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HubSpotとLINEの連携でできることとは?メリットや連携方法について解説

HubSpotとLINEの連携でできることとは?メリットや連携方法について解説

LINE公式アカウントを運用する中で、マーケティング施策や顧客管理に限界を感じている方も多いのではないでしょうか。そのような方におすすめなのが、HubSpotと LINE の連携です。
この記事では、HubSpot と LINE を連携することで何ができるのか、連携するメリットやデメリット、連携が必要なタイミング、連携方法について解説していきます。
HubSpot はフリープランでの利用も可能ですので、ぜひ一度活用してみてください。

当社の HubSpot 導入支援サービスについては以下のページをご確認ください。
Hubspot導入支援に関するページ

HubSpotとLINEの連携が必要なタイミング

HubSpotと LINE を連携させることで、どのような活用が可能なのでしょうか?まずは3つの観点から HubSpot と LINE の連携が必要なタイミングをご紹介いたします。

顧客とのコミュニケーションに課題を感じている

LINE公式アカウントの運用における課題として、メッセージの開封率やコンバージョン率の低下、ブロック率の増加などが挙げられます。
これらの課題を解決するためにはターゲットの興味や関心に合った配信をすることが求められますが、LINEだけではセグメントの設定に限界があります。そこで、HubSpot側で細かくセグメントを設定したうえで、LINE側でセグメントに合わせたアプローチを行うことが有効です。

顧客情報の管理に限界を感じている

LINEアカウントでは、LINE内での顧客の動きやコンバージョン数は確認できるものの、自社のコーポレートサイトやECサイトなどの動きまでは把握できません。LINE外での顧客の動きを確認するためには、それぞれ別のツールで確認する必要があるため、管理も煩雑になります。
LINEの内外で得られた情報を一元的に HubSpot に集約することで、より詳細な顧客の情報を一括で把握することができます。

情報保存期間

LINE公式アカウントのメッセージ履歴が保管される期間は1年間と非常に短いです。そのため、必要に応じてバックアップを取得する必要があります。しかし、HubSpotではデータは基本的に永年保存されるため、データの蓄積先として活用できます。
メールやコールセンターでの問い合わせ履歴なども一元的に HubSpot で管理することで、より詳細な顧客へのアプローチが可能です。

マーケティング施策の幅に限界を感じている

LINE公式アカウントにも分析機能は備わっているものの、レポートのカスタマイズができないなど、どうしても活用には限界があります。
HubSpotを用いることで、より高度な分析が可能となります。上述したLINE内外のデータを用いつつ、HubSpotの機能を活用したさまざまな切り口での分析により、施策の幅を広げることができるでしょう。

HubSpotとLINEを連携するメリット・デメリット


以下では、HubSpotと LINE を連携するメリット・デメリットをそれぞれの観点からご紹介します。

メリット

顧客のデータを一元管理できることによる業務の効率化

ここまでご紹介した通り、LINEから得た情報と HubSpot に蓄積された LINE 以外から得た情報を一元管理できます。LINE内でのアクションのみならず、その前後の顧客の動きまで把握することで、顧客の流れやアクションを一気通貫で確認・分析することが可能となります。
また、情報を一元管理することは、マーケティング運用や業務の効率化のみならず、営業などの他部署間との連携工数削減など、事業全体での業務効率化にもつながります。

高度なセグメント配信

HubSpotに格納された情報を用いて、細かなセグメント設定が可能です。LINEメッセージの配信はプッシュ型でユーザーにリーチしやすい一方で、無駄な配信をしてしまうとすぐにブロックされてしまうおそれがあるため、適切なセグメントの分類が重要です。
ターゲットの興味や関心などに合わせてリストを作成し、無駄な配信をおさえます。これにより、コミュニケーションの最適化や配信コストの削減につながります。

自動化業務の柔軟性向上

LINE側にもステップ配信の機能がありますが、機能の柔軟性に制限があります。HubSpotに備わっているワークフローという機能を用いることで、ステップ配信などマーケティングの取り組みを高度に自動化することもできます。

柔軟なレポート作成

プランにもよりますが、HubSpotではグラフの種類や項目などを自由にカスタムしてレポートを作成できます。これにより、目的に合わせた柔軟かつ高度な分析を実現することができます。

デメリット

連携による手間やコストがかかる

連携方法にもよりますが、どうしても時間や費用面でコストがかかります。たとえば、Webhook を利用して連携する場合にはプログラム開発が必要であり、エンジニアリソースの確保も必要です。また、ツールやアプリを用いて連携する場合は、それらの利用料が発生します。
今一度、社内で連携の必要性を判断したうえで連携可否を判断しましょう。

できることが増える反面、活用方法に迷いが生じる

HubSpotとの連携によりできることは多くなりますが、反面どのように活用するべきかが分からず使いこなせないといった状況では、導入対効果が下がってしまいます。
導入をゴールにしないためにも、LINE連携によって収集した情報を HubSpot を通してどのような目的でどう活用していくかを明確にする必要があります。。データ一元化による効果を得るためには、活用方法についてあらかじめ検討したうえで、必要な運用体制を整備することをおすすめします。

HubSpotとLINEを連携してできること


以下では、HubSpotと LINE を連携することで実現できることをご紹介します。

LINE友だちの顧客関係管理

前述のとおり、LINE上の顧客情報やお問い合わせ履歴だけでなく、HubSpot上で管理している顧客情報・お問い合わせ履歴なども含めて HubSpot で一元管理することができます。
たとえば、自社で「LINEミニアプリ」の提供を行っている場合は、LINEミニアプリから得られる顧客情報も収集できます。LINEミニアプリの会員証機能などを利用することで実店舗での購買実績を収集できますが、これとEC上での購買実績を紐づけることで、オンライン・オフラインのデータを一元管理することも。
この情報を起点にオンラインとオフラインを融合し新たな顧客体験を提供する、いわゆるOMO(Online Merges with Offline)施策を展開することもできるでしょう。
OMOに関してはこちらの記事を参考にしてください。

