10月17日 国際貧困撲滅デー(International Day for the Eradication of Poverty)独自の就学・生活サポート奨学金制度でフィリピンの学生5名を支援

制度名称変更「Spice Factory EDGE Scholarship」。現地雇用連動型の奨学金制度で国際課題に直結する支援を継続

 

デジタル・トランスフォーメーションを⽀援するスパイスファクトリー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:高木 広之介)は、フィリピンの現地法人を通じて貧困家庭の子どもに対する独自の就学・生活サポート奨学金制度を2023年より運営。2025年10月時点で、合計5名の学生の支援を継続しています。

このたび、2025年9月30日に発生したフィリピン・セブ島沖地震により亡くなられた方々、ならびにご遺族・ご関係者の皆さまに、心よりお悔やみ申し上げます。
また、被災された皆さまに謹んでお見舞い申し上げるとともに、現在も続く余震の影響により不安な日々を過ごされている方々の安全と、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

当社は現地法人と連携し、従業員と奨学生の安全確認を行うとともに、地域コミュニティの復興支援に向け、2025年10月16日付で、奨学生が通う大学の支援受付窓口へ寄付を行いました。
また、同大学より正式な感謝状を受領しており、寄付金は飲料水や生活必需品などの救援物資の購入に活用される予定です。詳細については、後日別途お知らせいたします。

当社では、2023年におけるフィリピンの現地法人立ち上げ前から課題を選定し、拠点を置く地域に必要とされる貧困家庭の子どもに対して、支援団体などの仲介を通さず直接就学・生活をサポートする仕組みを立ち上げました。

本支援活動は2022年創設した「ハチドリプロジェクト」(当期純利益の3%以上を社会貢献活動費に充当)として実施しているもので、「経済的成長と社会課題解決の両立ができる持続可能な社会」の実現を目指し、今後も地域の人々とつながり、事業の成長と共に社会に貢献できる企業として活動を行って参ります。


■具体的な支援内容

就学・生活サポート制度の流れ

  • 現地社員5名の雇用に対して1名の学生の支援を継続
  • 大学で勉強したくても経済的に困難な貧困家庭の子どもを対象に、大学入学から卒業までの4年間、就学・生活にかかる費用について支援を実施
  • 支援対象者には月に1度フィリピン現地拠点に来社いただき、学業や生活の近況報告などをヒアリングをしながら、支援を受けた学生に直接奨学金を渡しています

関連情報:
9月25日は「GLOBAL GOALS DAY」スパイスファクトリーのサステナビリティ活動報告
フィリピンで独自の就学・生活サポート奨学金制度2024~貧困撲滅のための国際デー(International Day for the Eradication of Poverty)~

■制度名称を「Spice Factory EDGE Scholarship」に変更

前述のフィリピン現地法人を通じた就学・生活サポート奨学金制度の名称において、当社の使命と価値観をより明確に示すため、制度名称を改めました。

奨学生と直接向き合うフィリピン現地法人のメンバーが中心となり、奨学生一人ひとりの未来をともに育む存在でありたいという想いと、学びの機会を社会全体で支える文化を広げたいという情熱を込め新名称を策定しました。

 

新:Spice Factory EDGE Scholarship(スパイスファクトリー EDGE スカラーシップ

旧:Spice Kids(スパイスキッズ)

EDGEは、Empowerment(力を引き出す)、Development(発展)、Growth(成長)、Education(教育)の頭文字を組み合わせたもので、本制度の理念を象徴しています。

 

本制度は、単なる学費援助にとどまらず、未来を担う若者に社会を変える可能性と機会を広げることを目的としています。Spice Factory EDGE Scholarship は、現地雇用と連動した持続可能な仕組みの中で、学生が情熱を燃やし、挑戦を続ける環境を提供します。本制度を通じて輝く学生たちの歩みが積み重なり、やがて地域や社会に大きな変革をもたらす。当社のパーパス「1ピクセルずつ、世界をより良いものにする。」を体現する本制度は、その未来を目指しています。

■当社が支援する5名の奨学生

ダイアナさん[大学2年生]

前学期において学年第1位の成績を収め、今学期は全額授業料免除奨学金を獲得しました。

エルビスさん[大学2年生]

良好な学業成績を維持しつつ、特に難易度の高い数学科目において課題克服に向けた自主学習を重ね、さらなる成績向上に努めています。

ジョシュアさん[大学3年生]

優秀な成績を維持し、今学期もDean’s List(ディーンズ・リスト)※へ選出されています。
※Dean’s List(ディーンズ・リスト):大学などで、各学期に特に優秀な成績を収めた学生を学部長が表彰・登録する制度

ブライスさん[大学2年生]

前学期に好成績を修め、Dean’s List入りまで1点の差に迫りました。今学期はさらなる成果を目指し、一層の努力を重ねています。

プリンセスさん[大学4年生]

主要科目の課題に取り組み、今学期は学習姿勢を大きく改善、着実な成績向上を遂げています。また、本人の希望により2026年1月より当社のフィリピン現地法人にてインターンシップを開始予定です。

■奨学生のコメント

※2025年3月収録

(以下、動画よりコメント抜粋)

私はダイアナ・ヴィララザといいます。19歳で、ラプラプ市のバンカラという街に住んでいます。奨学生として選ばれたと知った時は本当に幸せだと感じましたし、感謝の気持ちでいっぱいになりました。特に「大学には通いたいけれど、家族に経済的な負担をかけたくない」というのが私の大きな目標の一つだったので、とても安心できました。家族もとても喜んでくれて、肩の荷が下りたような表情をしていました。今後は私の学費をどうするか心配しなくてよくなったのです。

