カスタマーハラスメント防止ポリシー

スパイスファクトリーは、取引先と協働するすべての社員が、安心して創造的な業務に集中できる環境を守るために、「カスタマーハラスメント防止ポリシー」を設けています。

とくに、当社では顧客の多くが法人企業であり、担当者と中長期的な信頼関係を築く関係性が特徴です。この構造上、業務上の優位性や役職の立場を背景とした不適切な言動が発生した場合、その影響は深刻かつ持続的なものになりうるため、明確な方針と対応体制を整えています。

第1条:目的

本ポリシーは、取引先から当社従業員に対して行われる不適切な言動、すなわち「カスタマーハラスメント(以下、カスハラ)」を防止・是正し、健全な職場環境と信頼ある事業関係を維持することを目的とします。

第2条:定義

本ポリシーの対象は、当社と取引関係にある法人・団体・個人を含むすべての顧客、委託元、パートナー企業、業務委託先、共同事業者など、当社社員と協働または関係性を持つ外部関係者とします。

カスタマーハラスメントとは、上記の関係者に属する役職員等が、当社従業員に対して行う、社会通念を逸脱した要求・発言・態度等を指します。たとえば、以下のような行為等が該当します。

  • 性的指摘、詮索、揶揄、ジェンダーに関する言動
  • 出自、国籍、宗教、信条、家庭環境等に関する詮索・揶揄
  • 威圧的・高圧的な言動や人格否定
  • 過剰な要求・過度な拘束、私的要求
  • SNS・チャット等でのハラスメント的言動

※本人が開示していない情報についての詮索・発言は、たとえ冗談や雑談の文脈であっても、深刻な侵害となり得ることを明記します。

第3条:発生時の対応

  1. 従業員は、カスハラを受けた場合、速やかに上長または指定窓口に報告することができます。
  2. 報告を受けた管理職は、ヒアリングと事実確認を行い、必要に応じて役員・経営層と連携します。
  3. 社内で対応を協議し、顧客に対して正式な確認・通告・改善要請等の対応を行います。
  4. 被害を受けた従業員のメンタルケア・配置転換の検討も含め、再発防止を徹底します。

第4条:対応の基準と透明性

  • 重大性、継続性、業務影響の観点から判断し、必要に応じて「会食等の禁止」「窓口の変更」「取引の見直し」等を含む措置を講じます。
  • 特に悪質または再発した場合には、取引の即時停止も辞さないものとします。
  • すべての対応については、社内で記録・共有を行い、透明性のある運用を行います。

第5条:社内への周知と教育

  • 本ポリシーは全社員に周知し、定期的な研修・ケーススタディを通じて、適切な対応力の醸成を図ります。
  • また、インクルーシブで相互尊重を基本とした対外的な対応姿勢を組織的に育成していきます。

第6章 運用と見直し体制

本ポリシーは、「ポリシーマネジメント基本方針」に基づき、Corporate Design Div.のHRチームが運用・見直しを担います。

取締役CSO 流郷綾乃からのコメント

本ポリシーは、スパイスファクトリーで働くすべてのメンバーが、安心して創造的な仕事に集中できる環境を守るために制定したものです。
私たちは、どのような立場や関係性であっても、不適切な言動を見過ごすことなく、組織として毅然と対応してまいります。

お取引先との信頼関係は、相互の敬意と誠実さの上に成り立つものです。私たちは、この指針を通じて、より良い関係性と持続可能な協働のあり方を共に築いていけることを願っています。

引き続き、すべての関係者の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

制定日:2025年6月26日
スパイスファクトリー株式会社
取締役CSO 流郷綾乃