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【テンプレ付】失敗しないホームページ制作会社の選び方 比較ポイントと流れを徹底解説

【テンプレ付】失敗しないホームページ制作会社の選び方 比較ポイントと流れを徹底解説

Posted by スパイスファクトリー公式 | |Web,システム開発


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こんにちは。サイト制作や EC構築から、UI/UX、ブランディングなどを強みとするスパイスファクトリー株式会社です。
ホームページは、もはやユーザーと企業を結ぶ玄関口、会社の顔とも言える存在であり、時代の流れやトレンドに応じてリニューアルをする必要があります。
しかし、ホームページのリニューアルをする必要性を感じているものの、制作会社をどのような基準で選べばよいかわからず困っている企業の web担当者様は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、企業の web担当者向けに、ホームページリニューアルを依頼する際の制作会社を選定する流れや選ぶ際に懸念すべきポイントについてお伝えします。

ホームページ制作会社を選定するまでの流れ

最初に、制作会社を決定するまでの流れをご紹介します。
選定するまでに正しいステップを踏むと、以下の画像のような流れになります。(画像右側の社数はイメージです。)

ホームページ 制作会社 選定 流れ

企業規模や予算によって全てのステップを踏めるか否かは異なるかと思いますが、丁寧に正しいプロセスを踏むことでベンダー選定の失敗を回避することにつながります。
この項では、各プロセスの詳細説明を通して具体的な進め方やイメージを掴んでいただきたいと思います。

①ホームページの制作目的や要求事項の整理

ホームページ制作の前提事項として、制作する目的や要求事項などの整理を実施します。
このフェーズでの決定事項が、後述する RFP を形作る土台となります。

まずは、ホームページの制作目的を定義します。企業ブランディングの強化や問い合わせのさらなる獲得など、なぜホームページを制作するのかを明確化することで、以降のブレを減らすことができます。併せて、決定した目的から逆算してターゲットを決めることも重要です。

また、ホームページに求める要求事項についても整理します。
たとえば企業ブランディングを目的としたコーポレートサイトの制作であれば、自社のコーポレートカラーに合わせたデザインや自社の実績を紹介するコンテンツなどが必要となるでしょう。

こういったホームページに対する要望は、担当部門のみならず、社内の複数部署からもニーズがあることが多いです。そのため、社内の各関係部門にホームページに求めることや要望などをヒアリングする必要もあります。

②依頼先候補のピックアップ

目的と要求事項が整理できたら、依頼先の候補となる制作会社を探します。
この段階では、10社程度を目安として候補をピックアップするとよいでしょう。数が少ないと良い会社に巡り合える可能性が下がりますが、あまり多くの会社にアプローチすると対応が困難となります。
既に取引のある制作会社に加え、Web上の評判などを参考にしつつ候補を探します。

③RFIの提出

RFI(Request For Information)とは、日本語で「情報依頼書」と呼ばれる書類です。
依頼先候補に対して問い合わせを行い、ホームページ制作の目的や要求事項を説明の上、対応可否や各社の技術力の確認などを行います。
このフェーズのゴールは、RFI の情報を基にコンペに呼ぶ会社を選定することとなります。
後述する RFP と比較してあまり一般的ではない RFI ですが、RFI を提出することには以下のようなメリットがあります。

  • 自社の要件に合う企業をスクリーニングできる
  • RFP を配布する前に各社の情報を収集することで、制作会社選定のミスマッチを防げる
  • 予算面からみて非現実的な要求がないかなど、ホームページの要求事項をブラッシュアップしできる

RFI は、会社を選定する際のチェックリストとしても活用することができます。当社では、実際の使用を目的とした RFI のテンプレートをご用意しています。テンプレートはこちらからダウンロードできますので、お困りの際はご利用ください。


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④RFPの提出

RFP(Request For Proposal)とは、簡単に言うと発注側がベンダーに対して提案して欲しいことをまとめた文書のことです。要望や依頼事項を整理して記載することで、各社共通の条件で提案書と見積を取得できます。
RFP は、上述の「①ホームページの制作目的や要求事項の整理」でまとめた内容や、RFI によりブラッシュアップした要求事項をもとに制作します。

あまり多くの会社に依頼をすると対応が困難となるため、RFI を通して 5社ほどに絞り込んだうえで RFP を提出するとよいでしょう。
具体的に、RFP には以下のような項目を記載します。

  • システム化の概要(背景、目的、スケジュール、予算など)
  • 必要な画面や機能の一覧
  • 非機能要件(データ量や想定アクセス数、求めるセキュリティレベル、可用性、バックアップの必要性など)

