スパイスファクトリーの『プレママ・パパ制度』が「令和7年度 こどもスマイルムーブメント大賞」子育て応援部門で最優秀賞を受賞
育児休業取得率100%達成。子育て世代を後押しする制度設計と環境整備が評価

小池百合子東京都知事から盾を授与されるスパイスファクトリー株式会社取締役CSOの流郷綾乃
デジタル・トランスフォーメーションを⽀援するスパイスファクトリー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:高木 広之介、以下、当社)が、東京都「令和7年度 こどもスマイルムーブメント大賞」において「子育て応援」部門で最優秀賞を受賞いたしました。
誰もが子育てをしながら安心して働き続けられる社会の実現に向け、制度整備と社内文化醸成の両輪で取り組んだ『プレママ・パパ制度』が評価されました。
こどもスマイルムーブメント大賞「子育て応援」部門 最優秀賞ロゴ
■受賞の背景
当社は、社員の平均年齢が30代半ば、女性社員が40%を超える組織として、妊娠・出産・子育てを”キャリアのブレーキ”としない仕組みづくりを推進。法制度だけではカバーしきれない子育て世代の課題に向き合い、独自の支援制度「プレママ・パパ制度」を運営しています。
また、育児休業取得率においては、2024年度85.7%を達成し、2025年1月から12月1日時点では100%を達成しました。取得期間は平均約3ヶ月間、最長で約5ヶ月間におよび、男性も女性も十分な期間をかけて育児に専念できる環境を提供しています。2025年7月には「こどもスマイルムーブメント」に参画し、「育業」応援企業としても登録。社員一人ひとりとその家族、パートナーが、心身ともに健やかに、そして自分らしく活躍できる環境づくりを整備しています。
今回、当社が運営する「プレママ・パパ制度」が、子育てと仕事の両立を後押しする取り組みと評価され、「子育て応援」部門での最優秀賞受賞に至りました。
関連情報:
9月19日は「#育休を考える日」スパイスファクトリー「育業」応援企業登録のおしらせ
東京の未来の働き方推進事業における「東京サステナブルワーク企業(みらワカ)」登録のお知らせ
■制度導入の社会的背景
「プレママ・パパ制度」の導入は政府の「異次元の少子化対策」で産後パパ育休の拡充などが進められる一方で、十分に解決されていない育児休業給付金の課題に対し、企業として先駆的に取り組んだものです。
2023年3月、日本政府は「異次元の少子化対策」の号令のもと、男性が実質手取り10割を受け取れる「産後パパ育休」を発表し、女性の給付率引き上げの検討方針を示しました。また、内閣官房の「こども未来戦略会議」では、児童手当の拡充や出産費用の保険適用を含む「こども未来戦略方針」が決定されています。
しかし、その背景で議論されず、見落とされているのが、「つわりや妊婦健診でも仕事を休めない」育児休業給付金の課題です。育休中の社員は、多くの企業で無給または減給となるため、生活の多くを政府の育児休業給付金に頼っています。給付額は、育休開始前6カ月の賃金を基に算出される「休業開始時賃金日額」で決まり、この期間に休職や欠勤があると給付額が下がる仕組みです。その結果、妊娠中の体調不良や通院による欠勤が、育休中の生活費に大きく影響を及ぼします。
このような理由から、つわりや妊婦健診(14回の受診が推奨されています)などで有給を消化しきってしまっても、「欠勤」扱いを避けるため無理して出勤するというケースも存在します。
■プレママ・パパ制度概要(2023年7月導入)
「プレママ・パパ制度」は、法定の産前休暇よりも前に最大20日間の特別有給休暇を取得できる制度です。妊娠中の体調不良や検診、家庭の準備など、既存制度では対応しきれない課題を解決する支援策として設計されました。社会の流れや利用者の声に応じて、制度もアップデートを続けています。
<制度のポイント>
- 特別有給休暇を20日間付与
- 妊娠中の社員本人に加え、パートナーが妊娠中の社員も利用可能
- 妊婦健診の付き添いや妊娠に伴う日常生活上のサポートでの取得も認められる
- 欠勤・休職を回避することで育児休業給付金の減額要因を防止
- 2025年度より、男性社員がパートナーの出産前日まで本制度を利用できるよう対象期間を拡大
制度面に加え、社内文化面でも支援体制をつくりあげています。社内のコミュニケーションツール(Slack)に子育て専用チャンネルを設置して社員同士の情報共有を促進するほか、社員がいつでも閲覧できる育児休業ガイドブックの作成・労務担当による制度説明で事前の不安を解消、出生日当日の申請受理など、柔軟な運用で制度活用を促進しています。
■主な実績
- プレママ・パパ制度利用率:100%
- 2024年育児休業取得率:85.7%
- 2025年育児休業取得率:100%達成
- 男性育児休業取得率:100%達成(全国平均40.5%)
- 平均育児休業取得日数:90.5日(約3ヶ月)
- 最長育児休業取得日数:153日(約5ヶ月)
※2025年の算出期間:2025年1月1日~12月1日(2025年に子供が生まれた社員が対象)
※男性育児休業取得率は、出生時育児休業も含む
特に制度導入前と比較して目立った制度利用率は男性の育児休業取得率です。厚生労働省発表の「令和6年度雇用均等基本調査」における2024年度全国平均40.5%を大幅に上回り、政府が2025年目標として掲げる50%も大きく超え、100%を達成しています。
また、平均育児休業取得日数90.5日(約3ヶ月)は、厚生労働省『イクメンプロジェクト』の調査(令和5年度速報値)における、男性の育児休業平均取得日数46.5日を上回る長期取得を実現しました。
さらに、2025年度より、男性社員が配偶者の出産前日まで本制度を利用できるよう、対象期間を拡大しました。従来は性別を問わず、女性の産前休業開始日までの利用に限定しており、それ以降は未使用分が失効しておりましたが、本改定により男性における利用可能期間を延長しています。IT業界においても育児に積極的な取り組みとして、性別問わず十分な期間をかけて育児に専念できる環境を提供しています。
■子育て世代を支える働き方と制度
- ベビーシッター割引券制度※:2025年11月より導入開始
- ハイブリッドワーク制度:週4日リモートワーク・週1日出社を基本
- フレックスタイム制度:コアタイム11:00~15:00
- ウェルネス休暇の拡大:本人の体調不良や通院以外に家族・ペットのケアにも対応
- シエスタ制度:所定休憩時間外の休憩取得
※ こども家庭庁が実施する 「仕事と子育ての両立支援」 を目的とした「企業型ベビーシッター割引券」を会社経由で利用できる制度
関連情報:
「つわりや妊婦健診でも休めない」をなくす、育児休業給付金の課題に対応した「プレママ・パパ制度」を導入
25年4月1日の育児・介護休業法改正に伴い「有給特別休暇制度」の適用範囲を家族・ペットにも拡大
数字で見るスパイスファクトリー2025〜データでわかる働き方とカルチャー〜
◾️取締役CSO(最高サステナビリティ責任者)コメント

