100の失敗から見つける、強い新規事業。モノで語りながら推進する超高速PoCサービス提供開始

「ビジネスアジリティ」(世界デジタル競争力ランキング)で58位の日本が抱える課題と打開策

デジタル・トランスフォーメーションを支援するスパイスファクトリー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:高木 広之介、以下「当社」)は、世界デジタル競争力ランキングの「ビジネスアジリティで日本は58位という厳しい状況を受け、日本企業が直面する課題を解決するため、超高速PoC(概念実証)サービスの提供を開始します。

超高速PoC(概念実証)サービスの3つの要点

本サービスは、アイデアと検証プロセス「作る→試す→考える」のサイクルを超高速で繰り返し、プロダクトアイデアの良質で迅速な「多産多死」によって、新規事業創出におけるプロセス自体を変革していきます。日本企業の事業成功率と投資対効果を高め、世界市場における日本企業のをビジネスアジリティをはじめ、競争力強化を後押しします。

「ビジネスアジリティ」で64ヵ国中58位—日本が直面するデジタル競争力の課題

2024年11月に発表されたIMD(国際経営開発研究所)「世界デジタル競争力ランキング」において、日本は前年より日本は前年より1つ順位を上げ、2024年には31位となっています。一方で順位を上げたシンガポールやスイスなどの上位各国は「ビジネスの効率性」で世界的な評価を上げています。

そして日本は特に、「ビジネスの効率性」の分野における「ビジネスアジリティ」では58位と課題が顕著に浮き彫りになっています。これは、日本企業の意思決定の遅さ、非効率的なプロトタイプ開発、そしてデジタル人材不足といった課題が影響していると考えられます。

この現状を打破するには、以下の3つが求められています。

  • 迅速な意思決定の体制整備
  • 試行錯誤を許容しイノベーションを創出する企業文化の醸成
  • デジタルプロジェクトを支える内製化体制の構築

※参考:World Digital Competitiveness Ranking 2024

超高速PoC(概念実証)サービスの概要

スパイスファクトリーの超高速PoC(概念実証)サービスは、新規事業として求められる企業の「ビジネスアジリティ」や「イノベーション」を促進させるアイデアの創出を高めるために設計されたソリューションです。アイデア創出からプロトタイプ制作、ユーザー検証、MVP開発までを高速で実現し、日本のデジタル競争力の底上げに寄与します。

『超高速PoC(概念実証)』サービスの概要

通常のPoCと比べて「超高速PoC」は、低解像度でアイディアを量産する「ラピッド・プロトタイピング」と高解像度で可視化し選別する「Figmaプロトタイピング」の2段階プロセスを組み合わせ、新規事業開発のアジリティを飛躍的に高めます。この手法により、企業は結果的にコストを最小限に抑えることを実現し、成功確度の高い新規事業を選定し、投資金額を最適に配分することができます。

  • 1)ラピッド・プロトタイピング 

手書きスケッチや簡易モデルなど、素早く試作を量産し、多くのアイデアを広く検証します。この段階では、スピードを重視して質より量を意識します。

  • 2)Figmaプロトタイピング

厳選されたアイデアを選別し、デザインツールで視覚化し、高い解像度のプロトタイプに昇華します。この段階では、ユーザーに具体的なイメージを提供することで、明確かつ有益なフィードバックを得ることが可能です。収集したフィードバックをもとに、プロダクトやサービスの改善を繰り返します。

  • 3)MVP開発

ユーザー検証で判明した、優先度の高い必要最小限の機能だけに絞ってMVPを開発。実際に使えるサービスやプロダクトを最速最短で市場に展開して、改善を繰り返しながら、事業を加速させます。

超高速PoCは、多様なステークホルダーが実際の「モノ」を見て意見を交わし、ユーザー視点での価値を確かめながら進めるため、机上の議論に終始せず、確実性の高い事業判断を可能にします。

