東京都町田市 東京都町田市 | 「バーチャル市役所」の実現を目指した市民のためのポータルサイト構築
東京都町田市では、2021年から「町田市デジタル化総合戦略」を策定し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。同市では他の自治体に先駆けた取り組みとして、オンライン行政手続きをはじめとしたデジタルサービスのポータルサイト「まちドア」を開設し、市民の方々が手軽で便利に利用できる「バーチャル市役所」の実現を目指しています。当社では、この「まちドア」の構築を支援しました。
課題とアプローチ
UI/UXの必要性
幅広い世代への
ユーザーテストを実施
たどり着ける検索性
優れたUXを実現できる
適切な開発手法を選定
耐えうるサイト構築
将来的な拡張性を見据えた
情報階層設計
まちドアで変わる
市民向けデジタルサービスの
デザインとは
自治体のサービスは、あらゆる市民の方が利用するため、誰にとっても使いやすいものである必要があります。「まちドア」は行政手続きをはじめとするデジタルサービスの窓口として、ユーザーが求めるサービスへと繋げる重要な役割を担っています。
本プロジェクトは、「誰にとっても」「使いやすい」サービスを構築することを重視しました。当社UXデザイナーが主導するユーザーテストでは、20代~50代までの幅広い層を対象に、開発したプロトタイプを実際に利用してもらうことでユーザー心理やサービスの課題を解析しました。そのテスト結果から導き出した解決策を再度デザインに反映することで、あらゆる世代のユーザー体験の向上に寄与することを目指しました。
よりよい検索体験の実現に向けた
ユーザー視点の開発プロセス
ポータルサイトにおける優れた検索機能は、非常に重要な要素です。本サービスでは、ユーザーが求める情報に迅速にアクセスできるように、フリーワード検索に加えてタグ検索を実装しました。
タグ検索では、「手続き方法」「対象者」「目的」の3軸で絞り込みを行えるように設計しました。 例えば、「手続き方法:オンラインまたは郵送」「対象者:乳幼児」「目的:子育て関連」といったタグで絞り込むことで、該当する手続きが表示される仕組みです。このように、ユーザーが迷うことなくスムーズに検索できる機能を提供しています。
また、実装に際しては当社のUIデザイナー、エンジニアが密に連携し、実現イメージのすり合わせから開発手法の選定まで迅速に進行しました。探しやすさを重視するためにプラグインによる技術的制約を無くし、検索機能はフルスクラッチによる個別開発を実施しています。
市民の手間を削減する
行政手続き全面オンライン化にむけた
機能設計
行政手続きのオンライン化の取り組みは今後さらに加速することが想定されており、同市では法的制約がなく、申請件数の多い行政手続について、原則オンライン化する事を目指しています。本サービスの設計においては、ユーザー視点はもちろん、将来的な拡張性や運用コストの軽減も考慮しています。
サイト内の情報階層構造では、今後手続き情報が追加された際に複雑化しないように、あえて詳細なカテゴリ分けをしていません。これにより、将来的に手続きを追加する際もメニュー構造などの修正が不要となり、素早く・負荷をかけずに実施ができます。また、ユーザーテストから得た検索利便性の観点も反映しています。
このようにして、将来的な拡張性に耐えうる設計を踏まえたUX視点での情報階層構造を実現しています。