スパイスファクトリー株式会社の古茶です。
コロナ禍で一層デジタル化が進む中、Webサイト上でのユーザー体験はより重要度を増してきています。デザインの見やすさから機能面での使いやすさまで、様々な要素が Web 上でのユーザー体験を形作ります。
そこで今回は、デザインから開発まで一気通貫で支援を行う当社が取り組んでいる「ペアデザイン」についてご紹介します。また弊社の詳しいサービス内容はをご覧ください。
Contents
エンジニアとデザイナーによるペアデザインとは
まず、ペアデザインとは何かについてご説明していきます。
ペアデザインとは、2 人以上で同じデザインタスクを行うことです。
一般的な開発手法では、デザインはデザイナーのみで進め、開発はエンジニアのみで進めるケースが多いです。
よって、ペアデザインはデザイナー同士で行うことがほとんどです。
しかし、この場合デザイナーとエンジニアの役割が分断されてしまい、プロジェクトの進行やプロダクトの開発自体に様々な弊害が生じる可能性があります。
そのため、スパイスファクトリーでは、デザイナー同士のみでなくデザイナーとエンジニアでもペアデザインを行っています。
エンジニアとデザイナーが同時にデザイン設計に入り密にコミュニケーションをとることで、エンジニア・デザイナー両者の視点を取り入れながらプロダクトを製作していくことができます。これがプロダクトのクオリティ最大化につながるのです。
なぜペアデザインをやるのか
ペアデザインを行う理由は大きく分けて2つあります。
より良い顧客体験の実現
冒頭でも述べた通り、良い Webサービスを作るためには、ユーザーにいかに優れた体験を提供するかという UI/UX の視点が欠かせない時代になってきました。
そこで、デザイナーだけでなくエンジニアにもユーザー体験設計プロセスに入ってもらうことで、より良い顧客体験を実現できるWebサービス制作が可能になります。良いWebサービス制作にはエンジニアとデザイナーの協業は必要不可欠になるのです。
作業工程の効率化
エンジニアとデザイナーで作業工程が分かれていることにより発生する問題を防ぐため、というのが大きな理由です。
一般的に、デザイナーは良いユーザー体験ができることを考え、エンジニアはそのデザインが実現可能かを考えます。このように作業が分断される中で起こりうる問題は以下のようなものです。
- 意思疎通が上手くいかず、スムーズに課題の解決が進まない
- お互いの高度なスキルを最大限活かしきれない
- ゴールへの考え方や価値観が異なり、開発過程で行き違いが起こる
デザイナーがせっかく良いデザインを考えたのに、実現が不可能だったら意味がないし時間の無駄になってしまいすよね。
このような問題が起きないようにするためにも、設計フェーズからエンジニアとデザイナーが共にペアデザインを行う必要があります。
デザイナーとエンジニアが同時にデザインの作業工程を進めることで、スムーズに開発を進められるのです。
よって、エンジニアとデザイナーのペアデザインは実現可能な範囲でより良いユーザー体験を考える方法だと言えます。
ペアデザインの流れ
今回は、当社で行っているペアデザインの進め方について説明していきます。フローは以下の通りです。
- エンジニア・UIデザイナー・UXデザイナー・場合によってはクライアントが共同でフローチャートやユーザーストーリーを書く
- 共同で「サービス内でユーザーができうる全ての行動」をユーザー視点で洗い出す
- UXデザイナーが体験設計を検討する
- UIデザイナーが体験設計に合ったインターフェイスを検討し用意する
- エンジニアが実現可能性を検討し、デザイナーの設計にレビューを入れる
通常、ペアデザインでは、作業をする人とその人にアドバイスをする人、という2つの役割を置きデザインを行います。しかし、当社では必ずしもそれらの役割を明確に設ける必要はないと考えています。
エンジニアとデザイナーが別観点で意見交換をすることをメインの目的とし、ペアデザインを導入している場合は、常に意見交換をしながら作業を進めていけば良いのです。
ペアデザインをすることのメリット
ここでペアデザインを行うことのメリットをご紹介していきます。
相手のスキル・思考法を学ぶことができる
異なる知見や価値観をもったエンジニアとデザイナーが共にデザインタスクを行うことで、相手のスキルや思考法を学ぶことができます。また、1人では解決できなかったこともスピーディーに解決することができるでしょう。
知識を共有し合うことで、新たな視点を互いに取り入れることが可能になり、全社的なスキルアップにも繋がります。
意思決定や開発全体のスピードがあがる
ペアデザインでは、エンジニアとデザイナーが 2人以上ですり合わせをしながら設計を行っていきます。
そのため、ウォーターフォール型の開発にありがちな「実装負担を無視した実現性のないデザイン」が出来上がることを避けることができ、結果的に意思決定や開発全体のスピードが上がります。
また、お互いにリカバリーし合いながら開発を進めることで意思決定時の個人への負担が軽減され、アジャイル思考で開発を進めていくことができます。
ウォーターフォール型開発とアジャイル開発についての詳細はこちらをご覧ください。
早い段階でプロトタイプができる
ペアデザインで開発を進めることで、プロジェクトの初期段階から比較的解像度の高いプロトタイプ(デザインの作りこみや画面遷移などが設定されているデモ環境)を作成することができます。
これにより、早い段階でユーザビリティテストを実施することができます。つまり、クライアントやユーザーにも早い段階でプロダクトの具体的なイメージを持ってもらうことができるのです。
このようにペアデザインは、社内にもお客様にもメリットの大きい手法となっています。
ペアデザインでクオリティを最大化する
以上、ペアデザインについて、概要や進め方、メリットをご紹介しました。
ペアデザインを行うことは、プロジェクト全体の工数削減のみならず、プロダクトのクオリティの向上にもつながります。
スパイスファクトリーでは、最新テクノロジー、UIUX、アート、マーケティングなどあらゆる技術・メソッドを用いてクライアントのデジタルトランスフォーメーションを支援しています。
デザインや開発についてお悩みやご質問をお持ちの方は、是非一度ください。
また弊社の詳しいサービス内容はをご覧ください。
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