また、スパイスファクトリーは「超高速PoC」を通じて、アジャイル推進やデジタル競争力向上を支援するパートナーとして、日本企業のイノベーション創出を後押しします。IMDのデジタル競争力ランキングにおける日本の順位向上を目指し、新規事業開発の成功確率を高めることで、グローバルにおける日本の経済競争力強化に貢献していきます

超高速PoCサービスの監修者 川向 正明 氏のコメント

超高速PoCサービスの監修者 川向 正明 氏

リベラルアーツ実践家、教育イノベーター、バイリンガルエグゼクティブコーチ
川向 正明 氏

<プロフィール>
米国リベラルアーツ大学院卒業(MBA)会計学准講師、大手会計事務所、シリコンバレーにてベンチャー勤務、在米12年。帰国後コーポレートブランディング会社を創業、インド人ITエンジニア派遣プロジェクト立上げ。外資系投資ファンド、ラグジュアリーホテルのファイナンスディレクターを歴任。京都外国語大学、横浜国立大学非常勤講師、元京都芸術大学准教授。医療・ヘルスケア向けデザイン思考、UIUX、ラピッド・プロトタイピング指導。インドの大学で日本の神話とスピリチュアルとアニメーションの講演とワークショップを実施。グローバルな組織開発コンサルティングファームにて、リーダーシップ、エグゼクティブコーチ。

<コメント>
ラピッド・プロトタイピングは、日本の大企業において開発スピードを向上させ、リスクを抑えるための重要な手法です。IMD(国際経営開発研究所)の「世界デジタル競争力ランキング」では、ビジネスアジリティが64か国中58位と評価されています。「イノベーションの種」は存在していても、企業のスピードの遅さがその成長を妨げています。個々の能力は非常に高いものの、組織の構造や制度が障壁となっているケースが多いのです。

超高速PoCを活用することで、迅速に試作品を作り、ポテンシャルユーザーからの反応を得ることができます。その結果、開発初期段階での改善が進み、後のプロダクトやサービス開発における修正コストを削減できます。このプロセスは、社内に新たな発想を取り入れ、変革のきっかけを生む「イノベーションの種」として機能します。また、迅速なフィードバックを得たり、他部門との連携を深めることで、部署横断的な取り組みが促進され、組織全体のアジリティが高まり、革新が加速していくのです。

この超高速PoCにより、失敗を恐れずにイノベーションを生み出す土壌を構築できると確信しています。

スパイスファクトリー株式会社 代表取締役CEO 高木 広之介 からのコメント

スパイスファクトリー株式会社 代表取締役CEO 高木 広之介

2025年は昭和100年にあたります。ビジネス環境においては、昭和期の高度成長時代に形成された慣習がいまだに残り、一部の企業では残念ながら現代の変化に対応しきれていない場面も見受けられます。失敗を避けることを優先し、目の前の業務に追われるあまり、革新的な挑戦を後回しにしてしまうー。

超高速PoCに含まれている「ラピッド・プロトタイピング」は、昭和から旧態依然として続いてしまっている「経路依存性」を素早く断ち切る有効な解決策になると私たちは信じています。クライアントと共に迅速な試行錯誤によって、従来の慣習からの脱却を促し、新たなビジネスの可能性を開き、1ピクセルずつ社会をより良いものにしていきます。

ラピッド・プロトタイピングとは

ラピッド・プロトタイピングとは、新しい製品やサービスを作る際に迅速に(Rapid)試作品(Prototyping)をつくって、改善・検証する手法です。アイデアや見た目の完成度を求めるものではなく、あえて「低解像」で、いかに早くたくさんのアイデアを「量産」できるか、というところに重点を置いています。

以下の写真は実際に当社内で実践した事例です。「ラピッド・プロトタイピング」によって、4名ワンチームで、1時間という制限時間の中で、「アイデア出し、プロトタイプ制作、ユーザー検証まで」を1時間で完走したワークショップの実践事例です。

ラピッド・プロトタイピングの実践事例:スパイスファクトリー株式会社

 

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