スパイスファクトリー株式会社
取締役CSO(最高サステナビリティ責任者)
流郷綾乃/Ayano Ryugo
プレママ・パパ制度は、単に福利厚生を整えることが目的ではなく、『子どもを育てながら働くこと』を一つの選択肢として当たり前に選べる文化を育み、その価値を社会にも広げていくための取り組みです。子育ての課題は行政だけでも企業だけでも解決できず、行政による制度・公的支援(公助)、企業や職場が制度や風土づくりを通じて後押しすること(共助)、そして一人ひとりの声や選択(自助)がかみ合ってはじめて、安心して子育てができる環境が生まれると考えています。
一方で、私も2児の母であり、子育てをしながら働くことが非常にハードモードである現在の実態も認識しています。私たちはこの制度を立ち上げましたが、すべての人が子育てをしながら働くことを選ぶ必要はありません。ただ、その選択肢すら持てない状況を生み出してしまうことは避けたい。多様な考えを尊重し、誰かの選択を後押しできる社会であってほしいという願いを込めて、この制度は、生きづらさを抱える現代への問いかけであり、次世代へ向けたエールを込めたメッセージでもあります。
スパイスファクトリーは日本に法人を置く民間企業として、この共助の部分を強くして社会を支える存在でありたいと考えています。育児休業の取得や復職後のチャレンジを後押しし、『子育てはキャリアのブレーキではない』というメッセージを具体的な制度と風土の両面から示し続けることで、子どもたちが将来「働くこと」を前向きに思える社会づくりに貢献していきます。
◾️スパイスファクトリーの主な受賞歴
Wantedly Awards 2024 BEST 100選出(2024年)
スパイスファクトリーの『プレママ・パパ制度』がHR’s SDGsアワード2025の「はたらくを楽しく」部門で最優秀賞を受賞(2025年)
■こどもスマイルムーブメント大賞とは
東京都では、社会のあらゆる主体と連携し、「子供の笑顔があふれる社会」「安心して子供を産み育てられる社会」を目指す「こどもスマイルムーブメント」を推進しており、子供の笑顔を育む先進的な取組を行っている企業・団体を「こどもスマイルムーブメント大賞」として表彰しています。
「こどもスマイルムーブメント大賞受賞企業・団体」掲載ページ:https://kodomo-smile.metro.tokyo.lg.jp/stp/kodomo/r7_awards_ceremony.html
「こどもスマイルムーブメント参画企業」スパイスファクトリー掲載ページ:
https://kodomo-smile.metro.tokyo.lg.jp/companies/5004
■ スパイスファクトリーについて
スパイスファクトリーは、DXを加速させるアジャイルマインドで企業や行政機関のデジタル変革を引き起こす”触媒(スパイス)”となるDX支援企業です。これまでに、教育、医療、自治体、一次産業、物流、製造、エンタメなど様々な業界のDXに関わり、アジャイル開発のアプローチで迅速な価値創造を実現し、社会と顧客の課題解決に取り組み、事業の成長を支援してきました。当社は事業サービス構想の支援、システム開発、UI/UX、マーケティング支援など、多様な技術やノウハウの提供を可能としています。経営課題から現場の事業課題解決まで全方位の支援ができる360°デジタルインテグレーターとして、一気通貫でデジタル領域の課題に幅広く対応します。
同時に、従来の受託開発の枠組みを超え、ユーザー中心設計を軸に顧客企業や行政機関と連携し、変化への対応力と俊敏性を高めながら、伴走して解決策を導き出します。私たちのミッションは「革新の触媒」であり、パーパスは「1ピクセルずつ、世界をより良いものにする。」ことです。社会課題解決を追求し、新たなビジネスやイノベーション創出に貢献します。

会社名:スパイスファクトリー株式会社(Spice Factory Inc.)
代表:代表取締役CEO 高木 広之介
設立: 2016年3月
資本金:307,008,000円
東京本社:東京都港区台場二丁目3番1号 トレードピアお台場 20階南
関西拠点:京都府京都市下京区鶏鉾町493 ムーンバットビル7F コネクト京都
福岡拠点:福岡県福岡市中央区大名2-6-11 Fukuoka Growth Next
事業内容:360°デジタル・インテグレーション事業
公式Webサイト:https://spice-factory.co.jp
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