スパイスファクトリーの皆さんは、とても親切で、私たちが「ここにいていいんだ」と思えるように接してくれます。オフィスに行くたびに、心から歓迎されていると感じます。

大学では、最初のセメスターを一度も単位を落とすことなく修了することができ、光栄なことに今年のトップ3*に選ばれました。この結果が評価され2学期目の授業料が全額免除されることになりました。

スパイスファクトリーの就学・生活サポート奨学金制度は私にとって特別な意味を持っています。経済的に支援してくれただけでなく、学業における可能性を信じてくれているという自信を持たせてくれました。

改めて、スパイスファクトリーの皆さんには本当に感謝しています。

*ダイアナさんは、2学期目においても学年第1位となる優秀成績を収めています。

■フィリピンの貧困率と教育の現状

ユニセフ・フィリピン事務所が発行した「カントリーオフィス年次報告書2024」によると、フィリピンにおける貧困世帯の割合は2021年の13.2%から2023年には10.9%へと減少しました。 それでもなお、全国で約300万世帯が最低限の生活水準を満たせていません。(*1)

教育面では、5〜17歳のおよそ160万人(全体の約6%)が不就学であり、 特に16〜17歳の約12%が経済的要因などにより学業を途中で離れていると報告されています。(*2)(*3)

さらに、フィリピンは洪水、台風、地震、火山噴火など自然災害の発生リスクが非常に高い国であり、 2025年最新の「世界リスク指数(World Risk Index)」でも2022年以降引き続き、世界で最も災害リスクが高い国として位置付けられました。 こうした環境下で、教育の継続と機会の確保は依然として大きな課題となっています。

当社は、貧困と教育機会の格差が相互に影響し合い、次世代へと連鎖していく構造を断ち切るため、若者が教育を通じて未来を切り拓くための奨学金制度を継続しています。

*1)フィリピン統計機構
*2)フィリピン2025人口|populationpyramid.ne
*3)Education Factsheet UNICEF Philippines

■世界的な貧困問題の現状

出典:Poverty and Inequality Platform

世界銀行は2025年6月の推計で、世界人口の約9.9%(8億800万人)が極度の貧困下にあると報告しました。国際貧困ラインは1日3.00ドル(2021年購買力平価)に引き上げられており、従来より多くの人々が貧困層に分類されています。

新型コロナからの回復の遅れ、気候変動、地政学的リスクなどが影響し、2030年までの貧困撲滅は極めて困難とされています。また、ユニセフは2025年9月に「2026年末までにさらに約600万人の子どもが学校に通えなくなる可能性」を警告し、教育分野への国際支援が減少傾向にあることを指摘しました。こうした現状は、教育支援の必要性が一層高まっていることを示しています。

引用:2025年9月3日 公益財団法人 日本ユニセフ協会プレスリリース

共に未来をつくるパートナー企業を募集しています

当社の就学・生活サポート奨学金制度「Spice Factory EDGE Scholarship」は、フィリピンの子どもたちが学業を続け、生活基盤を築くための第一歩です。しかし、貧困の連鎖という構造的課題を根本から変えていくには、当社だけの取り組みでは限界があります。
より大きな社会的インパクトの創出に向け、本趣旨にご賛同いただける企業の皆さまと共に歩んでいきたいと考えています。

ご関心をお持ちの企業様は、ぜひ一度お話の機会を頂戴できれば幸いです。
詳細は下記アドレスまでお気軽にお問い合わせください。

問い合わせ先:pr@spice-factory.co.jp

 

■ スパイスファクトリーについて

スパイスファクトリーは、DXを加速させるアジャイルマインドで企業や行政機関のデジタル変革を引き起こす”触媒(スパイス)”となるDX支援企業です。
これまでに、教育、医療、自治体、一次産業、物流、製造、エンタメなど様々な業界のDXに関わり、アジャイル開発のアプローチで迅速な価値創造を実現し、社会と顧客の課題解決に取り組み、事業の成長を支援してきました。
当社は事業サービス構想の支援、システム開発、UI/UX、マーケティング支援など、多様な技術やノウハウの提供を可能としています。経営課題から現場の事業課題解決まで全方位の支援ができる360°デジタルインテグレーターとして、一気通貫でデジタル領域の課題に幅広く対応します。
同時に、従来の受託開発の枠組みを超え、ユーザー中心設計を軸に顧客企業や行政機関と連携し、変化への対応力と俊敏性を高めながら、伴走して解決策を導き出します。
私たちのミッションは「革新の触媒」であり、パーパスは「1ピクセルずつ、世界をより良いものにする。」ことです。社会課題解決を追求し、新たなビジネスやイノベーション創出に貢献します。

 

会社名:スパイスファクトリー株式会社(Spice Factory Inc.)
代表:代表取締役CEO  高木 広之介
設立: 2016年3月
資本金:307,008,000円
東京本社:東京都港区台場二丁目3番1号 トレードピアお台場 20階南
京都拠点:京都府京都市下京区鶏鉾町493 ムーンバットビル7F コネクト京都
福岡拠点:福岡県福岡市中央区大名2-6-11 Fukuoka Growth Next
事業内容:360°デジタル・インテグレーション事業

公式Webサイト:https://spice-factory.co.jp
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