OMO(Online Merges with Offline)戦略とは?マーケティング施策のポイントと施策例

LINEメッセージのセグメント配信

HubSpotに格納された情報でより詳細な顧客セグメントの設定が可能となります。たとえば、直近1ヶ月で自社の特定のサービスページを閲覧したユーザーのみに絞り、キャンペーンメッセージを打つこともできるようになるでしょう。
また、属性情報・アクティビティ履歴・流入経路などの情報を分析し適切なタイミングで最適な施策を展開することも可能です。
これらの取り組みにより、顧客の嗜好や行動に併せた適切なメッセージ配信を実現し、コミュニケーションの質向上につなげることができます。

ワークフローの作成

HubSpotのワークフロー機能ではさまざまな条件分岐やアクションの設定が可能です。たとえば、直近1ヶ月でコンバージョンがあった顧客や 1年以上コンバージョンがなかった顧客を対象として自動で固有のLINEメッセージを送信することも。
また、反対に LINE の情報を基にLINE外のアクションも設定できます。たとえば、顧客のLINEログイン率の低下をトリガーに、社内メンバーへ内部通知を送るといった取り組みも可能です。これにより、いわゆるカスタマーサクセス施策として顧客の状態変化を検知し、満足度の低下や解約といった状況にいたる前に事前にフォローを行うようなことも可能となります。

カスタムレポートの作成

契約するプランによりますが、HubSpotでは、自由にカスタムしたレポートを作成できます。たとえば、HubSpotではコンバージョンと年齢や性別、地域などさまざまな要因と組み合わせてレポートを作成可能です。
分析軸を増やした可視化により、マーケティング施策の考案や改善の取り組みを進めやすくなります。

1:1 チャット

HubSpotのコンタクト画面から、LINEの友だちとなっている顧客と 1:1 のチャットも可能です。
LINEでのやりとりは HubSpot 上のコンタクトのレコードとして記録されるため、顧客のほかの情報と照らし合わせて確認することができます。

チャットボット(自動応答)の作成

HubSpotのアプリである「LITTLE HELP CONNECT」を利用することで、LINE上で動作するチャットボットをノーコードで作成することができます。LINE のチャットボットは、たとえば問い合わせ対応やアンケートの実施などのユースケースでの活用が有効でしょう。
LINEチャットボットにより、以下のような機能を提供することができます。

  • 顧客が送信した特定のキーワードに反応してアクションを行う
  • 送信した動画を顧客が視聴したあとメッセージを送信する
  • 営業時間外のみなど、自動応答の有効期間を設定する

LINEによるリッチメッセージはテキストベースの情報提供よりも顧客の反応が良い傾向があります。チャットボット構築時には、画像や動画、テキストを組み合わせたリッチメッセージの活用も検討することをおすすめします。

HubSpotとLINEを連携する方法


HubSpotと LINE はさまざまな方法で連携することができます。それぞれの連携方法について、特徴やメリットなどをご紹介します。

Webhookによる連携

Webhookとは、あるWebアプリケーションから別のWebアプリケーションに対してリアルタイムで情報を提供できる仕組みのことです。Webhookを利用することで、HubSpotと LINE の連携を実現できます。
たとえば、HubSpotで定義したWebhookアクションを、LINE側でキャッチしてLINEメッセージを送付したり、その反対にLINE側のWebhookアクションを HubSpot でキャッチしたりすることもできます。これにより、双方の連携を実現します。
Webhookによる連携は最も柔軟性が高い方法ですが、Webhookを利用するためにはプログラム開発が必要です。実施には、知見のあるエンジニアのリソース確保が必要となるでしょう。

Integromatによる連携

Integromatは、さまざまなアプリ間の連携をノーコードで実現するサービスです。Webhookと違いプログラム開発を行う必要がないため、エンジニアのリソースが少ない場合でも対応しやすい方法といえます。ただし、Webhookよりも柔軟性に欠ける点がデメリットです。
Integromatでは、無料からサービスを利用できますが、データの転送量などによって料金が発生します。

LITTLE HELP CONNECTによる連携

LITTLE HELP CONNECTは、LINEとの連携を実現する HubSpot のアプリです。LITTLE HELP CONNECT を活用することで実装工数をかけずに環境を整えることができます。
LITTLE HELP CONNECTはHubSpot認定アプリパートナーとして認定されているため、信頼性も高いアプリといえるでしょう。やはり Webhook と比較すると柔軟性はないものの、工数をかけずに機能を拡充したい場合は、LITTLE HELP CONNECTの活用がおすすめです。

HubSpotとLINEを連携してさらなるマーケティング効果を

この記事では、LINEと HubSpot を連携してできることや連携が必要なタイミング、メリット・デメリットについてご紹介しました。
HubSpotを LINE と連携することでマーケティング施策の幅が広がるだけでなく、顧客管理をより円滑に行えるようになるため、LINE公式アカウントの運用に課題を感じている方はぜひ HubSpot をご活用ください。
また、HubSpot認定プロバイダーであるスパイスファクトリーでは単に導入するだけでなく、その後の企業様の成長を見据えたマーケティングの支援まで幅広くご支援することが可能です。是非お気軽にお問い合わせください。
当社の  HubSpot  導入支援サービスについては以下のページをご確認ください。

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