レガシーシステムの問題を解決するためには、レガシーマイグレーションによりシステムを刷新し、モダンなシステムへと作り替えていく必要があります。
一方で、レガシーマイグレーションの取り組みは簡単ではありません。システムの特性や自社の環境などによって最適なアプローチは異なります。
この記事では、この記事では、「レガシーマイグレーション」についてレガシーシステムの課題を解決するための手法やポイント、事例などを網羅的にご紹介します。
Contents
レガシーシステムとは?
そもそも、「レガシーシステム」とはどのようなシステムなのでしょうか。レガシーシステムとは、企業や組織において長年運用され続けてきた情報システムやソフトウェアを指します。
システムはどうしても老朽化するものです。導入当初は最先端だったものの、技術革新やビジネス環境の変化に伴い、次第に時代遅れとなってしまいます。
一般的に、企業で長年利用されているレガシーシステムは、企業の業務プロセスと密接に結びついているため、刷新や置き換えが容易ではありません。
また、古い技術をベースとしていることが多く、必要なエンジニアの確保が難しくなったり、維持・運用のコストが増大したりする問題も発生します。
スピーディな対応や最新技術の活用による業務効率化を求められる現代の企業において、レガシーシステムの存在が大きな足かせとなっているのです。
そもそもレガシーシステムが生まれてしまう原因やレガシーシステムにより生じる課題については、以下の記事でさらに深掘りしています。ぜひ、本記事と併せてご覧ください。
関連記事:「レガシーシステムとは?その課題と脱却に向けた解決策を解説」
レガシーシステム脱却の必要性
レガシーシステムからの脱却が必要な主な理由としては「運用コストの増大」「セキュリティリスクの拡大」「非効率な業務の改善」といった点にあります。
従来のシステムは、設計が古く、新しい技術との互換性が低いため、機能拡張や保守に高額なコストがかかります。
また、サポート終了したOSやソフトウェアを使用し続けることで、脆弱性が放置され、サイバー攻撃のリスクも高まります。
加えて、データの分断や手作業の多さによって、業務プロセスが非効率になり、生産性の低下を招いてしまうという課題もあります。
これらに加えて、社会的な背景として「少子高齢化・人口減少に伴う労働人口不足への対応」という観点も見逃せません。
いわゆる2030年問題として、少子高齢化による労働力不足や社会保障費の増大などが2030年ごろに顕在化するという予想もあり、2030年問題に耐えうるシステム環境の整備が必要です。
関連記事:「物流業界の2030年問題を専門家がわかりやすく解説」
このような背景もあり、レガシーマイグレーションやDXの取り組みにより、レガシーシステムからの脱却が求められているのです。
レガシーシステムがかかえる5つのリスク
レガシーシステムの存在は、以下のようなリスクの原因となります。
リスク1:セキュリティ脆弱性の増大
レガシーシステムでは、メーカーのサポートが終了したソフトウェアや、古い技術が利用され続けているケースがよくあります。
メーカーのサポートが終了したシステムを使い続けることで、新しい脆弱性への対応が遅れ、ランサムウェアやフィッシング攻撃の標的となる可能性も高まります。
最新のセキュリティパッチの適用も困難です。既知の脆弱性が放置されてしまい、サイバー攻撃を受けるリスクも高まります。
リスク2:システム維持費の高騰
古い技術が利用され続けているレガシーシステムの維持には、専門性を持った技術者や古いハードウェアの調達が必要であり、年々コストが増加していきます。
特にハードウェアの寿命が尽きると、互換性のある代替品を探すのが困難となり、保守費用が予想以上に膨らむこともあります。
レガシーシステムに新機能を追加したい場合も、開発コストや実装時間が増えがちです。結果として、IT予算の多くが維持費に費やされ、新たな技術やシステムへの投資が滞ってしまいます。
リスク3:ビジネス機会の損失
競争の激しい現代のビジネス市場では、迅速な意思決定と、それを支える柔軟なシステム対応が求められます。
しかしながら、レガシーシステムはスピーディな改修が困難であり、市場の変化に適応するのが難しいという課題があります。