また、RFP の提出にあたっては、事前に評価項目を定めておくことをおすすめします。要求事項が満たされているか、技術力やデザイン力があるかなど、評価観点を洗い出し、どの項目を重視するかを決めます。場合により、各観点(デザイン・プロジェクトマネジメントなど)に点数をつけ、数値で評価する方法も有効でしょう。
当社では、ホームページを制作したいと考えている方に向けて、RFP のテンプレートをご用意しています。テンプレートはこちらからダウンロードできますので、お困りの際はご利用ください。

【無料テンプレート】RFP(提案依頼書)で絶対に押さえるべき項目・ポイントについて徹底解説

⑤オリエンテーションの開催とRFPの配布

提案を受けたい企業の候補が決まったら、一般的にはオリエンテーションを実施して、候補となる各社にRFPの内容を説明します。
オリエンテーションは、提案を依頼したい会社を対象に同時開催することもあります。各社合同で実施することで情報を公平に提供しつつ、実施側の負荷を下げます。ただし、日程が合わないケースなどでは、個別対応を実施することもあります。

オリエンテーションにて RFP を配布した後、各社は提案の準備を行います。各社から質問があるケースも想定されるため、あらかじめ質問の締め切り期日と回答方法を決めておきます。各社から挙がった質問であっても、全ての会社に対して質問内容と回答を共有することで、各社が持っている情報を公平にすることができます。
繰り返しになりますが、この項でのポイントは提案を受ける企業に対して公平に情報を共有することです。公平な情報を提供することは各社への情報格差を無くすだけでなく、同じ条件下で提案を受けることで各社の実力を公平に評価することができます。

⑥提案書の受領

各社から提案書を収集します。

同時期に収集するために、RFP には提案書の提出期限も記載しておきましょう。前項と同様、同じ日にオリエンテーションを実施し、同じ日に提案書を受領することで同条件下で公平なパートナー選定ができることがポイントです。

提案書が集まったら、あらかじめ定めた評価項目に沿ってプレゼンテーションに進む会社を選定します。この時点で 3社〜4社程度まで絞り込むとよいでしょう。

⑦プレゼンテーション

一般的には、提案書のみで各社を評価するのではなく、プレゼンテーションを通して最終的な評価を実施します。
プレゼンテーションは、基本的に各社からの説明時間と自社メンバーからの質問時間で構成します。できるだけ質問時間を多くとることで、各社の技術力や信頼度を測りやすくなるでしょう。
プレゼンテーションは 1度のみ開催することもありますし、現場レベルで 1次プレゼンを行い会社を絞り込んだのちに、幹部層も含めて 2次プレゼンを実施することもあります。

⑧依頼先の選定

RFP の内容を受け、依頼先を絞り込みます。依頼先の選定においては、あらかじめ定めた評価基準に沿って、各社の提案内容を比較します。技術力やコスト面に加え、要件に対する実現可能性、社風、プロジェクトの体制などを踏まえ、最も優れた制作会社を選びます。

選定における制作会社の比較ポイント

ホームページ 制作会社 選定

次に、制作会社の選定における比較ポイントを紹介します。

同じ業界の実績があるか

制作会社選定においては、実績が重要です。特に、同業他社の制作実績があると、スムーズに制作が進みます。
同業種の実績があるということは、その業界の商習慣やビジネスモデルを理解していると考えられるため、自社と制作会社の間で齟齬なく意思疎通でき、コミュニケーションコストが抑えられることや、自社で把握していなかったところに対しても制作会社からアドバイスがもらえる等が期待できます。
そのため、まずは実績面の確認を行うとよいでしょう。

対応できる制作規模

制作会社によっては、大規模な制作に対応できないケースもあります。
制作するページ数の整理などを通して、制作規模がどのくらいになるのかを把握しつつ、候補にあがっている依頼先が対応できるか確認しましょう。
また、複雑なシステムを必要とするホームページを制作したい場合にも、依頼に対応できる技術力を持った制作会社を選ばなくてはなりません。

費用

制作会社によって費用はピンキリです。特に技術を必要とする複雑なホームページ、拡張性の高いホームページ制作を依頼する場合には費用が高くなりやすいといえます。
自社で決定した予算と実現したい内容を踏まえ、その土俵に上がる会社のなかで選定すべきでしょう。

対応範囲

ホームページ制作の目的を踏まえ、どこまでのスキルセットを持ち合わせた会社であるかを見ることが重要です。たとえば、企業ブランディングを強化したい場合や、公開後のホームページの集客の支援を検討している場合は、ブランディングディレクターやマーケターが在籍している制作会社が好ましいでしょう。
また、制作後の運用面も重要です。運用フェーズでどこまで対応してもらえるかも確認しましょう。ホームページ公開後の情報更新や、軽微な改修などの運用保守までしっかりサポートしてくれるかなどをチェックします。

デザイン力

ホームページは企業や製品・サービスの顔となりますので、デザイン性が重要です。制作会社のデザイン力を確認する上では、チーム体制や意見の吸い上げ、UIとUXの両者の視点から対応できるかなどの観点で確認するとよいでしょう。

