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「ChatGPTとは?」をテーマにした記事をChatGPTを使って書いてみた

「ChatGPTとは?」をテーマにした記事をChatGPTを使って書いてみた

※この記事は、ChatGPT の実力をより理解してもらうために、ChatGPT により生成させたテキスト内容をもとに精査、編集を加えて作成しています。


ChatGPTとは

ChatGPTとは
ChatGPT は、OpenAI が開発した自然言語処理の AI技術で、テキストを生成・理解する能力が非常に高いことで話題となっています。人間の入力した質問などに対し、文脈を踏まえた自然で人間らしい返答が可能です。

GPTアーキテクチャについて

GPT(Generative Pre-trained Transformer)とは、OpenAI が開発した自然言語処理の AIモデルの一種です。ここでいうモデルとは、入力データに対して確率や統計など数学的手法を用いて何らかのデータを出力することです。
GPTシリーズは、第1世代から存在しています。
逐次的に改良・発展しており、2033年9月現在での最新モデルは 2023年3月にリリースされた「GPT-4」(第4世代)となります。

GPT-4 は、大量のテキストデータを学習することで、自然言語理解や生成能力が非常に高くなりました。これにより人間のような文章の生成、多様なタスクへの柔軟な対応が可能になっています。

ChatGPTの特徴について

現在 ChatGPT で利用できるモデルは GPT-3.5 と GPT-4 の2種類です。
ChatGPT は「幅広いタスクに対応できる」、「自然言語処理の能力が高い」、「柔軟な対話が可能」などの特徴があるといわれています。
これらの特徴を生み出している要因として以下のような理由があります。

大量のデータ学習

ChatGPT は、インターネット上の膨大なテキストデータを学習しています。
その結果として、多様なトピックや会話スタイルに対応できる知識と理解力を身につけています。

Transformerモデル

ChatGPT は、Transformerモデルと呼ばれる自然言語処理の技術を利用しています。
このモデルには、Attention Mechanism(注意機構)という技術が採用されています。
Attention Mechanism はデータ要素間の関係性を捉え、入力元のデータのどこに着目するべきか特定する技術です。
自然言語処理の技術では、文章中で使われている単語間の関係性から文脈を捉えることで、自然な文章生成や柔軟な対話が可能になっています。

Fine-tuning(ファイン・チューニング)

ChatGPT は、事前にテキストデータを学習済みのモデルをベースに、さらに特定のタスクや業界に特化した学習が可能です。
これを Fine-tuning(ファイン・チューニング)といいます。
Fine-tuning を行うことで、たとえば特定の業界に特化した専門知識などを踏まえた回答をしたり、自社内のルールや過去の対応を学習させることでルールを踏まえた対話をさせたりすることができるようになります。
これまでFine-tuningに利用できるベースのモデルは GPT-3 でしたが、2023年8月24日のリリースで GPT-3.5 をベースとして利用できるようになりました。このアップデートで、より自然な対話が期待できることでしょう。

ChatGPTの活用イメージ

ChatGPTの活用イメージ
ChatGPT が、なんとなく凄いのはわかっているけれど、具体的にどう活用したらいいのかわからないという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
この章では ChatGPT の具体的な活用事例を紹介します。

カスタマーサポート

ChatGPT を導入することで、顧客からの問い合わせ対応を効率化することができます。
AIチャットボットとして活用し、顧客の質問に対して自動的に適切な回答を提供することで、オペレーターの負担を軽減し、対応時間を短縮することが期待できます。
また、顧客との対話ではなくオペレーターが顧客対応時に活用することで、マニュアルや過去の類似の問い合わせを踏まえた適切な回答をサポートし、業務の効率化やオペレーター教育コストの削減、早期戦力化に寄与することも考えられるでしょう。

コンテンツ作成

ChatGPT を用いて、ブログ記事やSNS投稿の原稿作成を効率化することができます。
この記事も ChatGPT の生成したコンテンツをもとに作成していますが、まさにそのような使い方です。
ブログ記事やメールマガジン、LP の説明文やキャッチコピー、スピーチの原稿など様々なテキストコンテンツを生成できます。文章量やキーワード、 SEO への配慮などを指定して指示をだせば、SEO の観点を踏まえた記事やタイトルを一瞬で作ってくれる点は驚きです。

営業支援

営業担当者の業務効率化にも ChatGPT は役立ちます。たとえば、見積書や提案書の作成サポート、顧客へのメールのやり取りを補助したりできるでしょう。
また、ChatGPT に商談相手を疑似的に演じてもらうことで、事前に提案時に相手から受けそうな質問や懸念事項を洗い出し準備に活用するといった使い方も想定できます。