また、レガシーシステムはシステム内のデータが整理されておらず、システムからの抽出も困難であるケースが多いため、意思決定のために有効なデータ活用にも不向きです。
自社のシステムに眠るデータを活用できなければ、最新の顧客動向や市場ニーズに適時・適切な施策を打つことは困難です。
リスク4:技術革新への対応遅延
DXの推進が求められる中、レガシーシステムはその障壁となります。
例えば、AIやIoTを活用した業務最適化を進めたくても、レガシーシステムはこれらの最新技術との連携に向いておらず、実施するためには高いコストや長期の開発期間が必要となります。
結果として業務の効率化やデータの共有が進まず、DXの進捗が遅れます。競争力を維持できず、市場の変化に取り残される可能性もあるでしょう。
リスク5:属人化による運用リスク
レガシーシステムは長年同じ技術者が管理している場合が多く、業務が属人化しやすいという問題があります。
システムの仕様や運用ルールが一部の担当者にしか分からない状態になると、その技術者が退職・異動した際に、維持管理が困難となってしまいます。
また、ドキュメント不足やブラックボックス化が進むと、障害発生時の対応が遅れ、システム復旧に想定以上の時間とコストがかかる可能性もあります。
主要なレガシーマイグレーション手法と特徴
レガシーシステムからの脱却を図る「レガシーマイグレーション」には、いくつかの手法が存在します。
対象システムの特性や自社の投資余力などを踏まえて、適切な選択が求められます。
以下では、主要なレガシーマイグレーションの手法をご紹介します。
リライト
リライトは、アプリケーションの機能はそのまま維持しつつ、古いプログラム言語や非効率なアルゴリズムを最新の技術に置き換えるものです。
システムの根幹部分を変えることなく、不要なコードの削除や処理の高速化を行い、性能改善を図ります。
リライトには、保守性を向上させつつ、新規開発の負担を抑えるメリットがあります。ただし、根本的な構造の変更を行わないため、レガシーシステムが引き起こす課題への解決は限定的なものとなり、長期的には他の手法も検討すべきです。
リホスト
リホストは既存のシステムをクラウド環境などの最新の仕組みに移行し、インフラを刷新する方法です。
アプリケーションコードやデータ構造は変更せず、そのままクラウドの仮想サーバーやコンテナ上で動作させます。これにより移行に過大な費用や作業負荷をかけることなく、運用負担を軽減できます。
メリットとして初期コストが低いことや短期間で移行可能な点が挙げられますが、アプリケーションの最適化までは行わないため、クラウドのメリットを十分に活かしきることは難しいという面もあります。
リプラットフォーム
リプラットフォームは、OSやミドルウェアを最新環境に移行することで、パフォーマンスや互換性を向上させる手法です。
例えば、古いオンプレミスのデータベースをクラウドのマネージドデータベースサービスに移行し、運用コストを削減するといった方法が一例です。
アプリケーションの基本構造は維持しつつ、新しい環境に適応できる形に部分的な改修を行うため、運用負荷の軽減とパフォーマンスの改善を両立できます。
ただし、既存のプログラムが最新環境に適用できないケースもあり、場合により移行のための作業工数が増えてしまうこともあります。
リファクタリング
リファクタリングはソースコードの内部構造を整理し、保守性を向上させる手法です。
機能の変更を伴わずに、プログラムの可読性を向上させたり、冗長な処理の削減を行ったりすることで、プログラムの品質を改善します。
レガシーシステムにおいてはプログラムの設計方法も古いアプローチが採用されていることが多いため、リファクタリングによるモジュール化や関数の分割が有効です。
これにより、将来的な改修が容易になります。
リアーキテクチャ
リアーキテクチャはシステムの根本的な設計を再構築する方法で、レガシーマイグレーションのアプローチの中でも最も大規模なものに分類されます。
一例としては、レガシーシステムにおいて採用されてきたモノリシックなアーキテクチャを、最新の設計アプローチであるマイクロサービス化するような取り組みが考えられます。
このような改修により、システムの柔軟性と拡張性を高められます。
リアーキテクチャにより最新技術への対応が可能となりますが、どうしても開発のためのコストや作業負荷は大きくなります。対象とするシステムを絞り込んだり、段階的な対応を検討したりする必要があるでしょう。
