受託開発事業における新規開発案件の一時的な見合わせについて

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。2016年3月に「自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」を掲げ、受託開発事業を主としたスパイスファクトリーは、皆様のおかげで先日、設立1周年を無事迎えることができました。

スタート当初はウォーターフォール型の開発が大部分を占める日本の受託開発マーケットにおいて、当社が得意とする「プロトタイプモデル+アジャイル開発」や「マーケティングから開発までの一気通貫支援」というコンセプトが果たして受け入れられるのだろうかと、一抹の不安もございました。

しかし、大変ありがたいことに多くのお取引企業様に恵まれ、日本を代表する企業様との協業や日本の政策に絡んだ非常に社会性の高いプロジェクトまで、本当に楽しく、やりがいのあるプロジェクトをご依頼いただき、成長の機会を頂戴することができました。
この場を借りて、クライアント企業の皆様には深く感謝申し上げます。

勝って兜の緒を締めよ―。
これが現在の私たちの正直な心境でございます。まだまだ成長途中の私たちにとって、「走り続ける」ことも大切ですが、現在のこのフェーズで一度あえて立ち止まり、向き合い、見つめなおし、より質の高い「ものづくり」を提供するために「かがむ」ことがとても重要だと考えております。

つきましては大変心苦しい限りではございますが、平成29年9月まで新規開発プロジェクトのお引き受けについては一次的に見合わせとさせていただきたく思っております。
(受注済みのプロジェクトの継続開発については今までどおり誠心誠意対応させていただきます)

現在、スパイスファクトリーでは新人エンジニアの研修や開発プロセスの精緻化、環境・ツールのブラッシュアップなど、次なる飛躍に向けて新たな取り組みに着手しております。また、来月にはオフィス増床・新拠点開設など控え、多くのメンバーを向かい入れることになりました。10月には会社として一皮むけ、より高いステージで多くのクライアント様とワクワク・ドキドキを生み出せることを社員一同心より楽しみにしております。まだまだ拙い私たちではございますが、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

イラスト:kohe_ogai

スパイスファクトリー株式会社
代表取締役社長 高木 広之介