いのちをつなぐ社会貢献~ドナー休暇制度導入のお知らせ~
社会貢献を重視するIT企業として特別休暇を付与しドナー不足の社会課題に取り組む
デジタル・トランスフォーメーションを⽀援するスパイスファクトリー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:高木 広之介)は、2024年5月22日より福利厚生の一環としてドナー休暇制度を制定しました。これにより従業員はドナーに選ばれた際に検査や手術入院で有給休暇を使用せずに特別休暇を最大5日取得することができます。
■ドナー候補者、4人に1人が仕事都合で辞退
白血病など重い血液の病気と診断され、骨髄の移植を待っている患者さんの数は毎年約2000人近くいます。しかし移植を待つ患者さんのうち2人に1人は移植を受けられないという事実があり、その一因にドナー候補者の4人に1人が仕事都合で辞退している現状があります。患者さんとドナー候補者の白血球型が適合する確率は数百から数万人に1人と言われている中、会社からの後押しがあればと望む声が上がっており、厚生労働科学研究での調査では年次有給休暇とは別にドナーに向けた特別休暇制度を必要と考える方が97%という結果が出ています。企業がこのような制度を設けることでドナー提供で命をつなぐ機会になると考えられます。
参考:厚生労働科学研究(2022年)_骨髄バンクドナーの提供体制強化と若年ドナーの確保・リテンションへ向けた適切な介入方法の確立のための研究
■ドナー休暇制度導入は企業の社会的責任
日本には207万の法人企業があるといわれておりますが、公益財団法人日本骨髄バンクによると、ドナー休暇制度導入企業・団体数はわずか828社(2024年4月30日時点)です。徐々に取り組みは広がりつつあるものの主に大手企業や病院、大学などが導入しており、中小企業やスタートアップ企業の事例はまだ少ない状況にあります。しかし、命をつなぐ機会を後押しする”ドナー休暇制度”は非常に社会貢献性が高く、企業としてはそうした従業員を後押しする責任があるのではないかと考えています。
事例1)コミューン株式会社
企業とユーザーが融け合うカスタマーサクセスプラットフォーム「commmune」を提供。2021年からドナー休暇制度を導入。(参考リンク)
(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:高田優哉、2018年設立)
事例2)Simple株式会社
保育士や幼稚園教諭に特化した転職支援サービス『しんぷる保育』と、栄養士・管理栄養士に特化した転職支援サービス『しんぷる栄養士』を運営。2020年からドナー休暇制度を導入。(参考リンク)
(本社:東京都中央区、代表取締役:佐藤裕志、2019年設立)
■スパイスファクトリーのドナー休暇制度について
<概要>
ドナー登録をしており、候補に選ばれた従業員に対して自身の有給休暇(または欠勤)ではなく検査や入院ができるよう、特別休暇を最大5日付与する制度。
<導入の目的と背景>
仕事を休むことができず、提供を断念するドナーも多いという社会課題を受け、会社で特別休暇を付与しドナー登録などの社会貢献を促進することが目的です。臓器提供に必要な通院や入院のための休暇をドナーに選ばれた従業員自身の有給休暇を使わずに済むため、社会貢献したい思いをサポートできます。
こういう制度があったほうがいいのでは、という従業員からの要望で導入が実現しました。
■取締役CSO(最高サステナビリティ責任者)流郷綾乃よりコメント
当社では、「企業成長と社会貢献は両立可能である」という考え方をもち、「1ピクセルずつ、世界をより良いものにする」というパーパスを掲げています。この度のプレスリリースでお知らせしたドナー休暇制度の導入は、社員の声を起点とし、1ヶ月も経たないうちに導入の意思決定を行いました。社員一人ひとりが社会の一員としての自覚を持ち、社会の改善に向けた行動を起こしてくれることに感謝しています。そして、企業もまた社会の一員として、そのような社員の取り組みを支援し、良い循環を生み出すことができました。個々の社員から始まり、組織全体へと広がるこの動きを非常に誇らしく思います。
【本件に関する報道・メディア関係者からのお問合せ先】
スパイスファクトリー株式会社 PR担当
メールアドレス:pr@spice-factory.co.jp