お花見を、もう一度、日本橋で

「日本橋なごり桜」は、桜吹雪がひと段落する4月下旬に、一夜限定で日本橋に出現するお花見の“おかわり”イベントです。

プログラムにより自動生成された桜をプロジェクターで描写し、空間に大胆に配置された和紙に投影させることで、幻想的な空間を生み出します。

イベント当日はプロの料理家プロデュースの美しく味わい深い手料理と、美味しい日本酒、そしてアコースティックライブをお楽しみいただけます。

あいにくの天候や立て込んだ仕事など、うまく予定が合わなくてせっかくの「お花見」を満喫できなかった―。そんなかたに、スパイスファクトリーからのささやかなプレゼントをお届けします。

前頭葉で知覚する憂愁

新たな生活のスタートや出会いと別れの記憶、儚く散っていく様を象徴する桜の美しさを感じているとき、日本人は「意欲、創造、実行」を司る「前頭葉」でその美しさを知覚しているようです。

本イベントの桜インスタレーションでは、イベント開始時から終了時までの時間軸に呼応する形で桜の挙動が変化する仕組みを取り入れることで、桜の持つ「点」として美しさだけではなく、儚さを内包させ、お花見のもつ身体的な体験を再現することに挑戦しています。

五感は独立していない

VR/ARなどのテクノロジートレンドが追求する「視覚のリアリズム」という1つのベクトルだけではなく、「触覚、嗅覚、味覚、聴覚」などの五感の相乗効果が生み出す総合的な体験が豊かさを生み出しているのではないかー。私たちはそう考えています。

本イベントでは、桜のアロマから放たれる香りや、季節を取り入れたお食事、和紙という物質としての存在感、そして中盤に繰り広げられるアコースティックライブなど、空間と時間をマネジメントすることでこれまでにない身体的な体験を創り出したいと考えています。

粋の中心に地理的に位置する地下スペース

会場となるのは、世界水準のアクチュアルなラボラトリーを目指してアートとクリエイティビティーを発信しているアートセンター「NICA(Nihonbashi Institute of Contemporary Arts)」

歴史的な東京(江戸)の町人文化=粋の中心に地理的に位置するこの地下のスペースは、 あらゆる創造的挑戦を受け入れられる無垢な空間として設えています。

本イベントはNICAに所属する建築家みやちよう氏が空間設計をプロデュースいたします。

クリエイター紹介

みやちよう 建築家

株式会社 anova design 代表。芝浦工業大学大学院八束はじめ研究室修士課程修了。在学中 ベルヴィル建築大学(フランス・パリ)留学。その後 DEHOW PROJECT / Thomas Tsang( 香港 )に参加。2012年より吉村靖孝建築設計事務所勤務。2015年より新野圭二郎主催のN STUDIO, Inc.にて協働をスタート。日本橋を拠点に場や空間のデザイン・企画からプロダクト制作まで幅広い設計活動に従事する。

三澤 悠人 エンジニア

青森で生まれ、桜川という町で育つ。2013年に東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科を卒業。学生時代はサウンドデザインを専攻しており、卒業制作として「物語のためのマルチチャンネルによる音響表現」に主眼を置いた作品の制作を行う。卒業後は雑誌の編集アシスタントを経た後、2014年よりエンジニアを目指す。現在はJavaとPHPをメインで扱うほか、Python、RubyやMatlab、Processingなどにも触れている。

境 珠美 料理家

フードクリエイター。東京生まれ。料理好きな両親のもと幼少期をイギリスで過ごす。北海道東海大学芸術工学部デザイン学科卒。デザイン関係の仕事を経てcafe+crafts PUUに入社。北海道美瑛の風景と野菜の美味しさに魅せられ本格的に料理の世界へ。 2015年よりHappy Food Attraction ‘こさじ’主宰。「食」でつながる人、アート、空間、想いなど様々なニーズに応える料理家として活動中。レシピの提案、イベント料理、ワークショップを手掛ける。

開催概要

開催日時2017年4月21日(金)19:00開場 19:30スタート
開催場所NICA:Nihonbashi Institute of Contemporary Arts
〒103-0011東京都中央区日本橋大伝馬町13-1 地下1階
参加費用2,000円
お食事+日本酒飲み放題付き
お申込み方法お申し込みはこちら