スパイスファクトリー AI基本方針
スパイスファクトリー株式会社(以下、「当社」といいます)は、「1ピクセルずつ、世界をより良いものにする。」というパーパスのもと、クライアント企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するITサービス企業として、日々変化する社会課題やニーズに向き合っています。
当社は、AI技術の進展がもたらす可能性を最大限に活かしながら、その利用に伴うリスクや社会的責任にも真摯に向き合い、AIを適切かつ効果的に利活用していくことが重要であると考えています。
このような認識のもと、当社は以下のとおり「AI基本方針」を定め、全ての従業員が本方針に則って行動することにより、社会から信頼されるAIの活用を目指します。
1. 社会的責任と倫理原則
1.1 公平性・多様性・人権の尊重
AIの利活用において、不当な差別や偏見を生じさせないよう、使用するデータや生成物に対して公平性や代表性を確保するよう努めます。また、個人の尊厳やプライバシーを尊重し、人権を損なうことのないよう最大限の配慮を行います。
1.2 透明性と説明責任
当社は、AIの機能や用途、活用に伴う限界やリスクについて適切に情報を開示し、利用者や関係者に対して説明責任を果たします。AIの判断結果が社会やクライアントに与える影響を理解し、必要に応じて説明可能な形で提供します。
1.3 法令・契約・知的財産権の遵守
AIの利活用にあたっては、関連する法令、契約、ガイドライン等を遵守し、著作権・商標権・プライバシー権等の第三者の権利を侵害しないよう細心の注意を払います。
2. セキュリティと運用基盤
2.1 情報セキュリティと安全性の確保
当社は、AIを安心かつ適切に利活用するため、セキュリティ対策の強化、不正アクセスの防止、ならびにデータの取得・管理体制の整備に取り組んでいます。
業務においてAIサービスを利用する際には、ステークホルダーの機密情報や個人情報が、ツールを通じて不適切に収集・学習されることがないよう、社内ルールに基づき、適切な判断と運用を行います。
使用ツールや利用方法、共有範囲についてもリスクを見極めた上で適切に対応しています。さらに、AIの判断の信頼性を担保するため、利用するデータの整備・品質にも十分配慮し、誤解や偏りを招くことのないよう努めます。
2.2 運用と継続的改善
AIの技術や社会環境は日々変化しています。当社は、AIポリシーの内容や運用体制について、定期的に見直しと改善を行い、常に社会的要請や技術の進展に即した適切な運用を維持します。
2.3 適用範囲
本方針は、当社のすべての従業員に加え、業務を委託するパートナー企業、協力会社、個人事業主等の関係者にも適用されます。当社はこれらの関係者にも本方針を周知し、必要に応じて契約・覚書等の手段を通じて遵守を求めます。
3. AI活用の組織的取り組み
3.1 ステークホルダーとの共創
当社は、AIがもたらす価値を、企業、自治体、NPOなど多様なステークホルダーと連携し、社会課題の解決に向けて主体的に取り組み、小さな改善を積み重ねながら、より良い未来の実現を目指します。
3.2 社内におけるAIリテラシーの向上
当社は、すべての従業員、および業務を委託する外部パートナーがAIを正しく理解し、適切に利活用できるよう、教育体制や運用ガイドラインの整備を行います。技術的な知識に加えて、倫理的・社会的観点を含む幅広い視野を持った人材の育成に取り組みます。
3.3 チームとしての創造的なAI活用
当社は、開発・デザイン・バックオフィスを含むあらゆる領域において、AIと人間が協調し、創造的な価値を最大化するチームづくりを推進します。挑戦を楽しみ、協力を通じて社会に新たな価値を届けることを大切にします。
取締役CTO 服部 省治からのメッセージ
スパイスファクトリーでは、AIをただの効率化手段と捉えるのではなく、「創造性を引き出すためのパートナー」として位置づけています。私たちは、技術の可能性を信じています。しかし同時に、その活用に伴うリスクや社会的責任から目を背けることはありません。この方針は、技術開発・デザイン・業務運用に関わるすべてのメンバーが、AIを正しく、そして責任を持って活用するための共通の指針です。
2025年5月
スパイスファクトリー株式会社
取締役CTO 服部省治