企画・戦略立案

ChatGPT は、企画や戦略立案の過程でも有効です。
市場調査や競合分析のデータをもとに、効果的な戦略案やアイデアを提案することができます。
SWOT・3C・4Pといったフレームワークを指定して質問をすると、フレームワークに当てはめた回答をすることができます。

ChatGPTのこれから

ChatGPTのこれから

モデルの改良とアップデート

ChatGPT は今後も進化が期待される技術です。
前述の通り、2023年現在は GPT-4 が最新版ですが、さらなるアップデートや改善が行われることで、より高度な自然言語処理能力が実現され、多様な分野での活用が見込まれます。

ChatGPTの産業応用の拡大

直近も続々と ChatGPT を活用した新サービスや機能がリリースされています。
皆さんもニュースなどで見聞きすることもあるのではないでしょうか?
成功事例が増えることで、さらなる産業応用が期待されます。現在よりも多様な業界・分野での導入が進み、新たなビジネスチャンスが生まれるでしょう。

ChatGPTを利用する際の注意点

ChatGPT は便利な技術ですが、活用する際には注意すべき点があります。
企業が導入する際は、特に適切な使い方に配慮が必要な場合もありますので、この章では注意点をご紹介します。

情報の正確性の確認

ChatGPT は多くの情報を学習していますが、回答が不正確である可能性があります。
最終的な判断を下す際には回答を鵜呑みにするのではなく、情報を確認し、信頼性のあるソースと照らし合わせる必要があります。
2023年4月時点では、GPT-4 は2021年9月時点での情報をもとに学習しているとされています。この時期以降にアップデートがあった情報は特に不正確な可能性があるので特に注意が必要です。

機密情報の取り扱い

機密性が高い情報や企業秘密を ChatGPT に入力すると、これらの情報が漏洩するリスクがあります。
入力情報は OpenAI の開発者が見れることはもちろん、ChatGPT の Webサービスにてトレーニングの有効化を行っている場合は今後の学習データとして使われてしまいます。
実際、AmazonやMicrosoftなどは、機密情報を ChatGPT に送らないように注意喚起している例もあります。
※参考記事:アマゾンに続きマイクロソフトも…ChatGPTに「機密情報」を共有しないよう社員に警告

データプライバシーへの配慮

機密情報に非常に近いですが、個人情報も同様です。
ChatGPT に顧客情報などの個人情報を送信することは控えましょう。
ChatGPT の利用履歴や生成されたテキストには、個人情報や機密データが含まれることがあります。
個人情報保護法や企業のプライバシーポリシーに従い、適切な方法でデータを管理してください。

文脈の理解が不十分な場合がある

ChatGPT は文脈を完全に理解できないことがあります。そのため、誤解や不適切な回答が生じることがあります。回答を確認し、適切な文脈で使用されていることを確認してください。

倫理的な問題を孕んだ回答をする可能性

ChatGPT が提供する情報や意見が、倫理的な問題や企業の価値観とそぐわない場合があります。
ChatGPT は倫理的に正しい回答をしやすくなっていますが、完全ではありません。犯罪を助長したり不快な回答をする場合がありますので注意して使用すべきでしょう。

依存の危険性

ChatGPT は便利なツールですが、すべての問題を解決するわけではありません。上記のようなリスクがあることを理解したうえで、人間の判断や専門知識を持つ他のチームメンバーと協力し、適切なバランスで利用するべきです。
また、ChatGPT は OpenAI という一企業が運営しているサービスですので、今後以下のようなリスクがあることを認識しておいた方がいいでしょう。

  • ユーザー増加等に伴うサーバーの混雑や無料利用の制限
  • 法改正や規制に基づくサービスの利用制限や停止
  • 搭載したサービスが非倫理的な回答をしたり、誤った案内をすることで生じる炎上や損害

ユーザーエクスペリエンス

ChatGPT を顧客対応やサポートに使用する場合、人間のオペレーターと同等の品質を提供できるようにすることが重要です。必要に応じて、人間のオペレーターと連携させるか、エスカレーションプロセスを設けることで、ユーザーの問題解決を円滑に進めるようにしてください。
また、顧客が AIアシスタントと対話していることを明確に伝えることで、透明性を保ち、期待を適切に管理できます。

ChatGPTの利用料金について

ChatGPTの利用料金について

料金プランの種類

ChatGPT には無料・有料のプランがあります。
2023年4月現在、2つのプランと API活用に大別できます。

無料プラン

ChatGPT のモデルである GPT-3.5 が使えるモデルです。
最新のモデルは GPT-4 ですので、バージョンが少し古いものとなります。

有料プラン(ChatGPT Plus)

