~貧困撲滅のための国際デー(International Day for the Eradication of Poverty)〜 就学・生活サポート奨学金制度「スパイスキッズ」をご紹介します

デジタル・トランスフォーメーションを⽀援するスパイスファクトリー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:高木 広之介)は、フィリピンの現地拠点を通じて貧困家庭の子どもに対する独自の就学・生活サポート制度「スパイスキッズ」を通した支援をご紹介いたします。9月の入学時期にあわせ新たに2名の支援を開始し、2023年10月時点で3名の学生支援を実施しております。

■ スパイスファクトリーが実施する「奨学金事業プログラム(スパイスキッズ)」の支援内容


写真は左からBryce Mendesさん(セブ大学 1年生)、Joshua Alinsolorinさん(フィリピン大学 1年生)、Princess Villanuevaさん(セブ大学 2年生)

<具体的な支援内容>

  • 現地社員5名の雇用に対して1人の学生の支援を実施。
  • 大学で勉強したくても経済的に困難な貧困家庭の子どもを対象に、大学入学から卒業までの4年間、就学・生活にかかる費用について支援を実施。
  • 支援対象者には月に1度フィリピン現地法人に来てもらい、学業の状況などをヒアリングするとともに、直接支援を受けた学生本人に支援金を手渡す。

2023年2月には当社初の現地法人としてフィリピンに拠点を設立いたしました。
現地法人立ち上げ前から、情報通信系の学科へ就学を望んでいる貧困家庭の子どもたちに向けて就学・生活の支援をする奨学金制度である「スパイスキッズ」を実施しております。フィリピンの課題である貧困問題に対応するため、貧困家庭の子どもたちに正しく支援金が渡るような仕組みづくりをしました。さらに中長期的な視点で直接子どもたちに対して支援をすべく、就学・生活サポートだけではなく、気軽に質問してもらえるように、毎月の会話も大切にしています。将来的には、スパイスファクトリーだけではなくこの取り組みが広がり、より多くの方へ支援が広がることを目指しています。

■ 支援学生の声

Princess Villanuevaさん
セブ大学 Bachelor of Science in Information Technology に進学、現在2年生

奨学金が正式に決まったという知らせを受けたとき、本当に嬉しかったです。経済的な援助が受けられるので、大学に通うために考えたり心配したりする必要がなくなり、ほっとしました。もちろん家族、特に母もこの知らせを聞いて本当に大喜びで、私の大学ではもう何も心配することはないと言ってくれました。大学生活はエキサイティングで、さまざまな団体に参加したり友人を得たり、本当にチャレンジングな環境で学べることをうれしく思います。

■ 世界的な貧困問題の現状

ユニセフ・世界銀行の2022年3月時点の報告書(※1)によれば、新型コロナウイルス感染症のパンデミック以前の時点で、世界の子どもの6人に1人(3億5,600万人)が極度の貧困状態(1日1.90米ドル未満(※2))にあり、世界の子どもの40%以上が中度の貧困状態で暮らしていたといいます。パンデミックにより、1億5,000万人の子どもが新たに多次元の貧困状態に陥ったと推定されています。

また、ユネスコのサハラ以内のアフリカ地域の進学人口の統計(※3)では、2021年時点で学校に通っていない子どもたち(6歳~17歳)は、2億4,400万人います。調査概要としては以下の通りです。

  • 初等教育就学年齢(小学校学齢期:一般的には6歳から11歳)の子どもたちの9%(=約11人に1人)にあたる約6,700万人が学校に通っていない。
  • 中等教育前期の学齢期(中学校学齢期:一般的には12〜14歳)の子どもたちの約14%(=約7人に1人)にあたる約5,700万人が、学校に通っていない。
  • 中等教育後期の学齢期(高等学校学齢期:一般的には15〜17歳)の子どもたちの約30%(=約3人に1人)にあたる約1億2,100万人が、学校に通っていない。

この2つの調査からも、発展途上国における子どもの貧困問題が新型コロナウイルス感染拡大後に深刻さを増していること、子どもの教育問題についても対策を講じなければならない現状があります。
参考資料・補足:
※1 ユニセフ・世界銀行報告書
※2 上記は発表当時の数値、2022年10月時点の極度の貧困ラインは1日2.15米ドル
※3 UNESCO New estimation confirms out-of-school population is growing in sub-Saharan Africa

 

■ フィリピンの現状

フィリピン統計機構の発表によると、2021年時点のフィリピンの貧困率は23.7%です。通常、人口約1億1,100万人のうち2,614万人の貧困層の人々は、最低限の生活も保障されていない状態のなか暮らしています。フィリピンで1カ月生活するためには、1人あたり約6,400円かかります。その中でも、収入が基本的な食料ニーズさえ満たすのに十分ではない人々は約 1,094 万人です。(※1)(※2)(※3)

さらに地域別での貧困の格差は広がっており、フィリピンの貧困率改善には教育や保健分野への投資が必要とされ、国を挙げての人材育成の環境整備が重要だとされています。(※4)
参考資料:
※1 フィリピン統計機構
※2 フィリピン2021人口|populationpyramid.ne
※3  2023年10月16日時点のレート換算 1ペソ=2.63円
※4 JETRO:ビジネス短信 貧困率は20.8%、20年間で半減と世界銀行が調査レポート

■ スパイスファクトリー株式会社 取締役CSO(最高サステナビリティ責任者) 流郷綾乃より


スパイスファクトリーでは自社拠点がある地域に対して、地域貢献活動を行う責任があると考えています。地域の課題を知れば知るほど、何かできないかと感じます。私たちの強みを活かして、できる範囲で直接的に支援し、共に成長をさせてもらえることは、私たちにとっても非常に価値があることです。私たちだけではなく、このリリースを見てくださった企業の皆さんと協力したい活動でもあります。より多くの企業様とともに、この取り組みを広げていけるように、ぜひご興味持っていただけた企業様はお声掛けください。フィリピンの貧困問題のスパイラルを絶つことに少しでも貢献ができればと考えています。

■ スパイスファクトリーについて

スパイスファクトリーは、DXを加速させるアジャイルマインドで企業や行政機関のデジタル変革を引き起こす”触媒(スパイス)”となるDX支援企業です。

これまでに、教育、医療、自治体、一次産業、物流、製造、エンタメなど様々な業界のDXに関わり、アジャイル開発のアプローチで迅速な価値創造を実現し、社会と顧客の課題解決に取り組み、事業の成長を支援してきました。経営課題から現場の事業課題解決まで全方位で関わる360°デジタルインテグレーターとして、デジタル領域の課題に幅広く対応します。事業サービス構想の支援、システム開発、UI/UX、マーケティング支援など、一気通貫でサポートします。同時に、従来の受託開発の枠組みを超え、ユーザー中心の設計を軸に顧客企業や行政機関と連携し、変化への対応力と俊敏性を高めながら、伴走して解決策を導き出します。

私たちのMissionは「革新の触媒」であり、Purposeは「1ピクセルずつ、世界をより良いものにする。」ことです。社会課題解決を追求し、新たなビジネスやイノベーション創出に貢献します。

会社名:スパイスファクトリー株式会社(Spice Factory Co., Ltd.)
代表:代表取締役CEO  高木 広之介
設立: 2016年3月
資本金:5,000万円
本社住所::東京都港区台場二丁目3番1号 トレードピアお台場 20F南
事業内容:360°デジタル・インテグレーション事業
公式Webサイト:https://spice-factory.co.jp
公式MAGAZINE|ALLSPICE:https://spice-factory.co.jp/allspice/
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Twitter:https://twitter.com/spicefactory310

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