当社を例にとると、「ペアデザイン」と呼ばれるエンジニアとデザイナーがペアとなる体制を採用しています。このような体制により、迅速かつクオリティの高いホームページ制作が可能となります。

エンジニアとデザイナーによるペアデザインを用いたWeb開発とは。流れやメリットを大公開

また、自分たちの意見をうまく吸い上げてくれるかもポイントです。ワークショップの開催や綿密なミーティングなど、意見吸い上げのための取り組みを行ってくれる会社を選ぶとよいでしょう。

加えて、UIデザインのスキルのみならずユーザーテストなど実施を通したユーザビリティ改善にも対応できるかを確認します。
ホームページ制作においては、一度固めたユーザビリティ設計を机上の空論にしないためにも、適宜ユーザーテストを実施し、軌道修正を行うことが大切です。


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よくある3つのケース別:選定において重要視すべきポイント

ここでは、ケース別に、特に重要視すべきポイントについてお伝えしていきます。ここでは、よくあるニーズや状況を踏まえ 3つのケースに絞って具体的に説明します。

プロジェクトマネジメントも含めてお任せしたい

ホームページの目的や目標の整理など、プロジェクトマネジメントも含めて制作会社に依頼したいケースもあるかと思います。会社によっては、ホームページの制作のみを業務範囲とし、プロジェクトマネジメントは請け負わないというケースもあります。各社が対応できる業務範囲について、あらかじめ確認することをおすすめします。
成果物の品質はもちろんのこと、適切なコミュニケーションもプロジェクトを成功させるためには重要です。実際に、プロジェクトマネジメントの教本ともいえる PMBOK においても、成果物の品質と同じレベルでコミュニケーションの品質を重視しています。プロジェクトマネジメントを依頼する場合は、PM となる方のコミュニケーション能力にも注目してみるとよいでしょう。

デザイン性が高いホームページにしたい

「最新のデザインを用いたかっこいいホームページを作りたい」と、担当者のだれもが願っています。
しかし、広義な意味でのデザインには、表層的な見た目だけでなく、利用者にとっての利便性やホームページを使うことによる満足度も含まれることを忘れてはいけません。
見た目のデザイン性が高いことは重要ですが、情報が整理されていなかったり、導線が整備されていないなどユーザビリティ面で配慮が欠けているとユーザーが離脱してしまったり企業イメージが悪くなることもあります。
ユーザビリティに強い制作会社を選ぶ際のポイントは「UXデザイナーがいるか」と「UX の実績があるか」の 2点です。UXデザイナーがプロジェクトに参画することで、ユーザビリティテストやアンケートの計画・実施などを通したユーザー体験を向上させるアクションを取ることができるでしょう。
このように、表面的な外観のデザインはもちろん、その内部に設計されているユーザビリティ、いわゆる UI と UX の2軸で高いデザイン性を獲得できるかを確認する必要があります。
また、実績から類似のホームページのデザイン経験があるか、過去に制作したホームページはデザイン性やユーザー体験が優れているかをチェックすることで、制作会社やデザイナーの実力を把握することができます。
※関連記事:ユーザビリティテストの手法・工程とは?事例を基にご紹介
https://spice-factory.co.jp/design/usability-test/

CMSを導入し自社で運用できるホームページを作りたい

ホームページ導入後の運用作業は、思いのほか負荷がかかります。また、数名の担当者が属人的に運用を行っているケースや、運用を別会社に委託しているため更新に手間がかかるといった声もよく聞かれます。
このような課題を解決し、自社で簡単にホームページを運用できる体制を作りたいと考えている場合、ホームページ運用に関して知見のある制作会社を選びましょう。以下の観点をチェックすることで、制作会社の力量が見えてきます。

  • 制作会社に CMS の開発者が在籍しているか
  • 依頼したいホームページと類似する案件の実績があるか
  • 開発したい CMS の機能をよく理解しているか

特にコーポレートサイトであれば、開発する機能はほぼ定型的なものです。「コーポレートサイトの型」を知っているかも確認ポイントです。
また、どの CMS ツールを導入するか悩んでいる場合は、複数の CMS を対応している会社に多角的に提案してもらうことをおすすめします。

最適なホームページ制作会社の選定によりプロジェクト成功へ

ホームページ 制作会社 選定

本記事ではホームページ制作会社の選び方について詳細に解説させていただきました。


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記事中でご紹介した通り、ホームページ制作会社を選ぶポイントとしては、以下の 4点が重要です。

  • 対応できる制作規模
  • 費用
  • 対応範囲
  • デザイン力

また、当社では、高度な開発力や UI/UXデザイン、ブランディング、マーケティングと幅広い知見を活かしたホームページ制作を強みとしています。ホームページの新規制作やリニューアルをご検討の場合は、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。
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