.設定が完了したら画面右上の Turn on Workflow をクリック

2.設定したワークフローがストア内で走る

以上で設定は完了です!

慣れるまでは戸惑うこともあるかもしれませんが、プログラムをいじったり、コードを書いたりといった専門技術が不要であることがお判りいただけたのではないでしょうか。
Shopify には今回の例で登場した Klaviyo のようなアプリも豊富に存在しているので Shopify Flow と連携してできることの幅も広そうです!!

Shopify Flow を活用すれば施策の幅が広がる

Shopify Flow のメリットや活用方法について解説してきました。Shopify でのECサイト運用のさらなる業務効率化を望む場合、Shopify Flow を活用するメリットを理解していただけたかと思います。皆さんが Shopify Flow 活用を実践する際の参考になれば幸いです。

Shopify Flow の活用の可能性は幅広くあります。改善を実現したい業務やもっと効率の良い活用法に悩まれた際には、Shopify の専門パートナーに相談して課題を解決することも考えていただければと思います。

手前味噌ではありますが、スパイスファクトリーでも Shopify はじめ、Shopify Flow の構築や改善提案などのサービスを提供しています。Shopify についてのお悩みはぜひ気軽に問い合わせフォームから相談していただけたら嬉しいです。
Shopify ECサイト構築に関するページはこちら

参考文献

Shopify Japan 株式会社.Shopify Flow · Shopify ヘルプセンター.https://help.shopify.com/ja/manual/shopify-flow. 2022/9/29

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