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Shopifyのアプリ選定と運用ノウハウ

Shopifyのアプリ選定と運用ノウハウ

Posted by Shohei Tai | |Shopify

この記事はShopify開発を盛り上げる Advent Calendar 2020 13日目の記事です。

スパイスファクトリーCTOの@ShoheiTaiです。今年の初めに弊社でShopifyチームを立ち上げ、もうすぐ一年になります。チームの立ち上げ当初よりShopifyのお問い合わせを多々頂き、多くのShopify案件をご支援させていただきました。Shopifyでは様々な要件を満たすため、Shopifyアプリの活用が必須です。今年一年でShopifyアプリの検証や導入・運用までこなしてきた中で考慮すべきポイントや運用のノウハウなどが溜まってきたので本記事でご紹介していきます。
また弊社の詳しいサービス内容はShopify構築に関するページをご覧ください。
開発を盛り上げるカレンダーでしたが、「shopify特有のナレッジ共有もアリ」とのことなので、特有のナレッジとしてShopifyアプリの選定に関するノウハウを記事にしてみました。次週はShopifyのTech周りについての記事を上げる予定です・・!

Shopifyアプリとは

ShopifyアプリとはShopifyの機能を拡張するプラグインのようなものです。SaaSであるShopifyはECの基本機能を網羅していますが、ShopifyアプリストアからShopifyアプリをインストールすることで気軽に機能の拡張が行なえます。Shopifyアプリを使用することで、通常実装工数がかかるような機能も気軽に導入することが可能です。Shopifyアプリの開発はShopifyPartnerアカウントを持っていれば誰でも開発・公開を行うことができます。

アプリ選定のポイント

Shopifyアプリストアには様々なアプリがありますが、これらは多くのベンダーが開発し、公開をしています。
そのため、アプリを導入する際はサポート体制から細かい仕様までしっかり把握しておくことが重要になります。何かトラブルがあった時や特定のカスタマイズなどをしたい時にこちら側でカバーできる範囲が制限されるので、安易にアプリを導入するのではなく、アプリを慎重に選定することが重要です。

レビュー評価

Shopifyアプリのレビューは一度目を通しておきましょう。多くのユーザーに使用されているアプリであれば単純に安心感もありますし、レビューを確認することでアプリの機能やサポートがどういった対応をしてくれるかも明らかになります。「カスタマイズに対応してくれた」「サポートの連絡がスムーズだった」などのサポート体制に関する情報も収集することができます。

Shopifyアプリ レビュー

Shopifyアプリ レビュー

サポート体制

Shopifyアプリのサポートについては各ベンダーで行われるため、どういった体制になっているかなどは事前に確認をしておくと安心です。
アプリの挙動の確認や、特殊なカスタマイズ依頼をする場合にサポートへ問い合わせを行うケースはあります。Shopifyアプリではサポートに力を入れているアプリも多々あり、チャットベースのサポートや専用のサポートポータルを用意してくれているケースもあります。また、アプリの挙動を変えるレベルで個別対応をしてくれたケースもありました。

アプリレビュー
サポートの対応や特別なリクエストに対応してもらったようなレビューがあるかなど。
サポートポータルやFAQ、ドキュメント
開発者ウェブサイトなどを確認し、サポート窓口やFAQ、ドキュメントなどが用意されているかを確認する
shopifyアプリサポート

shopifyアプリ サポート

カスタマイズにどこまで対応しているか

Shopifyアプリがどこまでカスタマイズできるかは細かく確認をしておきましょう。ストアフロントへ表示されるアプリの場合は当然見た目が重要になってくるため、英語しか表示できない、ストアのカラー/デザインと合わない表示になる、などといった事になることもあるので、開発ストアへインストールした上で検証しておくと安心です。

多言語翻訳対応
アプリによっては英語のみ対応となっている場合もあります。ストアフロントに表示されるアプリについては確認が必要です。アプリ機能として提供されていなくとも、サポート側で対応してくれるケースもあります。必ず確認しておきましょう。
CSS/HTMLの変更ができるどうか
ストアフロントへ表示されるアプリではjsで動的にHTMLを出力しているものが多いですが、CSSのカスタマイズが可能であるか、HTMLの追加変更が行えるかは確認をしておくと良いです。

弊社のShopify ECサイト構築サービスはこちら

アプリによるソースコードの挿入

Shopifyアプリをインストールする際、テーマファイルをコピーしたりライブテーマに対して特定のコードを挿入するといった挙動をするアプリがあります。
アプリによっては手動インストールなどができるものもありますが、感覚値では半数は自動でコードを挿入する物が多いです。可能であればアプリインストール前にgitなどでソースを管理し、どういった変更が入ったかを把握できるようにしておきましょう。また、アプリをアンインストールした時にこれらのコードが残ってしまうこともあるので、手動でコードを削除しなければいけない場合もあります。

Shopifyアプリがテーマを変更した例

Shopifyアプリがテーマを変更した例(LangShop)

Shopifyアプリがコードを挿入した例

ShopifyアプリがLiquidにコードを挿入した例(Wishlist Plus)

データの同期仕様

Shopifyアプリの中には仕様として、商品情報や設定などの同期が必要になるものが存在します。
これによりアプリの設定画面で設定したのに、すぐにはストアフロントへ反映されないといった事象が発生する恐れがあります。
これはShopifyAPIでストアからまとめてデータを取得し、Shopifyアプリ側のサーバで処理をする必要があるケースや、Shopifyアプリ側でデータをキャッシュしているケースなどに発生します。

アプリ導入時は以下の挙動を確認しておくと安心です。

  • 設定値がリアルタイムに反映されるか?
  • リアルタイムでなければ同期はいつ行われるか?
  • アプリ画面などからマニュアルで同期処理が行えるか?

これらを確認した上で運用上許容できる時差なのかをクライアントとすり合わせを行うとトラブルになりづらいです。
過去にあったものとしては商品検索アプリで商品登録してから検索結果に反映されるまで時間がかかる、オプションアプリでオプション表示が行われるまで時間がかかる、といったことがありました。このとき、アプリサポートに問合せを行ったところ、カナダ時間の深夜にバッチが走って同期される、手動同期を行った場合は1-2時間で反映される、などの返答があり、運用上で考慮必要な要素が出てきたケースがあります。

Shopifyアプリで機能の拡張を

ここまで、Shopifyアプリの選定・運用ノウハウについてまとめました。Shopifyアプリストアは非常に充実しており、手軽に機能拡張ができるのでShopifyを使いこなすのに必要不可欠な存在です。それぞれのアプリがどのような機能・サポート体制になっているかをしっかり把握した上でShopifyアプリを上手に使いこなしていきましょう。

また、スパイスファクトリーでは、Shopify を活用した EC サイトの作成からその運用まで一貫したサポートを行っています。詳しいサービス内容については、当社ホームページのShopify ECサイト構築に関するページ
をご参照ください。

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About The Author

Shohei Tai | 2016年入社

CTO

フルスタックエンジニア。Webサービスやポータルサイトの開発、マネジメントをしています。フロントエンドの開発、高速化、SEOが得意です。外部のイベントでたまにLTをやっています。趣味はダーツ(ハード・ソフト)とバイク。

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