リプレイス
リプレイスは、既存システムをSaaSやパッケージソフトウェアの導入などで完全に置き換える方法です。
自社が求める要件に適した既存の仕組みを導入することで、最新技術を活用した効率化が可能です。
レガシーシステムにおいて採用されてきたスクラッチ開発では、要望に合わせて自由にカスタマイズを実現できる一方で、開発期間やコストが膨らんでしまうという課題もありました。
パッケージやSaaSを利用することで、素早く、低コストでシステムの導入が可能となります。一方で、リプレイスを行うためには、「既存の仕組みに自社の業務を合わせる」スタンスが求められます。自社の業務改革も同時に進める必要がある点に留意しましょう。
マイグレーションの内容
以下では、マイグレーションにおいて発生する各作業の作業内容をご紹介します。
アセスメント
まずは、対象とするレガシーシステムの現状分析や移行計画の策定として、アセスメントを実施します。アセスメントでは、主に以下の作業を行います。
- 現行システムの調査
- 移行戦略の策定
- コスト試算とリスク評価
開発・移行
実際にシステムを改修したり、データを移行したりする際に発生する費用です。具体的には、以下のような作業を行います。
- アプリケーションの改修・再構築
- クラウド環境への移行
- データのフォーマット変換・クレンジングや移行
テスト
移行後のシステムが正常に動作するか検証するために、テストします。マイグレーションにおいては、以下のように段階別に様々なテストを行います。
- 単体・結合テスト
- パフォーマンステスト
- セキュリティテスト
- シナリオテスト
- ユーザー受け入れテスト
運用・保守
移行後のシステムの維持管理にかかる費用です。運用・保守として以下のような作業が発生します。
- システム監視・障害対応
- 定期的なアップデート・パッチの適用
- ユーザーサポート・トレーニング
コストを抑えるための5つのポイント
コストを抑えてレガシーマイグレーションを行うためには、どのようなアプローチが有効となるのでしょうか。
本章では、レガシーマイグレーションにおいてコストを抑えるために意識したいポイントをご紹介します。
ポイント1:クラウドサービスの活用
ひとつは、クラウドサービスを最大限活用するという点です。
SaaSを活用することで、新たにシステムを開発することなく、業務への適用が可能となります。また、IaaSやPaaSを利用することで、レガシーシステムで課題となっていた運用負担を軽減しつつ、スケーラブルな環境を構築することもできます。
クラウドサービスは一般的に従量課金制が採用されているため、必要なリソースのみを使用し、無駄な設備投資を回避できる点もメリットとなります。
クラウドの活用については、以下の記事も参考となります。この記事では、オンプレミスからクラウドへの移行をテーマに、両者のメリット・デメリットを比較しております。ぜひご覧ください。
関連記事:「オンプレミスとは?クラウドとの違いを徹底比較し移行するメリットやデメリットをわかりやすく解説」
ポイント2:オープンソース技術の採用
オープンソースソフトウェア(OSS)を活用することで、ライセンスコストを削減できます。
例えば、データベースをPostgreSQLのようなOSSに移行することで、高額な商用ソフトウェアのライセンス費用を不要にできます。
また、Linuxベースのシステムを採用することで、OSのライセンス費も抑えられます。
OSSにはライセンス費用を抑えられるというメリットがありますが、サポートが充実していない場合もある点に注意が必要です。
適切に技術を選定したうえで、ベンダーなどによるサポート体制の活用も検討しましょう。
ポイント3:オフショア開発の検討
開発コストを抑えるために、海外拠点の開発リソースを活用するオフショア開発を採用するのも有効です。
例えば東南アジアなどの拠点を活用することで、比較的低コストでの開発が可能となります。
オフショア開発においては、アジャイル開発との組み合わせも効果的です。両者を組み合わせることで、効率的な進行管理と品質向上を実現できます。
