スパイスファクトリー株式会社マーケターの古茶です。
読者の方の中にはShopifyを始めたものの、サイトへの流入数に伸び悩んでいたり売上が思うように増えず課題を抱えている方もいるのではないでしょうか。
こちらの記事では、Shopifyエキスパート(Shopify公認のEC制作パートナー企業)であるスパイスファクトリーが、主にShopifyの売上やサイト訪問者数に課題を感じている方を対象に、ShopifyでのSEO対策の重要性や方法についてお伝えしていきます。
また、スパイスファクトリーではシステムの開発、カスタマイズから運用保守まで一貫したサポートを行っています。ご興味がおありでしたら、ください。
Contents
ShopifyでSEO対策が大事な理由
EC事業でSEOは本当に必要なのか疑問に思っている方もいるかもしれません。ですが、ECサイトこそSEO対策が必要な事業であるのです。その理由を説明していきます。
拡大するEC市場の中で見つけてもらうため
まず第一にEC市場規模の拡大が理由として挙げられます。
EC市場規模は2019年と2020年で約21%の成長率を挙げており(※1)、さらに今後も拡大すると予測されています(※2)。今後のEC市場の規模を見据えた時、かつてのSNSや広告からのアプローチのみでは、競合の中に埋もれてしまう危険性があるのです。
SEO対策をしっかりと行なうことで検索順位が上がるため、サイトへのアクセス数増加や売上増加が自ずと期待できます。
もちろん購買行動を起こしてもらうためにサイトのブランディング等も行う必要があります。しかし、どんなに良い商品・サービスを持っていても見つけてもらわなくてはアピールすらできません。その「見つけてもらう」ために役割を果たしてくれるのがSEO対策なのです。
※1 参考文献: 経済産業省の電子商取引に関する市場調査
※2 参考文献: 野村総合研究所によるICT・メディア市場の規模とトレンドを展望
見込み度の高いユーザーからの流入を狙えるため
SEO対策によって見込み度の高い顧客からの流入が狙えるため、購入確率や売上の増加が見込めます。
例えば、髪質の改善や保湿に高い効果のあるシャンプーを売り出したい場合の例を考えます。この場合、SEO対策をしていれば、オーガニック検索からの流入顧客は「シャンプー 髪質改善 おすすめ」のようなキーワードを打ち込む特定の顧客であることが予想されます。
既に自社で売り出している商品を求めている顧客に見つけてもらうことができれば、購買行動を起こしてくれる可能性も高くなるのです。
正しいSEO対策を行えれば、広告などプロモーションのための費用も最小限で済むため、利益の増加も期待できます。
Shopify内で行えるSEO対策
それでは、実際にShopify内で行えるSEO対策についてご紹介していきます。
タイトルタグ
タイトルに適切なキーワードが入っているか否かは、SEO対策の中でも重要な部分です。内容を変えずとも、タイトルを変更しただけで検索順位が変わることもあります。
※参考サイト: わかること!|マーケティング支援メディア「記事タイトルの変更事例でわかった!検索順位が上がる条件とは」
また、タイトルは検索エンジンをかけた際に、一番初めにユーザーの目に留まる部分です。訴求力のあるタイトルを作ることで、サイト訪問者の数・クリック数を増やすことができます。
そのためには、ユーザーの検索意図を把握し「見てみたい」と思わせるようなタイトルを作ることが必須です。
キーワードの選出方法に関しては、次の章でご説明します。
メタディスクリプション
メタディスクリプションとは、検索をした際にタイトルの下に紹介文として表示される部分です。
検索の順位に直接影響するものではありませんが、クリック数の改善には欠かせません。
ユーザーは、検索をかけた際、一目でわかるタイトルと説明文を読んで、サイトを訪問するか判断するためです。
ここでは、いかに記事の内容や商品の魅力を分かりやすく伝えられるかがポイントになります。画面上に表示される文字数にも限りがあるため、文字数も工夫する必要があります。PC表示の場合は120文字程度、スマートフォン表示の場合は70文字程度が理想と言われています。
ページURL
URLを設定するのも検索順位を上げる1つの方法です。これについては、GoogleのJohn Mueller氏が述べています。「URLは検索順位に大きく影響するものではないが、少なからず多少は影響する」とのこと。
ここで重要なのは、URL内にキーワードを入れることです。簡潔に分かりやすいURLを作る必要があります。多少の違いであれど、URLを適切に設定するだけで検索順位が変わるのであれば、やらないよりやったほうが良い施策です。
ちなみに、日本語の商品名の場合、URLを日本語ではなく英語に変更するよう注意が必要です。Shopifyの商品登録の際、商品タイトルが自動的にURLに挿入されるので、本語の場合はエンコードされた文字列が挿入されてしまうためです。
