人事ポリシー

第1章 ポリシーの目的と価値観

スパイスファクトリーの人事ポリシーは、私たちのミッション「The Spice of Innovation ─ 革新の触媒」およびパーパス「1ピクセルずつ、世界をより良いものにする」に根ざした、組織のあり方そのものを表す指針です。

私たちはこのポリシーを通じて、すべての人が自らの意思で挑戦し、誇りを持って働ける環境を整えるとともに、企業としての持続的成長と社会的価値の創出を実現していきます。

制度は、人を管理するためのものではなく、「挑戦を讃え、信頼で支える」ための土壌であり、それぞれの“Will”と組織の“Vision”を結びつける橋です。

このポリシーは、評価・採用・育成・報酬・配置・文化形成など、あらゆる人事領域の根幹を支える基本原則です。

第2章 評価制度の哲学と運用方針

評価制度の目的

この評価制度は、圧倒的な組織成長と社会への貢献を実現するために、本気で挑戦し、ものづくりに誇りを持つ仲間を支援する仕組みです。

私たちは、評価を通じて「自ら課題を見出し、価値を創造し、仲間と補完し合いながら成果を出す人」を讃えます。 そしてその成長プロセスを、対話と制度で支え続けます。

単なる成果の羅列ではなく、挑戦、姿勢、目的意識、ものづくりへのこだわりを評価の中心に置きます。 その姿勢がある人に、成長の機会と報酬を正しく届けます。

評価の哲学

評価とは、信じる行為であり、進化への約束である。

一人ひとりの可能性に光を当て、その人が“もっとできる”“もっとやってみたい”と思える未来を描くこと。 それが、私たちにとっての評価です。

私たちは、

  • 数字ではなく挑戦を、
  • 序列ではなく進化を、
  • 管理ではなく信頼を、 評価の中で大切にします。
そして、こだわりなきものづくり、目的なき仕事、自己成長への無関心に対しては、明確に「No」を示します。 なぜなら、本気で挑む仲間を守ることが、私たちの文化だからです。

誇りを持ち、挑戦し、価値を生み出す。 その連続が、スパイスファクトリーを「社会に貢献できるチーム」へと導く。 評価とは、その意志と行動に光を当て、加速させるための仕組みである。

第3章 採用・登用・配置の考え方

スパイスファクトリーは、ものづくりに誇りを持ち、挑戦を楽しみ、自ら問い続ける姿勢を持ったプロフェッショナルを迎え入れることを採用の根幹としています。

私たちが求めるのは、完成された人材ではなく、アニマルスピリッツ──すなわち、不確実な未来にも臆さず飛び込む野性と、他者や社会と響き合おうとする意志を持つ人です。

採用においては、スキルや経歴以上に、「社会に向けた当事者意識」「スパイスファクトリーのミッション・パーパスへの共感」「挑戦を讃える文化への適応力」を重視します。

また、リファラル採用やイベント・コンテンツ経由の応募導線を活用し、ブランド接点から始まる関係構築型の採用を目指します。

登用・配置については、本人のWillと組織のVisionの接点を尊重しながら、プロフェッショナリズムを発揮できる挑戦機会を提供し、ミッションの達成に最も力を発揮できる場へと導きます。

第4章 育成・能力開発に対する姿勢

スパイスファクトリーの育成方針は、「プロフェッショナルとは何か」を問い続け、実践し続ける人材を支援するために存在します。私たちは、学びを通じて“スキルの蓄積”を目指すのではなく、挑戦に立ち向かう思考の深さ、社会とつながる感性、自らを律する態度を育むことを大切にしています。

育成の目的は、「社会解像度を高める」ことにあります。社会構造・課題・人間理解の視点を養い、テクノロジーと人間性をつなぐ感性を持ったプロフェッショナルを増やすことが、革新の触媒たるスパイスファクトリーの役割だと考えています。

私たちは、社内での経験だけでなく、社外に触れ、発信することを重視します。登壇・執筆・X(旧Twitter)発信などを通じて、自らの思考と影響力を磨き、社会との往復の中で自分自身を問い直す機会を育成の一環と捉えています。

育成とは、会社が何かを「与える」ことではありません。むしろ、プロとしての成長機会を自らつかみにいく人を、全力で後押しする文化を築くことです。個人の意志と組織の期待が交差する場所に、学びと成長の可能性が生まれると私たちは信じています。

第5章 多様性と公正性(DEI)に関するスタンス

私たちは、年齢・性別・国籍・障害・ライフステージ・信条など、あらゆる違いを尊重し、個人の多様性が力になる組織文化を目指します。

評価や報酬、育成・配置において、構造的な偏りが生まれないよう、継続的な見直しと透明性の確保を重視します。

また、心理的安全性を守る風土を大切にしながらも、それが過度な迎合や沈黙による同調圧力につながることなく、健全な意見交換と建設的な対話が活発に行われる環境を目指します。挑戦を讃え合い、必要なフィードバックを真摯に届け合える関係性こそ、私たちが育みたい組織文化です。

第6章 運用と見直し体制

本ポリシーは、「ポリシーマネジメント基本方針」に基づき、Corporate Design Div.のHRチームが運用・見直しを担います。

取締役CSO 流郷綾乃からのコメント

この人事ポリシーは、スパイスファクトリーという法人が「どんな仲間と挑み、どう育ち、どんな社会をつくるか」を明示する、私たちの未来への約束です。

私たちは、人を管理する制度ではなく、挑戦する仲間を信じ、支える文化をつくるために、このポリシーを策定しました。

評価も、採用も、育成も、すべては「プロフェッショナルとしての誇りを持てるか」に根ざしています。

経営としてこの考えを共有し、進化させ続けることで、スパイスファクトリーというチームの質を磨き続けていきます。

制定日:2025年6月26日
スパイスファクトリー株式会社
取締役CSO 流郷綾乃