有料プランである ChatGPT Plus では、月額20ドル(約2,600円)で最新のモデルである GPT-4 を使用することが可能です。
GPT-4 は、GPT-3.5 よりもはるかに大きなデータセットで学習されているため、より複雑な会話や文章を生成でき、より高度な応答が可能になっています。
ChatGPT Plus では、APIを通じての利用も可能になっており、企業などが自社サービスにChatGPTを組み込んで利用することができます。
他にも、GPT-4 では画像のインプットも可能になっているなど能力が大幅に上がっているといえるでしょう。

ChatGPT API

ChatGPT は API が公開されており、外部のアプリケーションやサービスと連携させることができます。
API(Application Programming Interface)は、あるプログラムやサービスが他のプログラムやサービスと通信するための「窓口」のようなものです。

たとえば、自社のアプリやウェブサイトに ChatGPT の機能を組み込むといった場合に使用します。
料金は「トークン」と呼ばれる単位ごとの従量課金で、使用するモデル等によっても変動します。
トークンとは英語の場合、1単語=1トークンと計算され、カンマやピリオド、クエスチョンなどの記号も 1トークンとしてカウントされます。
日本語の場合は1文字が1トークン以上とカウントされ、ひらがなは1トークン、漢字は2〜3トークンにカウントされることが多いです。
詳細はOpenAI公式のページをご参照ください。

ChatGPTを使って記事を書いてみた感想

ChatGPTを使って記事を書いてみた感想
ここからは ChatGPT による生成内容ではなく、弊社で ChatGPT を活用して記事を作成した感想を紹介します。

参考:ChatGPTでの記事生成の方法

参考までに、今回弊社で執筆に使用したプロンプトと記事の作成方法をご紹介します。
ChatGPTとはの記事を書いてもらうのに使用した最初のプロンプト画像
一気に記事の全容を書いてもらうアプローチを最初に行いましたが、イメージしていた内容と異なる出力がされたため、見出しのレベルから生成させ、違和感があれば変更や削除を依頼。
続いてそれぞれの見出しごとに、小見出しを書いてもらい、また調整を実施。見出しの調整がすべてできたら各見出しの内容を書いてもらうといった手順で進行しました。

編集や推敲・調査は前提になる

ChatGPTを利用する際の注意点で述べている通り、情報の正確性や倫理的に問題のある内容が書いていないかなどチェックは必須だと考えています。
記事構成も一見きれいにできているようで、同じことを別の表現で重複して書いていたり、情報の粒度が揃っていなかったり、いわゆる「MECE」になっていないケースがありました。
「記事作成を ChatGPT に丸投げできる」という意見もあります。後述する「プロンプトエンジニアリング」の活用で精度を高める余地はあると思いますが、出力されたものをそのまま公開できるかというと、少なくとも弊社では記事品質とファクトチェック観点からまだ難しいと考えています。

細かな条件指定をすることで回答精度が高まる

ChatGPT を上手く使う方法として注目されているのが「プロンプトエンジニアリング」という考え方です。活用することでより精度の高い、期待した内容に近しい内容を回答させることができます。
※参考:Prompt Engineering Guide

リンクで紹介されているほど細かな対応をしない場合でも、記事の想定読者やキーワードを指定したうえで SEO に配慮してアウトプットを出してもらう、文字数を指定するなど、本記事の生成時にも各種条件を指定することで編集や修正の手間が減らせた実感があります。
また、当記事でも紹介したFine-tuning(ファイン・チューニング)を実践することでも回答の精度を高める余地があるでしょう。

壁打ち相手として活用するのはとても優秀

上述のとおり、ChatGPT の生成した内容をまるっとそのまま公開記事にするのは難しいと考えていますが、自分が考えている内容の抜け漏れがないか確認するために使用したり、タイトル案や言い回しを複数考えてもらって自分のアイデアを高めるといった「壁打ち」のような使い方は非常に有用だと感じました。

たたき台となる案を複数比べてみて、その中から良い案を選んだり、ブラッシュアップしたり、というのはコピーライティングなどでもよくとられる手法ですが、ChatGPT を使うことで非常に効率化が図れました。
本記事も、ファクトチェックなどを除いた本文の内容執筆に関しては1時間半程度でほぼ完成形の状態まで至っています。

ChatGPT の活用はスパイスファクトリーにご相談ください

弊社のChatGPTを活用した新規サービス
弊社、スパイスファクトリーでは ChatGPT を活用した新規サービスを提供しています。
「ChatGPT でどんなことができるかまだよくわからない」という方には、アイデアの創出からサポートします。連携、実装、チューニングなど全面的な支援が可能です。自社サービスへの ChatGPT の導入や ChatGPT を活用した新規プロダクトを検討されている方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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