企業に半年から1年間かけて働く長期のインターンや、最近多い1dayの短期インターン。
学生の皆さんはインターンと聞いて、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?
- 就活に有利になる
- 普通のバイトをするより経験になる
- インターンは”意識の高い人々”がやるもので自分には関係ない
どのイメージが正しくて、どのイメージが間違っているということはありません。
そのことを十分承知の上、今回はあえてベンチャー企業で長期インターンをするべき3つの理由を現役東大生でベンチャー企業のインターンを半年間経験した私の体験談からお話します。
比較対象は主に1~5日の短期インターンです。
短期と長期、どちらのインターンをするか迷っている人、長期インターンを検討しているけど足踏みをしている人、まずインターンがどんなものかわからない人まで、参考になれば幸いです。
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そもそも何故インターンするの?
そもそも何故インターンをするのでしょうか?
企業研究をするため、人脈を広げるため、将来やりたいことを見つけるため……。
人それぞれ理由はあるとは思いますが、一番は就活で有利になるから!!ではないでしょうか。
特に希望の会社でインターンをすれば、それだけで内定に一歩近づける感じがする!
そういった一面は確かにあるのかもしれませんね(会社や業界によって変わりますが)。
人気のインターンシップであれば、参加するまでに選考があるので、インターンに参加したということがひとつの実績になることもあります。インターン恐るべし……。
しかし、短期インターンなんてそれぐらいの意味しかありません。
誤解を恐れず言えば、短期インターンの学生はあくまで“お客様”です。
より多くの学生に自分たちの仕事について知ってもらい、興味を持ってもらい、そして可能ならば自分たちの会社を志望してもらいたい。そのために企業側は趣向を凝らしたプログラムを用意します。
でもそれは、その会社の良いところを寄せ集めた”おままごと”みたいなものです。
そこでどれほど頑張ったとしても、人事のあなたを見る目は変わるかもしれませんが会社の業績に影響を与えることなんてありません。
その”おままごと”を1~5日間経験しただけで、その会社や業界のことを知ったつもりになるなんて、どれほど滑稽なことかは想像したら分かりますよね?
長期と短期では学生の”扱い方”が違う
長期インターンは、その点で短期インターンとは大きく異なっています。
長期インターンで、学生は“会社メンバーの一員”として扱われます。
自分の仕事は大なり小なり会社の業績に影響しますし、そこに責任も生じます。
“お客様”ではないので、何も言わずともかまってくれるほど優しくはありません。
このように長期と短期のインターンは、全く似て非なるものなのです。
インターン参加を考えている人は、この点を押さえておかなくてはいけません。
東大生こそベンチャー企業でインターンをするべき?
かつてほどではないにしろ、日本での大企業人気は根強いものがあります。
東大生など、世間一般でいう”頭がいい大学”の出身者の多くは、そうした大企業へと就職していきます。
「就職しないベンチャー企業でインターンをしても、あまり意味がない。」
そんな考えがあるのか、ベンチャー企業でインターンをすること自体、選択肢にない学生も多いかもしれません。
しかし、必ずしもインターンをする会社=就職する会社ではありません。
もっと言えば新卒入社した会社=一生お世話になる会社でもないのです。
にもかかわらず、いろいろなことに挑戦する機会がある学生時代に「自分には関係ない」と決めつけて見向きもしないというのは、非常にもったいない気がします。
そんな私自身、スパイスファクトリーでのインターンは驚くことの連続で本当に良い経験になりました。
将来大企業に就職したいと考えている(そして就職するだろう)東大生のような優秀な学生こそ、ベンチャー企業での長期インターンを考えてみても良いのではないでしょうか。
ベンチャー企業の長期インターンならでは!おすすめできる3つの理由
ここからは、スパイスファクトリーでインターンをしている私が実感した、長期インターンならではの3つの利点についてお話しします。ベンチャー企業での長期インターンは、他の短期インターンやアルバイトとは全く違います。働くことの厳しさがある分、それだけ得られる経験も濃いものになります。
ベンチャー企業の長期インターンおすすめの理由その1 | 実務経験で働くことのリアルを知ることができる
繰り返しになりますが、短期インターンは、その会社の良い点を集めた”おままごと”みたいなものです。
そこで体験するワークと、入社してから実際にする仕事では、大きく違ってくることもあります。
一方ベンチャー企業の長期インターンで行うのは、マニュアルなどない実務作業です。
自分の仕事には責任が伴います。周りの社員の方々だって甘やかしてはくれません。
人数規模が小さく社員一人の仕事量が大きいベンチャー企業ではなおさらです。
上記だけ見ると、ベンチャー企業の長期インターンはとても大変そうに感じるかもしれません。
しかし“働く”ということがどういうことなのか?そのイメージが他の経験以上に鮮明になってくるのが長期インターンの特徴でもあるのです。
“働く”ことのイメージがしっかり描けていないと、就職後のミスマッチにつながります。「こんなはずじゃなかったのに……。」そんな後悔はしたくないですよね。
でもそれは、企業の人事担当だって同じです。せっかく採用した学生にそんな後悔はさせたくはありません。
もしもあなたが企業の人事担当だとして、”働く”ことのイメージがあやふやな人を採用しようと思うでしょうか?