一方で、オフショア開発を採用する場合、プロジェクト管理に注意が必要です。時差や言語の課題も意識しつつ、離れた拠点間であっても密接なコミュニケーションを実施する必要があります。
オフショア開発とアジャイル開発の組み合わせについてより詳しく知りたい方は、以下の記事もおすすめです。
関連記事:「アジャイル開発 × オフショア開発の有効性 事例を通じて成功のためのポイントを解説!」
ポイント4:段階的な移行計画の策定
特に企業規模が大きい場合は、社内に多数のレガシーシステムが存在することも一般的です。
このような環境下でシステムを一度にすべてマイグレーションすると、移行のコストや移行時のリスクが増大してしまいます。
よって、システムに対して優先度を設定したうえで、段階的な移行を進めることがポイントです。
例えば、重要性の高い基幹システムの移行を先行し、その後他のシステムを最適化するといったアプローチを採ることで、コストの分散と業務への影響の最小化を図ることができます。
また、レガシーマイグレーションにあたっては、トライアルを実施することも効果的です。トライアルを経て本格移行へ進むことで、事前にリスクを評価し、適切な調整を行うことが可能となります。
ポイント5:自動化ツールの導入
レガシーマイグレーションにおける移行作業の効率化には、自動化ツールの活用が効果的です。
例えば、ETLツールを使ってデータ移行を自動化することで、人的コストの削減と移行スピードの向上を図ることができます。
また、インフラの管理にはIaC(Infrastructure as Code)を活用することで、手作業による設定ミスを防ぎながら運用負担の軽減も可能です。
成功事例から学ぶ!レガシーマイグレーション成功の法則
この章では、実際にレガシーマイグレーションを行った企業の事例をご紹介することで、レガシーマイグレーションを成功させるための知見を共有いたします。
事例①:佐川ヒューモニー株式会社
〇同社の課題:システムの複雑化により商品追加やシステム改修に時間がかかるように
〇解決策:クラウド技術も活用し、システムを刷新
佐川ヒューモニー株式会社は、グリーティングカードや慶弔関連ギフトの通信販売事業を展開し、「人と人をつなぐサービスとして選ばれる企業」を目指しています。
その取り組みの一環として、人生の節目に大切な人へ想いを届ける電報類似サービス「VERY CARD」を提供しています。
しかし、VERY CARDの運用システムは2002年の開発以来、長年継続利用されてきたことで複雑化し、新たな商品の追加やシステムの改修に多くの時間を要するという課題が生じていました。
こうした状況を改善するため、同社は最新のクラウド技術基盤を活用したシステムへの移行を決定し、刷新プロジェクトを発足しました。
本プロジェクトでは、当社スパイスファクトリーが支援を担当し、アジャイル型のシステム開発を採用するとともに、UI/UXの改善を通じて、より使いやすく柔軟なシステム環境の構築をサポートしました。
関連記事:「佐川ヒューモニー株式会社|「VERY CARD」創業以来のシステム基盤大刷新とさらなる使いやすさの追求」
事例②:内藤建設株式会社
〇同社の課題:建設業界においては、労働人口の減少を受け、特に人材の確保が難しい状況に
〇解決策:レガシーマイグレーションを含めたDXの推進により効率性を向上
建築・土木工事の設計・施工・管理および宅地建物取引を行う内藤建設株式会社では、労働人口の減少や高齢化が進む建設業界において持続的な成長を目指すために、DX推進とレガシーシステムの廃止を進めています。
同社では、レガシーシステムをPaaS/SaaS製品を組み合わせた業務システムに置き換えていく「リプレイス」によりレガシーマイグレーションを進めました。
また、ITツールを共通の道具として使いこなすため積極的に投資し、無駄な作業を排除しています。
結果として、同社は2020年から2024年にかけて営業利益を308%増とすることに成功しました。
参考記事:「経済産業省 DXセレクション2025」
事例③:武州工業
〇同社の課題:安価な海外部品へ対応するために、効率化が求められていた
〇解決策:レガシーシステムの統合や内製化により、自社に適したシステムを効率的に開発
医療・自動車用金属パイプ部品、半導体装置の板金・組込、自動制御機械の製作を営む武州工業では、安価な海外部品に対抗するために、レガシーマイグレーションやDXにより効率化を進めています。