alt属性
alt属性は検索順位に影響を及ぼす重要な要素です。
alt属性とは、画像が表示されない際に、代わりにその画像について説明する代替テキストのことです。検索エンジンに画像内容の情報を与える役割を担います。音声ブラウザができたことにより、最近では視覚障がい者への補助テキストにもなっています。
ここで注意すべきポイントは、画像の内容を簡潔に、かつ分かりやすく伝えるキーワードを入れることです。
例えば、雨の日を楽しく過ごす商品として、赤い傘を売り出したいとします。その際に、雨の日に赤い傘を楽しそうにさしている女性をShopifyに載せる写真として使った場合、alt属性には「赤い傘をさすビジネスウーマン」などにするのが最適です。
このように、簡潔であると共に具体的にその写真のイメージが湧くようなalt属性にしましょう。
Shopifyで使用する商品画像や、Shopifyのブログ機能を利用する場合の画像は、Shopify管理画面からコードを触らずに設定可能です。
ブログコンテンツ
Shopifyサイトのブランディングや商品説明など、顧客に様々な想いを伝えるためにブログ機能を使う方も多いのではないでしょうか。上述したように、タイトルを工夫するのはもちろん大切ですが、コンテンツも工夫するだけでSEO対策をすることができます。
まず、決めたキーワードをブログのコンテンツ内で使用することです。特に見出しの部分では、キーワードを使うようにしましょう。ただここで注意しなければならないが、キーワード重視の記事になってしまっていないか、ということです。あくまでも、読者にとって有益な記事を作ることが最優先です。
Googleはユーザーファーストを第一に検索結果を表示しているため、キーワードを工夫しながら読者に「読みたい」「読んでよかった」と思ってもらえるような内容の記事を作るのが、最も効果的なSEO対策と言えます。
Shopifyで使えるSEOのためのキーワードの選び方
ターゲットが使うキーワードを選ぶ
キーワード選定ツールには、ラッコキーワードやaramakijakeなど無料~有料のものまで多くあり、検索数の多いキーワードを選定するのも重要です。しかしキーワード選定で1番大切なのは、ユーザーの検索意図や属性から、顧客となるターゲットが使用する言葉を探り、それをキーワードとして使用することです。
検索意図の違いの場合、例えばタイツ1つの商品を例にとったとしましょう。この場合、面白いことに、おしゃれ目的でタイツ購入を検討している人は「レギンス」、スポーツ目的での購入を検討している人は「スパッツ」という言葉を使います。
また、男性と女性どちらをターゲットにするかでも使用する言葉は違ってきます。雨の日に履く靴を連想した際、女性は「レインブーツ」、男性は「長靴」と呼ぶことが多いです。
このように、ターゲットの検索意図や使用する言葉を慎重に選ぶことで、ターゲットが検索をしたときに見つけてもらいやすくすることができます。
ロングテールキーワードを使う
ロングテールキーワードとは、3~4つの単語を組み合わせた複合キーワードです。
例えば「ビキニ 白 おしゃれ おすすめ」といったものです。
上記のキーワードで検索をするユーザーというのは、白いビキニの中でも、可愛いというよりおしゃれで、かつおすすめ度の高いビキニを探しています。あなたのShopifyサイトでそのような商品を発売している場合、それはユーザーの求めている商品であり、購買行動を促進できる可能性が高いです。
このようなロングテールキーワードの活用は、ShopifyなどECショップに効果をもたらすキーワードになります。
ShopifyでSEO対策をして売上アップを目指す
ShopifyでのSEO対策の重要性や方法についてお伝えしました。
SEOを工夫することで、より見込み度の高い顧客からの流入や売上アップを狙えます。これからのEC市場で少しでも競合他社と差を付けるためにも、よりユーザーに見つけてもらいやすいサイト作り・よりユーザーに刺さりやすい言葉の選定を継続して行っていくことが大切です。
スパイスファクトリーでは、Shopify公認の開発パートナー「Shopifyエキスパート」としてSEO対策にも配慮したShopifyのカスタマイズ開発事業を行っています。ご興味がおありでしたら、ください。
About The Author
スパイスファクトリー公式
スパイスファクトリーは世界がより良い⽅向に向かうよう、変化を加速させる “触媒”(スパイス)としての役割を全うすることをミッションとしたDXエージェンシーです。最新テクノロジー、UIUX、アート、マーケティングなどの技術・メソッドを⽤いて、モノゴトを素早く、美しく、本質的に再定義し、幅広いクライアントのデジタルトランスフォーメーションを⽀援しています。