株式会社NTTデータ関西 株式会社NTTデータ関西| 個人番号カード 交付予約・管理サービス「e-TUMO MYNUM」のUI・UX改善
株式会社NTTデータ関西様では、電子申請や各種予約サービスなど、国・地方公共団体向けの機能を備えるクラウドサービス「行政総合サービスモールe-TUMO」を開発・提供しています。この度当社では「e-TUMO」シリーズの一つである、個人番号カード交付予約・管理サービス「e-TUMO MYNUM」のUI/UX改善を支援いたしました。
課題とアプローチ
「使い勝手の向上」につながる機能提案
重要度に応じた情報の整理と拡張性の考慮
UI/UX改善の価値が伝わるプロトタイプ
ニーズ分析を踏まえユーザーの使いやすさにつながる機能を提案
本システムは地方自治体の職員向け業務システムとして多数のユーザーに利用されるものである一方、画面デザインが古いままとなっていました。
そこで当社では、現システムの分析やヒアリング結果を踏まえ、ユーザー体験を向上させる機能を提案。例えば、初めてシステムを使った方が実際の画面でチュートリアルを受けられる「オンボーディング機能」はその一つです。また、マイナンバーカードの発行業務においては職員間でのやり取りも多く発生することから「チャット機能」を用意するなど、ユーザーニーズを踏まえた機能を検討しました。
重要度に応じた情報の整理と拡張性の考慮
本システムは適宜機能追加を実施していたこともあり、画面や導線が煩雑化。情報の重要度や実施中の業務プロセスに関わらず全情報が一画面に表示されるなど、様々な改善点が存在しました。
これに対し、当社では情報の重要度や業務利用状況を整理するアプローチで改善を実施。ユーザーの業務タスクごとに必要な情報を表示するよう改善したほか、利用頻度の低い情報はタブ分けしてデフォルトで表示させないといった対応も実施。項目の削減やタブ化に加え、アクションボタン表示の最小化などを行った結果、今後の機能追加における影響を減らすことも同時に実現しました。
UI/UX改善の価値が伝わるプロトタイプの構築
本プロジェクトにおいては、お客さま社内に向けて「UI/UX改善による価値」を伝えるという観点も重要でした。そこで当社では、UI/UXの改善内容が具体的にイメージできるよう、上述したオンボーディング機能など重要なポイントの実際の動きを検証できるプロトタイプを構築。そこで、Figmaというプロトタイピングツールの使用に加え、実際の細かな動きが必要な箇所では、部分的にコードで実装したプロトタイプも作成。当社ではUI/UXデザインから開発・実装まで一気通貫で対応できる体制を備えているため、目的に応じて最適な解像度でのプロトタイプのご提案が可能です。
実物を見ることで、具体的に改善内容を確認することができます。プロトタイプを用いたお客さま社内での評価会などを通して、UI/UX改善の価値を伝えることができました。