同社では、社内に多数存在するレガシーシステムを統合し、より効率的なシステム環境を整備。併せて、ITベンダーへの丸投げをやめ、システム部門への内製化を進めています。
同社では、独自の生産管理システムを導入することで、職場の無駄やムラなどを発見し、改善を進めることができました。さらに、AI画像検査など応用的な取り組みも進めています。
参考記事:「経済産業省 DXセレクション2024」
このように、レガシーマイグレーションに成功している企業においては、クラウドの活用やDXとの連動などを意識した取り組みを進めています。
これからレガシーマイグレーションを進められる企業においては、これら先行企業の取り組みを参考にしてみてもよいでしょう。
レガシーマイグレーションにおけるポイント解説
最後に、レガシーマイグレーションを進める上でのポイントを整理します。
ポイント①:「レガシーシステムが生み出す課題の存在」を認識する
レガシーマイグレーションを進めるには、まず「レガシーシステムが生み出してしまう課題が存在する」ということを認識しなければなりません。
これは当たり前のことに聞こえるかもしれませんが、実際には多くの企業がレガシーシステムの課題に気づかないまま、システムを利用し続けています。
「業務には支障がないから問題ない」「コストも毎年同程度だから気にならない」という認識を持ちがちですが、実はレガシーシステムはその運用保守コストや運用保守にかかる人的リソースという観点で、水面下にて企業の体力を削っているのです。
過去の踏襲をやめ、「レガシーシステムは問題である」と認識し、マイグレーションに着手できるかどうかが、企業にとっての分かれ道になるといえるでしょう。
ポイント②:IPAなどの外部情報を活用する
レガシーシステムの移行を効率的に進めるためには、外部の知見やベストプラクティスを活用することが有効です。
例えば、IPA(情報処理推進機構)では、「レガシーシステムモダン化委員会」という取り組みの中でレガシーマイグレーションに関する現状分析と対応方法を調査・研究しています。
また、IPAが提供する「システム再構築を成功に導くユーザガイド」では、レガシーシステムの評価方法や適切な移行計画の策定ポイントが詳しく解説されています。
こうした公的機関の知見を活用しながら、業界の動向や標準的な手法を把握し、最適なレガシーマイグレーション方法を設計することが成功につながります。
ポイント③:ベンダーの知見も活用する
また、システム構築を支援するベンダーの知見を活用することも重要です。ベンダーは多数の移行プロジェクトに携わっているため、技術的な課題や移行時のリスクについて豊富な知識を持っています。
例えば、クラウド移行を検討している場合は、AWSやAzureの認定パートナー企業に相談することで、最適なアーキテクチャ設計や費用対効果の高い移行手法を提案してもらえるでしょう。
DXの推進も見据えてレガシーマイグレーションを進める場合は、アジャイル開発や新規事業開発などの知見を持ったベンダーの支援が効果的です。
レガシーマイグレーションにおいてはクラウドの活用も意識すべきです。モダンなアーキテクチャ・アプリケーション設計アプローチに精通したベンダーを採用することで、効果的にモダナイゼーションを進めることができます。
まとめ
今回は、レガシーマイグレーションに関して、そのアプローチや実施時のポイント、事例などを網羅的にご紹介しました。
レガシーシステムは自社の負債として経営に大きな影響を与えるものの、その問題点に気づきにくいという面があるのも事実です。
まずはレガシーシステムの課題を認識したうえで、レガシーマイグレーションに着手する意識が求められます。
当社、スパイスファクトリーでは、レガシーシステムからの脱却を目指されるお客さまの支援を実施しています。
システム刷新に向けた要件定義やUX再設計など、上流からご支援が可能です。アジャイル開発や最新のクラウドサービス、アプリケーションアーキテクチャに精通したメンバーにより、皆様のレガシーマイグレーションをサポートします。
レガシーシステムの刷新に悩まれている企業の方は、ぜひ当社までお声がけください。

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