ベンチャー企業の長期インターンおすすめの理由その2 | 年の離れた先輩社員と一緒に仕事する経験は学生生活であまりない
短期インターンでは、同学年の学生数人がチームを組んで1日〜数日協力してワークに取り組む形が一般的です。
普段でも、アルバイトやサークルの運営、ゼミの発表など近い年代の人と共同で作業する機会というのは多いと思います。
しかし社会に出ると、一回りも離れた年代の人たちと協力して仕事をすることが圧倒的に多くなります。同学年で作業することの方が珍しいことかもしれません。
年代の違う人たちと一緒に行動するのは、同年代の人に対するのとは違う気の使い方など、戸惑うことも多いはずです。
学生のうちから一足先に経験しておくことで、同年代のライバルたちと差をつけることができますよ!
ベンチャー企業の長期インターンおすすめの理由その3 | 自然と身につく”主体性”はどこへ行っても通用する
短期インターンでは、優しい社員の方たちが常に気にかけてくれます。おかげで、業務に関する疑問や質問はすぐに解決できるでしょう。
しかし、長期インターンは違います。
社員さんは、自分の仕事の合間を縫ってインターン生の面倒を見てくれます。社員さんに負担をかけないためには、まず自分で考えて行動する、そんな主体性が強く求められるのです。
主体性が求められると言われると、少しハードルが高いように感じるかもしれません。しかし、そこは心配しなくて大丈夫です!
主体性は生まれ持った才能ではなく、心の持ちようで変わります。そして心の持ちようは周りの環境で大きく変わります。
私自身、引っ込み思案で決して主体性がある学生ではなかったですが、スパイスファクトリーのインターンを経て、まずは自分で考えて行動することが、習慣として自然と身につきました。
“主体性”は、これからの時代に最も重要視されるスキルの1つだと言われており、評価される機会も多いでしょう。ベンチャー企業の長期インターンはそんな”主体性”を身につける絶好の機会です。
もちろん、自分で考えても分からないことは積極的に質問して大丈夫ですので安心してくださいね。
(それも主体性のひとつです)
長期インターンは参加するだけでは意味がない?!
いかがでしたでしょうか?
ベンチャー企業の長期インターンは、短期インターンでは体験できないような濃い経験になるはずです。
しかし、それは自分から意欲的に取り組んではじめて感じることでもあります。
「就活に向けて何か始めた方がいいかなぁ」「周りの友達がインターンをはじめて少し焦ってきた」
インターンを始めるきっかけは人それぞれですが、軽い気持ちだけでインターンを始めても、もったいない時間の過ごし方になってしまうと思います。
「本気で将来何をやりたいか考えたい!」「やりたいことが決まっている場合は、そのために自分に足りないものは何なのかを知りたい!」
目的意識が少しでもあれば、あなたのベンチャー企業での長期インターンはきっと良い時間、経験になるはずです。
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ShintoTatsuo